京府医2023の所感

京府医は物理が難しいといわれていますから、ある程度は覚悟していたものだと思いますが、実際試験場で目にすると一層難しく感じたことだと思います。受験生の皆さん、お疲れさまでした。

以下は雑多な感想になります。

大問1について…摩擦力を受ける物体の単振動の問題です。
[A]は静止系から観測して考えるのが妥当かと思われますが、ばね定数が2kになるのは重心から考えてもそうなるはず、ということに気がついているとミスが少なくなりやすいと思います。
[B]は非慣性系から観測した物体の運動を考える問題です。今度は物体2が固定されているので、物体1と物体3つまり質量が2m、ばね定数kの単振動に帰着します。

大問2について…電気回路の問題です。
[A]直流 [B]交流
この大問が一番厄介に感じました。文字が多く、計算が大変です。グラフ選択は「十分時間が経過したとき」を先に求めてからにすると、選びやすいでしょう。(17)~(19)についてはスイッチ2を開いた→閉じていたときの「電池2にほぼ電流が流れない」状況に相当する、と定性的に考えるとよいでしょう。計算で示すのも1つの手でしょう。

大問3について…ヤングの実験の問題です。
大問1と2に比べてはるかに扱いやすい題材となっています。

2022年よりは取り組みやすくはなったかと思いますが、やはり75分で大問3つ解き切るのは不可能です。過去の問題を見ても大概そうだったと思いますが、立ち回り方が大事になります。今回はさすがに大問3に手を出しておかないときついような気がします。

現実的には大問3をしっかり得点し、大問1と2で解けそうなところを解いておくというのが良いのではないでしょうか。(例えば、大問2では定常状態になったときの各値(7)~(10),(13)などは解いておきたいですね。(14)から(17)は連立方程式解くのが少し怠いので、スルーして他の大問や化学にかけるのが良かったのではないでしょうか。

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