どうか未来が明るいものでありますように

無形のものづくりはとてつもなく狂気だ。

この世の中で最も「答えのない」世界にいて、時間やお金を犠牲にして没頭しないといけない。だからといって成功するかわからない。

ほとんどバッドゲームだけど、それでも生まれた作品に対して勇気をもらったり、感動したり、人の心を動かすことができる。それだけの大きな力を秘めていて、きっとその世界にいる人たちの心のよりどころなんだろう。

自分もどっちかというとこういう世界にいる。もちろん、そこまで時間も犠牲にしなくてすむし、お金も生活できるだけいただいているけど、こういう人たちの生活も少なからず想像できる。だからできるだけお金を払ってコンテンツを受けるようにしている。

積み重ねられたものを壊すのは一瞬だ。

物語には終わりがある。けど物語を作る人には続きがある。ハッピーエンドだろうがバッドエンドだろうが、物語の中の人たちの未来が明るいものであればいいなと願ってしまう。それは物語が紆余曲折の果てに終わるものだからかもしれない。

その一方で現実の世界はどうだろう。もちろん一日足りとて何もない平和な日など世界的に見ればないが、基本的には平々凡々と過ぎていくがゆえに、「まあ明日もあるでしょ」という気持ちになってしまう。

でもそんなことはなかった。たった一人の、たった一瞬の出来事でこうも砕け散るんだなと。いろんな感情がいりまじってなんとも言えない。

ただ、どうか未来が明るいものであるようにと心から願う。

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