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環境の変化にすこぶる弱いのだ

診察室に入るまで

2024年5月10日金曜日。
午前中のmtgラッシュを終え、急いでクリニックに向かう準備した。
天気が悪かったので、日傘を持って家を出ることにする。

外が明るい日は総じて天気が悪い。
ずっと真夜中みたいな天気でいいのにな、暗い方が好き。雨もまあ好き。

平日お仕事の合間にクリニックに行けるなんて、高校生の頃の自分は想像もしていなかっただろうなぁと思いながら歩いた。
人生なにがあるか分からないものだけれど、なかなか順調だな〜とか調子に乗っていた。

今日は先生からお話をしていただく予定になっていた。

  • 精密検査の結果

  • 矯正の進め方についての相談

30分前後で終わるとのことだったので平日に予定を入れさせてもらった。

ちゃーんと予約時刻にはクリニックに到着し、受付を済ませ、ふわふわのソファーに座った。とてもふわふわでちゅわ〜🎀
とってもご機嫌な状態で、いつも通り何も考えずぼーっと待とうとしていたら、すぐに名前が呼ばれた。


いつもの歯科衛生士のお姉さんではない。先生だ。


ここで視界が少し悪くなった。
普通に考えたら、今日用があるのはお姉さんではなく先生の方なので当然である。

でも、しかも、呼ばれたのはいつもの一番奥の診察室ではなく、入り口から一番近い部屋だった。

違う人に呼ばれ、違う部屋に入る。
何故かその部屋に向かって歩いた時の記憶が全く無い。

いつもの診察室に置いてある物と大抵同じ物で構成されたその部屋は、同じクリニックではないんじゃないかと思うくらい違和感が身体に充満した。

環境の変化に戸惑ったまま、歯医者さん特有のウィーンとなる椅子に急いで座ろうとして、日傘をどこに置いていいのか分からずなんかガチャガチャ音を立ててしまった。
私のことなんて誰も気に留めていないだろうが、とにかく恥ずかしい。
なんか気持ち悪い動きをしたと思う。気持ち悪い動きのまま椅子に座ってソワソワしている。きもい。

人生全く順調でなくなってしまった。あ~~~~


怒涛の説明

暫く待っていると先生が挨拶もないまま、私の背後に着席した。
そして話し始めた。

こやつ、息継ぎしているのか...!?と思うくらいに、検査結果を上手に滑らかに話し進めていく。
金曜の昼間なのにとても忙しそうだ。一生懸命説明してくれたのは単純に嬉しいがこちらも必死なので、とにかく先生の言っていることを脳に叩き込んだ。
「確認のために会話を録音させていただきますね」と言われ、録音されていたので、私もデータもらえるならもらっておけばよかったな。

※ここからは先生からお話ししていただいた内容になるけれど、話の前後がぐちゃぐちゃなので、項目ごとに分けて書くことにする。


持ち前の肉について

前回お姉さんに取ってもらった顔写真が正面のモニタに映し出された。
やはり笑顔と微笑には大した差が無かった。現実を写すなよ、今すぐ消え去りたくなったよ。
そしてここで過ち1つめ。

「ィヤ、わ、笑ってくださいって言われて笑うのって難しいですよね...ェ...」

誰にも得の無い余計な言い訳をしてしまったことを、言い訳した直後に後悔した。

後悔したはずなのに、すぐにまた同じ過ちを繰り返す。
目の前に映っている自分の横顔の写真をよく見ると、めちゃくちゃ口角が下がっていたのだ。不幸オーラが凄まじい。辛い。

あまりの辛さに「口角下がってますね、ハハ...あんまり普段笑わないので笑うようにしないとなぁ」と、何とも言えない言い訳が飛び出た。
声が裏返ったような気がする。

先生が苦笑いし、「使わないと衰えちゃいますからねぇ」とフォローにもなっていない言葉をかけてきた。

こんなやつの相手をしないといけない先生可哀想だな...自分から喋るのはもうやめよう...と思った。
つっら。思い出しただけで吐きそうです。にこにこ。


でもお姉さんが立派なカメラで撮影してくれたからか、自分割と可愛いなとか思う余裕はあって、ものすごいINTJを自覚した。
(16タイプ診断おもしろい。INなんたらのやつが大抵当てはまる。)
でもやっぱり笑ってる方が可愛いに決まっているので、口角はちゃんと意識して過ごすことにする。

AIを使って横顔のレントゲンに横顔の写真を肉付けしていて、すごいなと思った。バ美肉のきもち。
歯列矯正が進んだらこうなるよ〜っていう横顔シュミレーションも見せてもらった。
この時間は唯一純粋に楽しめたなぁ。

持ち前の骨・歯について

上の歯も下の歯も、かなりとんでもなく相当前に倒れているらしい。
前のnoteで可愛らしい程度に口ゴボと書いた記憶があるが、結構口ゴボだった。

骨格とか鼻の高さのおかげで、なんとか口ゴボに見えにくいのが現状とのこと。
今まで自分の鼻を高いと思ったことがないので、矯正したら高く感じるようになるんだろうかと思ってウキウキした。

あと、かなりスペースをとっているはずの上の歯に、通常あるはずのない隙間があるらしい。そこだけ先生の話すペースが少しダウンし、とっても不思議がられた。

顎の力はやっぱり強いと言われた。
理由は、後ろの歯を働かせすぎているせいだった。前の歯で全く噛めていないらしい。
歯並びが良くなったら分散されて噛み癖も多少治るかもなぁと期待している。

フェイスラインの角度は普通だった。

あと、レントゲンをよく見ると首が曲がっている。
以前からビデオ会議で顔出す時とかに気になっていたから治せたらいいなと思っていたけれど、もうこれは歯がどうとかではなく整体に行くことを薦められた。
(そういった矯正をやってない整体もあるので、整体に行く前に電話で症状を伝えるよう教えてもらった。タスカル。)

歯列矯正の進め方

まず、予想していた通り「インビザラインやマウスピースでの矯正は不可能です」と言われた。
だってあんなにも前の歯が傾いているんだもんね。そりゃそうだ。

次に「正直とっても難しい矯正になる」と言われた。
こわいわ、ビビらせないでくれよ...と思ったけど、私が想像した”難しい”とは少しニュアンスが違った。

難しいことの最大の理由は、歯の根っこが浅いことだった。

普通の人より浅いらしく、無理に動かすと歯がグラグラしちゃう可能性があるので、レントゲンをこまめに撮って状態を見ながらゆっくり動かすことになると説明された。フゥン...

あと、どう頑張っても多くの人が理想とする数値には届かないらしい。
(顔のバランスを見るための数値があって、たぶん矯正歯科では共通のものだと思う)
限界まで近づけることはできるが、2段階くらい落ちると言われた。
でも今はもっともっともっと下にいるので、理想の数値に限界まで近づくなら嬉しい。嬉しいに決まっている。

歯を動かしきるのに2年くらいかかるらしい。

正直、とても難しいと言われた割にはそんなもんで済むのかと思った。

親知らずが生まれつき無いことや、奥歯の歯並びがとっても良いことが唯一の救いだったみたい。
奥の歯もガタガタだったらもっと時間かかるらしい。
遺伝子に𝘽𝙄𝙂 𝙆𝘼𝙉𝙎𝙃𝘼!奥歯優勝!ニッポン!ニッポン!ニッポンニッポンニッポン!!!

直近の流れとしては以下のようになりそう。

  1. 奥歯をずらさないようにするための器具を着ける

  2. 上下の4番を抜く(計4本)
    ※基本的に上か下をまとめて抜いて、次に逆を抜くらしいけど、まとめて抜いちゃうことも可能って言われた。

  3. 歯を後ろにずらしながら、歯を歯茎に入れていく

「歯を抜く時の麻酔の注射が怖くて、たぶん先端恐怖症みたいな感じで...」と先生に伝えた。
すると「お金かかるけど、意識がほとんどない状態でまとめて抜いちゃうこともできますよ」と言われた。

なんだそれ怖すぎる。

歯を抜いている時の記憶を一切消すような麻酔があるとのこと。(もちろん麻酔科の先生が来てくださる)
抜いている時の記憶は一切無いにも関わらず「お口開けてくださーい」と言うとちゃんとみんな口を開けるらしい。怖すぎ。

最初聞いた時めちゃくちゃビビったけど、よく考えるとなんだか面白そうなのでやってみたくなっている...まだ迷いちゅう...。
もしやるなら映像に残して欲しいな...。

話の流れでアンカースクリューも怖いと伝えると、「みんな大したことなかったって言いますよ」と教えてもらってちょっとだけホッとした。
でも直前まで怯えると思う。

矯正器具にかけるゴムは、ピンクのゴムとかも用意できるらしい。やってみようかな。絶対可愛いな...これも迷いちゅう。

(よくこんだけしっかり記憶して2週間後に書けたなと思う)


おわり

最後に「担当の者呼びますね」と先生が言った。
お姉さんが来るんだ...!会えるんだ...!!

深呼吸して姿勢を正しお行儀良く待っていると、いつもの歯科衛生士のお姉さんが顔を出した。
椅子に座っているのにめっちゃ振り向いちゃった。

「こんにちは〜」と言う声が聞こえてきて、まず癒される。やはり安心感がすごい。やっと安心できた...と心から感じた。
先生に向かって「普段あんまり笑わないので」とか言っていたのに顔綻びまくってたと思う。ダサすぎる。

いつもありがとうございます。指名料払います。
本当に。

まず、支払い方法についてのお話。
「来るたび払うタイプの分割払いにしたい」と改めて伝えて、支払い方法はカードにした。
歯を抜く本数やアンカースクリューなどはもう確定したので、その費用も含めて分割にしてもらった。

次に、次回の予約を取った。
いよいよ装置を付ける準備をするみたいなので、次回は土曜日にしてもらった。

「いつもの部屋がいい」とか言ったらお姉さんを困らせるんだろうか...と悩んだ末、言わなかった。
次回は伝えてみようかな...。

最後に、お姉さんがこちらを見て「お疲れさまです」と言ってくれた。
「ありがとうございます」と伝えて診察を出る。幸。

もう怖いもんなんがないぜ!の気持ちでソファに腰掛けて待っていると、受付の人に「今日はお会計ございません。また次回お待ちしております。」と言われた。
恥ずかしい~~~~と思ったけど、きちんとお礼をしてクリニックを後にした。できれば受付した時に先に教えてください。

今日も今日とて歯医者さんは大好きだった。
はっぴーえんど!

とりあえずなるべく早く、曲がってる首を矯正できそうな整体を探し始めるとする。
口角上げてこ!!!!!!!!!!!!

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