見出し画像

ベルギーが露産ダイヤモンドの輸入を再開

ベルギーは2024年2月、3か月の中断を経てロシア産工業用ダイヤモンドを大量に輸入しました。欧州統計局のデータで明らかになりました。

2024年4月20日
Sputnik



禁輸措置の経緯

2022年2月24日に始まったウクライナ侵攻は、ロシア経済に打撃を与え、ロシアの軍事費の資金源を枯渇させることを目的とした、前例のない経済制裁の広がりをもたらしました。

その中には、ロシア産ダイヤモンドを西側諸国の市場から締め出す取り組みも含まれています。

米国はダイヤモンドの主要な消費市場です。ベルギーのアントワープは世界最大のダイヤモンド取引の拠点です。この二者が協力し合えば、残りのサプライチェーンに多大な影響力を及ぼします。

2023年10月28日
DFP

ベルギーと制裁

当初ロシア産ダイヤモンドへの制裁に反対していたベルギーは、今回の危機にチャンスを見出していたのではないでしょうか。

西側諸国でダイヤモンドの主要取引拠点として、アントワープの主導的地位を維持したいと考えていたのではないでしょうか。

しかしこの態度は多方面から批判を招きました。なぜならベルギーは倫理よりも利益を優先し、ダイヤモンドのような生活に欠かせないわけではない贅沢品のために、EUの結束を損なっていると見なされたためです。アントワープのダイヤモンド部門は当初、嵐から逃れて傍観し、戦争が終わればいつもの仕事に戻れることを望んでいたのかもしれません。

2023年10月28日
DFP
ベルギーのアントワープにあるヴェスティング通り

露産ダイヤモンドの輸入再開

ベルギーは、2023年12月からロシア産ダイヤモンド原石に対する禁輸措置を発動していましたが、2024年2月、19万7千ユーロ相当(約3250万円)の工業用ダイヤモンド、25キロをロシアから輸入しました。

2024年4月20日
Sputnik


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?