粛慎の人々の「無言交易」とは?
7世紀、「白村江の戦い」前夜の北海道。そこで、粛慎国の人々が「沈黙交易」を行っていたらしいのです。
斉明天皇は、安倍比羅夫を陸奥に派遣しています。
噂を聞きつけ、粛慎国の遠征隊が北海道に上陸、
比羅夫を待ち伏せていました。
比羅夫が海岸に絹や武器、鉄などを置いておくと、彼らがやってきて、それを黙って持ち去っていきました。
その後、彼らは同じところに舞い戻ってきて、着ていた衣や布などをその代金だと言わんばかりに置いていったのでした。もともと、そのような商行為は、彼らにとっては当たり前というべき物々交換の方法だったのです。