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呪術師

ある惑星の知的生命体は、自分自身の存在理由を考えるようになったとき、
初めて成熟した。

リチャード・ドーキンス



人間行動のモデル

なぜネアンデルタール人は滅び、現生人類は生き延びたのか?
現生人類の出アフリカ起源説を提唱した第一人者が、最新の証拠をもとに、
人類のたどった道を臨場感たっぷりに語ります。・・・

クリス・ストリンガー氏

呪術師じゅじゅつし

クロード・レヴィ=ストロース(Claude Lévi-Strauss)

専門的職能人としての呪術師じゅじゅつしとは、
1.呪術師が自分の術の効験こうけんにたいして抱いている信仰
2.患者や犠牲者が呪術師自身の能力について抱く信仰
3.集団的世論の信頼と要求
の3つの相関関係によって成り立っているといいます。

呪術医じゅじゅついはある種の病気や症状をやせるが、
その効験は患者を含め、
その社会から偉大な呪術医と認識されることで発揮されます。

「呪術師とその呪術」(1949)

とんでも論

とんでもない仮説だ。・・・

このストーリーは、
『現生人類は百万年前という太古の祖先を持っている』とする(正反対の)考えをもとに研究生活を送ってきた科学者から、悪口雑言あっこうぞうごんを受け続ける原因となってきました。・・・

ロビン・マッキー

現生人類の真の本質と「出アフリカ」がどのように明らかになったかを、
この議論の中心に身を置く一人の科学者と、
この分野における劇場物語の節目節目に密着するように追ってきた
一人のジャーナリストが、以下に語ります。

ロビン・マッキー

3つの密真理教

次のような場面を想像していただきたい。

自らの体を赤いオーカー(黄土)で塗りたくり、手間をかけて縫い上げられた毛皮の服をまとった若者の群れが、部族の長老に先導されて、迷路のような地下室を進んで行く。
洞窟の奥深くのある小部屋で、暗闇の中に肩を寄せ合うようにして若者たちは待ち続ける。・・・
とうとう若者たちは、岩の壁をけばけばしい色合いの動物画で彩られ、
樹脂ランプのゆらゆら揺れる炎がともる広い聖所に案内される。
・・・

                                                 <<次回につづく>>

ロビン・マッキー
レアン・ブルシポン4と呼ばれる洞窟の壁画
インドネシア
4万4000年前に描かれたことが明らかになった。
BBC Japan


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