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月下美人の世界について考える。

こんにちは!ななちゃと申します。

月下美人を歌詞から私なりに紐解いてみたものをここにつらつらと綴ります。あくまでも個人の解釈ですので何卒、よろしくお願いいたします!

(かなり長いので…!興味のある方はお時間のある時に読まれることをおすすめいたします。)

こちら月下美人を改めて!!!聴いてから読むことをおすすめします!!!私もそうします!!!


(ここまでのほとんどを前回のラスラス記事からのコピペでお送りしております)(前回記事はこちらからどうぞ)


本題に入る前に!

タイトルである月下美人お花の名前なんですけどかなり変わったお花みたいで特徴をざっくりとですがまとめてみます。

  • 月下美人の花が咲くのは6月~9月(蒸し暑く感じる夜の開花が多い)

  • 月下美人の開花は19時~翌朝2時にかけて

  • 一晩で萎んでしまう

  • 開花がはじまると強い香りを放つ

  • 夏の暑さには強く冬の寒さには弱い

このお花の特徴が曲を読み解く中でかなり大事な部分になってくるんじゃないかなーーーと思っています。

そんなことを頭の片隅に置きながらここから本編に入っていきます。








夢を見たんです 幸せそうな私

「夢を見た」という出来事からこの月下美人の物語は始まります。

夢って全部を全部覚えていることって少ないじゃないですか。だいたいふわふわ~と覚えている程度だと思うんです。

その中で真っ先に幸せそうな自分が思い浮かんだということはきっと私にとって少なからずいい夢だったのでしょう。

でもいい夢って2パターンあると思うんです。
「実際にありそうな夢(正夢みたいなイメージ)」と実際ではありえない「夢だからこその夢」

今回この主人公が見た夢は後者だと思っています。目が覚めた後の現実世界ではもう叶うことのない夢、この幸せそうな私が目を覚ました後のこの世界に現れることはきっとありません。夢の中だけの私だから

でもそれでも、きっと幸せに思えてしまうんですよね。微笑みを浮かべながら夢の余韻に浸っているそんな私の姿が想像できますね…幸…



ギュッと握った手は誰なの 目が醒めて静寂へ

見た夢の中で私は誰かの手を握っていたようです。でも夢だからでしょう。その相手が誰かは分かりません。

そんな疑問を抱えながらも目覚めた私。

心ではまだ幸せを感じつつも静かすぎる現実世界に戻ってきてしまったことを少しずつ理解していっているような印象を持ちました。

ちなみに…この「さめる」という言葉、私たちが普段目にするのは「覚める」の方だと思うんですけど今回使われているのは「醒める」なんです。

普段から歌詞カードを読み込むのが趣味なもので、、、こういった細かな漢字の表現の仕方が気になってしまうのです。意味合いが少し変わってくるみたいなのでこちらも簡単にまとめます。

覚める…周りの状況がはっきり判別出来るようになること、正常な意識の状態に戻ること

醒める…気分がすっきりとすること、意識がはっきりした状態になること


「目が覚める」が0から一気に100まで回復するとするなら「目が醒める」は0から少しずつ100に近づいていくってイメージかも

今回は「醒める」の方が使われているので後者です。

夢の中に現実が少しずつ介入していって、最終的には夢が消えて静かな世界だけが残る…みたいな感じでしょうか。

指Pの言葉の選び方、漢字の選び方からも世界を想像できるの大変良いですね、、、、、、、いつも本当にありがとうございます(?)



ずっと思い出す 私を見る君の目

ここで初めて「君」という存在が出てきます。

この目がどのようなものだったのか、具体的な描写はないのできっと受け取る側(我々)に委ねられているんだろうなーーーと思うのですが個人的にはきっと何気ないものなんじゃないかなって。特別なものじゃないからこそ強く印象に残っているし、特別なものじゃないからこそ君をほんの少しだけ近くに感じてまた切なくなっているような、、、、

先ほど夢の中で手を握っていたのは君の手だということにも気づいたのでしょう。それも合わさってフラッシュバックじゃないけど過去の記憶がぶわ~っと蘇ってきたのかななんて思ったり。

ちなみに…皆さんもうお気づきかと思われますが、これ想いは一方通行なんですよね。この先も「私」が「君」を好きだという描写は出てきますが「君」が「私」を好きだという描写は出てこないんです。

そしてこれから先も現在進行形での君の姿を観測することは出来ません。

全部全部が過去形なんです。辛い



たった一瞬の霹靂を抱き 1人泣くのでしょう

霹靂(へきれき)…かみなり、雷鳴
↑最初読み方分からなさすぎて公開直後歌詞耳コピから必死に漢字探したのをふと思い出しました。


雷のように一瞬の出来事でも、それでも大切にしたい記憶たち

夢であっても現実であってもその気持ちに変わりはなくて

幸せな気持ちも苦しい気持ちも全部全部大事に抱きしめたまま私は今日も君を想って涙を流すのです。

曲の冒頭で私が見た夢はいい夢だったと思うなんて言いましたがこの「幸せそうな私がいた夢」は本当にいい夢だったのか、とふと考えてしまいます。

私からしたらたとえどんなに苦しい夢だったとしても君に(夢の中だけでも)会えたという喜びの方が結果的には強く心に残っているのかもしれませんね。



冷たすぎる肌が 私に溶け込んで来る

ここからはきっと夢から覚めた後のお話。

そんな幸せだけどどこか切なくなる夢を見た私は気晴らしに外に出ます。

月下美人の咲く季節やこの曲のMV公開日などから考えるに季節は初秋、熱帯夜から少しずつですが秋らしい夜に変わっていくタイミングと重なります。

外のひんやりとした空気は私を少しずつ現実世界へと呼び戻すのです。

夢じゃなくて、現実だから 嫌でも冷たいと感じてしまいます。

肌に直接感じる寒さとか冷たさとかがまた私の持つ苦しさを加速させるのかなーーーーーとか思ったりして



君が「綺麗」と呟いた時に 哀しそうに花が開く

一般的に花が開くということは嬉しいことだと思うんです。今まで大切に大切に育ててきたならなおさらです。

でも私は花が開いたことを哀しいと思います。なぜでしょうか…?(突然の疑問提起)

個人的には君が「綺麗」と呟いたのはきっと夢の中での出来事で現実ではないんじゃないからかなーーーなんて思っています。きっと現実で言われた言葉であるなら哀しいではなく嬉しいはずだから。

夢の中での言葉、醒めてしまったら影も形もなくなってしまうもの

嬉しい言葉であればあるほど現実じゃないから苦しくて

そんな想いをするくらいなら聞きたくない言葉

君からのそんな一言が引き金となりずっとずっと心の中に眠っていた花が目を覚ますのです。



咲かせたくなかったとても「綺麗な」花が開くのです



君が好きよ 私の初恋 消えるように咲いた 今日だけでいい

ここで初めて君への好意が全面的に出てきます。私にとって君は初恋の相手だったのです。

ですが、消えるように咲いた とか 今日だけでいい というフレーズ的に私自身はこの恋が良い結末を迎えないことはもう既に悟っているような感じがします。

君が私の気持ちに気づいてしまう前に消え去りたいみたいな気持ちなのかな、、、、、

一晩で萎んでしまう月下美人と私の心情がリンクしてまた胸がいっぱいになってしまいます。


そしてそんな月下美人、花言葉は「儚い恋



天才?????(頭を抱えています)



香りだけ残してく 月下美人
私と見た秋夜空 忘れないで I just miss you 

I just miss you … あなたがいなくて寂しいです

初めにも触れましたが、月下美人が咲く時には強い香りを放つと言われています。花を見なくてもその香りが花が咲くことが分かるくらいには強いものらしいです。

でもどんなに強い香りを放っても君が花が咲いたことを知ることはありません。というか近くにすらいないから気づきようがないんですね。

まるで私の気持ちの強さを表すような甘い香りが静かな世界に漂うのギャップがありますね、、、

そして…どんなに叶わない恋であろうと忘れないでと思ってしまうのも、これから当たり前になっていくはずの1人が寂しいと思ってしまうのもある種私の我儘だと思うんです。

ここまで掘り下げてきて少しずつですが「私」についても見えてきました。

思うのは我儘を言うような人物ではないということ

そんなことを思いながら改めて読み返すとまた、、、、、、(以外無限ループ)



愛してる

→ここの蟹沢萌子さんパートめっっっっっちゃだいすきです(あれ謎の既視感が)

この曲ってここまで主人公が発したセリフのような歌詞ってなくて全部自分の内に秘めた想いとか情景とかで構成されていたと思うんです。そんな中で突然現れたTHEセリフの歌詞、ここをセリフではない私の心情と取るか1セリフと取るかでまた見方が変わってきそうですが個人的にはセリフ説を推したいです(?)セリフと言ってももちろん君に直接伝えられたものではなく聞いたのは静かな世界だけですが、、、、、、

夢から醒めた私が君のいない世界で一番最初に呟いた言葉だと思うとウワ~!!!ってなりますね。

ただただ届かない想いだけが静かな世界に響きやがて何事もなかったかのように消えてしまうのも月下美人のお花のような儚さのようだなと思ったらすごくしっくりきた自分がいたのでこのような解釈を取らせていただいております、、、、、(ヲタク特有の早口)



何かもう既に情報量と儚さ切なさのゲージがMAX超えてておなかいっぱいな気もしますが…ここで1番が終わって2番に入ります。

頼む…どうか最終的には幸せになってくれ…と願う気持ちばかりです(フラグ?)



久しぶりだから 私浮かれてた、多分
「もしも」ばかりを考えてる でも間違えてばかりだ

ここでまた場面が変わり回想パート?みたいな感じになっていきます。

夢を見るよりずっと前のこと、君とまだ何気なくお話が出来ていた頃のことなのかもしれません。

この時起こったことがきっかけで今の関係性になったりとかしたのかな

一種のトラウマみたいなもので定期的に頭によぎったりもするのかも

そしてここで出てくる「もしも」って何なんだろうって思うんです。

「もしも」君が私のことを好きだったら とか?

ばかり、ということは一つではないはず
きっと私はいろんな可能性を考えるのでしょう。

でもその中に正解はありません。正解を教えてくれる君もまたいません。

言い回し的にも主人公がふと思ったことのように感じます。直接的な描写こそありませんがこの二行から見え隠れするのは後悔の気持ち。

今目の前にタイムマシンがあったら未来ではなく過去に戻りたいと思う女の子なのかなぁ…(※個人の感想です)



心 操るのは 君だけだよ わかってる?
奥に潜んだ 名も無きあの恋 育ったのは月下美人

私はここで急に君に疑問を投げかけます。

こんなにも想っているのにどうして君は気づいてくれないの?みたいな意味も含まれているんじゃないかなと思います。

ここまで割と消極的だった私からしたらちょっぴり強気にも聞こえますよね。君に対しての想いが本物だからこそなんだろうなぁと思ったり。

そして自分の心の中に育った想い、それが一晩しか咲かない月下美人であることにもまた気づいてしまったのです。切ない、、、、、、、、



「好きだ」なんて伝えなかったら 咲かなかったでしょう 一夜の花よ

ここ一番好きです、、、(私情)

ここ何がグッとくるかと言われたら伝えなかったらこの花(月下美人)が咲かなかったことを自分の中で分かっていること、なんですよね。

自分の心に秘めたままにしておけばずっとずっと幸せな気持ちでいられたのかもしれませんが結果的に私は伝えてしまったばかりに1人こうして苦しい想いを抱えて生きていくことになります。

2サビの頭でのこのフレーズは胸がグッとなりますね、、、

皆が見ている昼間ではなく下手したら誰も見ていない、夜の時間に花を咲かせる月下美人。

一夜で枯れてしまうそんな花がこんなにも強い想いを持っているだなんてきっと君は一生気づかないんだろうな……



「さよなら」と呟いた バレないように

この部分 私の心情を思うととにかく苦しい。
バレたくないと思ってしまうのもまた苦しい。

きっと本当はさよならしたくないけど言わなかったら先に進めないのを分かっていてのこの言葉なのだとしたら強いなーーーーって思います。



ここまで掘り下げてきて私の解像度がさらに上がってきました。考察前、まさに最初の方はこんなに強い女の子だなんて思ってなくて、どちらかと言うと繊細でちょっと触れたら壊れてしまうようなそんな心の持ち主なんじゃないかななんて考えていたんです。

これ筆者が「月下美人」に持っていた最初のイメージと同じで…!

でも今回この考察をするにあたってお花の特徴とかをいろいろと調べてみたんですがそんなイメージからは想像できないくらい結構強いお花なんです。

きっとこの曲の中に出てくる私は「月下美人」そのものなのかもしれません。

繊細で儚く見える、けど強くて
自分の気持ちをまっすぐ持っている

そんな女の子なような気がします。



枯れて散って 空に舞え
忘れないよ I still love you 今もまだ

I still love you … 私はまだあなたを愛しています

咲く意味をなくした花は大きく大きく咲いたのち何もなかったかのように枯れ朽ちて空に消えていきます。ある意味これが私としての1番の望みなのかも。

個人的には「さよならと呟いた」と「I still love you」

意味的には真逆の言葉が並ぶのが諦めなきゃいけないんだけど諦めきれない、そんな私の心の葛藤が強く感じられるな〜と

そんな言葉の表現に惹かれます 。


月下美人って本当にいいなあ、、、、、


好きだと感じた日の 君はまだ大人じゃなくて ( I remember you )
嘘も言えるようになったの? それでも私の全て

I remember you … 私はあなたを覚えています

もちろん私にも君という存在を好きになった瞬間があるわけで読み解くにそれはかなり前の事でしょう。

大人ではない、まだ子供の君

そんな君のことも忘れることなく覚えているよということを伝えたい私

子供だからまだ嘘なんかつけないよね、と思っていたあの日の私


そんなあの日から年月が経った君

実際は(きっと)まだ大人になりきれてなくて本当の事を伝えてくれる君

それを聞いて嘘も言えるようになったんだ、と思い込みたい私


君の心の中の時計はきっともう止まっていますが、それに反して私の心の中の時計は止まるどころか加速するばかりで終わりを知りません。


もう交わることのない二人の世界アァ…………………………



君が好きよ 今日だってずっと きっと好きよ 明日も明後日も

ゆっくりと流れていく曲調と冨田さんの優しい歌声が相まってこの部分毎回泣きそうになってしまいます。

「さよなら」と言いつつもやはりまだキッパリ縁を切ることは出来ません。

結局君が好きという気持ちは最後まで消えてなくなることのないものだから。

この想いを心に秘めながら1人過ごす夜が今日もまたやってきます。



まるで私の独り言のように聞こえるこのフレーズ、何だか切なくなっちゃいますね


君が好きよ 私の初恋 叫ぶように咲いて 今日だけでいい

1サビでは「消えるように咲いて」だったのが「叫ぶように咲いて」になりました。

1サビの時にいたひっそりと消えたかった私はもういません。ただただ大きく、君への想いを咲かせたいという想いしかありません。

君に届かなくてもいい、ただ私が貴方を好きだったということが一瞬でもこの世界に響き渡りますに


「叫ぶように咲いて」

強さと儚さを同時に表すのにこんなにぴったりな言葉があるなんて、、、、、、、、、、、、、

Pってやはり天才なんでしょうか…?(二度目)



もう二度と開かない 月下美人

そして大きく大きく咲き誇った花はやがて萎みまた次に咲く機会を待ちます。ですが、君という栄養が途絶えた今もうこの花を咲かせることは出来ないのです。

強い香りを放って君の興味を引くことも大きく綺麗な花を咲かせることももうありません。

ただただそこに在り続けやがて朽ちていくのを待つことしかできません。


この曲は最初から最後まで私目線の歌詞なので「開かない」と自分で言い切っているのが切なポイント高めですね…(唐突のポイント解説)



私がいた秋夜空 忘れないで I just miss you

1番のサビでは「私と見た秋夜空」、ここでは「私がいた秋夜空」

1サビの方は私と君が同じ空を見ていて、ラスサビの方は君が1人で空を見ている姿を想像している私(君は直接的には関わっていない)みたいなイメージを持ちました。

些細な言葉の違いですが後者の方がより寂しく感じます。時間が経って私自身が現実を受け止めた故の寂しさなのかもなーーーーと思います。

その寂しさがまた私の儚さをさらに大きなものにするのかもしれません。



やはり私は月下美人そのもの…………………


愛してる

ここも 1サビ終わりとは少しニュアンスが変わっているような気がして…!

1サビ終わりが静かな世界にぽつり響く「愛してる」なら
ラスサビの「愛してる」はまるで花火のように大きく打ち上がりやがて消えていくようなそんなイメージを持ちました。良。



1サビ終わり蟹沢萌子さんの「愛してる」とラスサビ終わり冨田菜々風さんの「愛してる」も!!!そんなことを考えながら聴くとまた楽しいなーーーーーって思います。



もちろんどちらかだなんて!!!!!!!!ワタシ選べません!!!!!!!!!!!!!!!!!








ということで、ここまで綴らせていただきました!
ラスラスよりさらに文字数が増えに増えてしまった、、、、、愛ゆえに、、、

ここからは完全に個人的なお話になってしまうのですが…私、本当に本当に月下美人が大好きで。初披露を見逃すまいとノイミー会大阪へ参加したくらいには好きです(本当に本当にめちゃくちゃ素敵で今でも本当に行ってよかったと思っています)


もちろんここまで掘り下げてきた月下美人の曲の世界観も大好きですが、この世界を表現してくださる皆さんもまた大好きです。

冨田菜々風さんの持つ「まっすぐさ」
川中子奈月心さんの持つ「儚さ」
櫻井ももさんの持つ「強さ」
蟹沢萌子さんの持つ「繊細さ」

その全てがあるからこそきっと私は月下美人が大好きなんだろうなあとこの世界観考察を経て、改めて曲をたくさん聴いて強く強く思いました

(ここ解釈違いとかあったらすみません、、、、、)


曲の解釈は人の数だけあると思っているので!!!その中のひとつにすぎない私の解釈を少しでも楽しく読んでいただけていたら嬉しく思います!(ここは前回のコピペですかええそうです)

ここまで読んでいただき本当にありがとうございました!

2024.8.31 ななちゃ





これからもだいすきな曲、1周年おめでとう。


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