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ひまわりさんのマチアプ日記【0日目】

マッチングアプリをはじめました!
ついでにいつかやってみたかったシリーズの1つとしてnoteもやってみようと思います!


焦り

ついに30歳を迎えマッチングアプリデビューを決意。
というのもここ最近焦りを感じていました。
何もネタが無い
大学卒業後、9年の時を経て初の同窓会が決定。
周りの同級生たちは出世結婚育児の王道ルートを歩んでいる・・・
その中で非モテリーマン街道を突っ走る僕に発言権はあるのだろうか・・・
とはいえ独身ならではの楽しさだってある。
ここは気取らずありのままの自分の楽しかった思い出を話そう!


同級生「最近、2人め生まれてさー。毎日大忙しだよ。」
同級生「いいなー。俺は仕事ばっかりだよ。部下も出来ちゃってさ。
お前は最近どうなの?そろそろ彼女はできたのか」
僕「お家でタコスパーティやったら楽しかったよ。
同級生「・・・」


全然駄目だ。
ここ半年で最強のニュースも子どもと出世の前では霞んでしまう。
いかにタコスが美味しくても休日にひとりでアラサーがタコスを頬張る姿を想像すると涙が出てくる。
メキシコの陽気もこの陰気な国では通用しない。
せっかくの同窓会が台無しだ。
どうにかして明るい話題を作らなくてはいけない。
そうだ!マッチングアプリを始めてみたらどうだろう


同級生「お前は最近どうなの?そろそろ彼女はできたのか。」
僕「この前マッチングアプリ始めてさ。今度、長澤まさみ似の27歳の女の子(上場企業勤務、趣味は読書と映画鑑賞、内面重視、結婚後も仕事は頑張りたいタイプ)とデートに行くんだ!
同級生「良かったじゃん!頑張れよ!」


完璧だ。
この際、細かいディテールがずれてしまっても構わない。
とにかく同窓会が楽しく終わり、長澤まさみ似の女の子とデートできればそれだけでいい。
よし、マッチングアプリデビューだ。


さっそく下調べを開始する。噂は聞いたことあるがちゃんと調べるのは初めてだ。いろいろなサービスがあるがどれも基本的なポイントは同じ。


  1. 基本無料サービス。都度課金制。

  2. 男女が情報を登録し、好みの相手とマッチングを行う

  3. マッチング成立後、メッセージ・通話等で仲を深め相性が良さそうなら実際に出会う


特にマッチング成立の要となるのはやっぱり顔写真らしい。
そりゃそうだ、誰だって美男美女と出会いたい。
僕みたいな内面重視で本当に人を愛したいと願うのは少数派なのだろう。
早速、家の鏡に映る自分の写真を撮る。「やっぱりかっこいい…」てか、家の鏡って本当によく映るよね?何あれ?日本の技術?

しかし、自撮りはナルシストに見えてしまったり、影が入って暗い印象を与えたりする可能性があります。

出典:出会いコンパス/ https://app-liv.jp/love/archives/133936/

でも駄目らしい。
第一印象が相手に与える影響は甚大だ。
謙虚で内省を好み、自分に厳しく、相手に優しい性格の僕なのに誤解されてしまう。
しかし、スマホの写真を漁っても自分の写真なんて出てこない。
たまたま当たった舟券と馬券、パチンコのプレミア演出、ソシャゲのスクショばかりだ。
清廉潔白、自然を愛する僕が誤解されてしまう。
早く自分の写真を撮らないと。


せっかくなら受けが良い写真にしたい。
そんなときは結局女性のセンスに任せるのが一番なのだろう。
しかし、気軽にそんなことを頼める女性なんて周りにはいない。
いたらそもそも困ってない。服を買いに行く服が無い状態だ。

・・・いや、一人いるじゃん



僕の席の斜め前に事務のお姉さん(50)がいることを思い出す。
現代のセンスに沿うか、いささか不安だが、昔はブイブイ言わせてたらしい。
ブイブイは令和でも通じるのか? 信じるしか無い。
しかし、こんなときのためにみんなに愛想を振りまいて愛されキャラを演じていて本当に良かった。
結局のところ仕事はチームプレイだ。
困ったときに助けてくれる人がどれだけいるか。それがその人の実力だ。
20代の若者はよく参考にするといい。


僕「すみません。暇な時でいいんで僕の写真撮って貰えません?」
お姉さん(50)「はっ?なんで?(怒気)


社会は残酷で冷酷だ。
生き馬の目を抜くせっかちな世の中で生き抜くためにはとにかく誠実に相手に自分の意見を伝えるのが重要だ。
20代の若者はよく参考にするといい。


僕「いや、なんか今月成績優秀者に選ばれて、会社のHPで紹介されるらしくて・・・ 写真がいるみたいなんですよね」
ババア(50)「あら!そうなの?お昼休憩に撮ってあげるわね♪」


結局のところ適当に嘘ついてごまかすのが一番手っ取り早い。
それが世の中だ。
20代の若者はよく参考にするといい。


兎にも角にも必要な写真は手に入った。
非モテリーマンがババア(50)に撮ってもらった写真1枚でマッチングアプリに挑む。

ひのきのぼうを携えた勇者の物語の始まりだ。


次回