見出し画像

構造 金属 コンクリート 材料について

どうも、ぬおです!今回は、一級建築士の過去問を学習していきたいと思います!YouTubeでも、一級建築士の過去問を投稿しているので、ぜひ、チェックしていってください!!

問題1
セメントの粒子が大きいものほど、コンクリートの初期強度の発現が早くなる。 ×
解説
セメントの粒子が小さいものほど、水和反応が促進されるため、初期強度の発現が早い。

  • セメントと水の水和反応はセメント粒子の表面と水との接触により行われるので、水和反応を促進するには、セメント粒子の表面積(接触面)を大きく(粒子を細かく)する。

  • 水和反応が促進されると、初期強度の発現が早くなる。

 
問題2
コンクリートの圧縮強度は、水セメント比が大きいほど大きい。 ×
解説
コンクリートの圧縮強度は、水セメント比が小さいほど大きい。
水セメント比W/Cとは、単位水量Wの単位セメント量Cに対する比率である。
水セメント比は、1m3あたりのセメント質量に対する水の質量の割合で、コンクリートの圧縮強度は、水セメント比が小さいほど大きくなる。
問題3
コンクリートは、気中養生したものより、水中養生したもののほうが、強度の増進が期待できる。 〇
解説
セメントは水硬性材料であり、水中養生では水和反応がよく進んで硬化し、気中養生したものより強度の増進が期待できる。
水中養生では水和反応を促進する水分が補給され、気中養生では水和反応を促進する水分が奪われる恐れがある。
問題4
コンクリートの硬化初期の期間中にコンクリートの温度が2度を下回ると、コンクリートの強度発現が遅延する。 〇
解説
コンクリートの硬化初期にコンクリート温度が2度を下回ると、コンクリートの強度発現が遅延する。寒冷期には、打込み後5日間以上は採暖して、コンクリートを2度以上に保つ。
初期凍害防止のためで、コンクリートが凝結中に凍結すると、その後の強度上昇が期待できなくなる。
問題5
耐震診断等で構造体コンクリートから採取される円柱コア供試体の圧縮強度は、直径に対する高さの比が小さくなると小さくなる。 ×
解説
耐震診断における供試体の圧縮強度は、形状や寸法によって圧縮強度が異なる。同じ断面でも寸法が大きいほど強度は小さい。
同じ断面積の場合、断面が円形のものより四角形のものの方が、圧縮強度は小さい。
問題6
圧縮強度試験用供試体を用いた圧縮強度試験において、荷重速度が速いほど小さい強度を示す。 ×
解説
試験用供試体による圧縮強度試験では、荷重速度が速いほど大きい強度を示す。荷重速度とは、単位時間当たりに試験体に生じる応力度の増加量である。
荷重速度とは時間あたりの荷重の変化で表され、試験用供試体は変形の度合いで剛性が変化するため、荷重速度を一定(毎秒0.2〜0.3N/mm2)にして計測する必要がある。
問題7
コンクリートのヤング係数は、コンクリートの気乾単位体積重量又は圧縮強度が大きいほど、大きい値となる。 〇
解説
コンクリートのヤング係数は、コンクリートの気乾単位体積重量や圧縮強度が大きいほど、大きくなる。

ここから先は

4,833字

¥ 120

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?