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小林賢太郎って誰か知らなかったけどラーメンズは知ってた。小山田圭吾って誰か知らなかったけど恋とマシンガンは聞いた事あった。

「小山田圭吾」ここのところ知らない名前がしきりに報道されていて、誰?となった僕。ツイッターで流れてくる投稿見る限りオリンピックの楽曲担当者だったらしく、解任とか二度と聞かないとか個人攻撃?イジメ?醜悪?障害者?んーってなったのでググってみて、CMなどで耳にしたことのある「恋とマシンガン」!なるほどと思った僕はしっかり世捨て人だった(汗)。小林賢太郎に関してはそもそももう大分前から地上デジタル放送は一切見ずケーブルTVばかりでお笑いも一切見ないのでグループの「ラーメンズ」をかろうじて名前だけ知ってるって程度の世捨て人っぷり。でそんな僕が感じた小山田圭吾以来の騒動から思ったことを備忘録として記しておこうと思う。今回の解任の経緯や何が問題になったのか、どんな事や発言があったのかは僕なんかより詳しい人のほうが多いだろうしググればわかる事なので割愛するとして。僕が気になったのが彼らの全盛期、学校、職場、ごく普通の会話で小山田圭吾の異常性、小林賢太郎ことラーメンズの無神経さ非道なのを知ってて一体どれだけの人が非難してたのだろうかと言う事。特に小山田圭吾に関しては雑誌などで彼の発言を積極的に取り上げていたようだし、鬼畜系?渋谷系?などサブカルとしてある程度の支持を集めていたようなので彼の音楽に傾倒されていた方だと実はご存知だったのではと思っている。つまり当時は殆どの方が小山田の音を聞き、ラーメンズのネタで笑っていたのではないかと。彼らを糾弾するのも良いだろう。でもそれを許した社会、知っていてもおかしいダメと声を挙げなかった人々の存在をどう捉えるか。僕としてはどうしてもここに目が向いてしまう。なぜなら僕が生きてきて感じてきた事象と共通の空気感、既視感が否めないんだよね。イジメを目にしても大半が傍観者。国政がおかしくて困っている人々の存在を知っても選挙に行かない。殆どの人が声を上げることを躊躇し様子を見る。即応性がなく曖昧が心地よく怪我や失敗を怖がり結果として多数に従う。つまりは全てそこが原因に思えてならないんだ。そして今回の件は文化も風習も異なる他国との交流イベントと言う事で全国民の意識として騒がれ国際問題として糾弾される。さてこれ、日本人の日常生活における他者との関係と類似してないかと。他国を他人に置き換えればわかりやすい。嫌な事違うと思う事に声を出さず本音を語らず傷つく事を恐れ仲間はずれを恐れ多数に迎合し。恥ずかしい恐いだれとでも仲良く。誤った協調性の理解。迎合は従属でそれこそ誤った多数決の理解でもあるだろう。そこにこそ目を向けるべきなのではないのだろうかと。勿論根本的に変えなければならないのは人権意識だし、多数を同時にという意味では、行政、教育など社会的な問題である事は確かだと思う。でもきっとその前に出来る事があって、それは一人一人が自分に落とし込んでみる事。多勢に無勢たった一人でも、最愛の人と相対する事になってもしっかりと自身の正しい思考に正直誠実に声を上げられるか否か。そしてその声を上げる論拠は確かで、多数や誰かの意思で歪められていないか自身で他者の意見も聞き知見した上で精査できているか。決して怒れ闘えと言っているのではない。同調従属と言う日本人が刷り込まれた「強調」制ではなく、真の理解、共存という意味での協調性、そしてそこに不可欠な個の確立。これがあってこそ人間関係も社会もより良くなっていくんだろうし成熟もしていく。そのためにどうするべきか。答えは一人一人の中にあるんじゃないかって。ホンの他愛のない音楽やお笑いと言うエンターテインメントや、そんな日常生きていて無関係に感じられる事で違うとダメだねと言う事すらしないしその価値も意味も大した事ない無関係と意見も言わないだろう感覚。これからもきっと大半の人々はスルーしてやり過ごし傍観者を決め込むだろう。でもそんな大した事ない事でも自身の考えや違うを言えない社会っておかしくないかい。多数の中で、社会と言う大多数の中で生きる限り自分の内側に打ち立て確立した正解を貫くのはとてつもなく勇気と覚悟が必要って事の証左じゃないのかいってね。意識って言うのは国家社会と言う大きな仕組みで考えるなら個人のそれはきっとそして確かに今の世では果てしなく小さい。だけど意識は共有できるし共有出来た意識は社会そのものの存在すら変容させる。そしてその個人のやり取りが成熟したものじゃなけりゃ人間関係も社会も良い形になってく訳ないよねって。結局の所、自分一人が勇気と覚悟を持って変わって行く事が明るい未来への変容につながる。この社会を作って来たのは我々の祖先、祖父祖母、父母、そして我々自身。こんな時勢だからこそ胸に刻むべきだよね。そんな風に思ったんだよね。

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