白鳥卓「愛噛愛咬」

※この記事はクトゥルフ神話TRPG「愛噛愛咬」のネタバレを含みます。なお、PC・KPCに合わせて描写等の改変を行なっています。
KP:柴波なとり(六路木 獏
PL:白木(卜部 幹久

KP : 只今より、あるしいろ様作クトゥルフ神話TRPG「愛噛愛咬」を始めます。


導入

KP : 甘い匂いで目が覚める。あなたは、気が付けば見知らぬ部屋にいた。柔らかな照明は目に優しく、どこかほの暗い。

KP : 目の前には自分の頭を膝に乗せた獏がいる。彼ははだけたワイシャツを身に纏い、微笑みながらこう言った。

六路木 獏 : おはよう、卜部君。今日も治療を始めようか。

KP : 同時に晒された肩口に濃い噛み痕が見える。何度も何度も噛みつかれたのか、そこは軽く痣になっていた。

KP : その傷跡を見た瞬間、あなたの脳裏に何かが囁いた。蠱惑的なそれは、あなたを誘う様に笑う。────嗚呼、噛んで喰らってしまいたい、と。
突然の状況にSAN値チェック(0/1)

卜部幹久 : 1d100<=72 【SAN値チェック】 (1D100<=72) > 2 > 成功

KP : 〈POW × 5〉を振ってください。

卜部幹久 : CCB<=15*5 【POW × 5】 (1D100<=75) > 71 > 成功

KP : あなたはなんとかその衝動を抑えることができるだろう。それを見ていた獏はあなたに迫る。

六路木 獏 : ダメだよ、これは治療なんだから…ちゃんと噛まないと治らないよ?

KP : そう言って彼はあなたに肩口を見せる。

卜部幹久 : っ、ちょっと待てや、治療ってなんやねん……

六路木 獏 : ……ああ、今まで理性が飛んでいたからね。覚えてないのも無理は無いか…

六路木 獏 : 大丈夫。俺の事を噛むだけでいいんだ…ほら。

卜部幹久 : はあ?っおい、ちゃんと説明しろや。っていうか、そもそもここどこやねん

KP : 困惑し、噛みつこうとしないあなたを見て獏は考えるような顔を見せるだろう。

六路木 獏 : そうだな…話す前に、シャワーでも浴びてこないかい?寝汗をかいてるみたいだし。

卜部幹久 : ……はあ、シャワーね。 分かった、取り敢えず浴びて頭でも冷やすとするわ。

六路木 獏 : ん。行っておいで。

KP : そうしてあなたはベッドを離れることになる。今いる場所──この部屋は随分と簡素なつくりになっているようだ。

KP : 一つのベッド、2 人分の簡素な食卓。ベッドの近くにはカーテンがかかり、サイドテーブルが置かれている。キッチン、他にもバスルーム等に繋がっているのだろう廊下が見える。それ以外はさして見当たらず、あなたはバスルームに向かうことだろう。

卜部幹久 : <理性がどうとか言っとったけど…どういうことやねんほんま…> (シャワーを浴びます)

KP : 汗を流し、バスルームから出ればベッド脇のサイドテーブルに獏がいた。

六路木 獏 : おかえり。さっぱりしたかい?

卜部幹久 : ああ。お陰様で?

六路木 獏 : よかった。

六路木 獏 : …ずっと寝ていたしお腹空いてるんじゃないかと思って、ご飯を作っておいたんだ。食べながら少し話そうか。

卜部幹久 : そりゃええな、聞きたいことも沢山あるし

KP : あなたの返事を聞いた獏は立ち上がってキッチンに向かう。

KP : 〈目星〉が振れます。

卜部幹久 : CCB<=50 【目星】 (1D100<=50) > 34 > 成功

KP : 獏が立ち上がる際に、なにか隠した気がする。

卜部幹久 : ………?

食事

KP : あなたはそのまま獏と食事を行うこととなる。喉を通るご飯は美味しい。舌の上を踊るように味覚を刺激し、生きる心地をあなたに与える。

KP : だというのに置かれている状況はどうも異常だった。目の前の獏は、はだけたシャツをそのままにしている。

卜部幹久 : ……で、や。 飯はええけど、この状況はどういうことや?

六路木 獏 : ……正直な所、俺も分からないんだ。

六路木 獏 : 数日前、目が覚めたらここに居たんだよ。

卜部幹久 : 目が覚めたら?…じゃあさっき言うてた治療ってのは?

六路木 獏 : ………(目を逸らす)

六路木 獏 : ……やっぱり、記憶が曖昧になっているのか……

六路木 獏 : 分からないのなら知らなくて大丈夫。…君が痛がる事はしないから。

卜部幹久 : そういう訳にはいかへんやろ、治療ってことは俺自身のことなんやろ?

六路木 獏 : ……ああ。とは言っても今はこうして話が出来るくらいにはなっているし、心配は要らないよ。

六路木 獏 : 君は、俺の事を噛むだけでいいんだ。

卜部幹久 : …またそれか。 というか噛むと言えばそれ、その肩のとこの、それもどないしてん。

六路木 獏 : ……治療の痕、とでも言っておこうかな。ふふ。

卜部幹久 : 訳が分からへん……

KP : どうもはぐらかされた感覚がしつつも、あなた達はそのまま食事を終えるだろう。

六路木 獏 : じゃあ、俺もシャワー浴びてこようかな。お昼までいい子で待てるかい?

卜部幹久 : あほ、さっさと行ってき(シッシッと追い払う)

六路木 獏 : ふふ。今日はつれないモードかな。

六路木 獏 : 行ってくるね。(卜部の額にキスを落としてバスルームに向かう)

卜部幹久 : !…相変わらずやな、全く

KP : ここに時計などは見当たらず、今が何時なのか知る手段はない。ここから探索が開始できる。

探索箇所【ベッド、キッチン、食卓、カーテン】

探索開始

卜部幹久 : ゲ、時計もないんかここは…(周りを見渡す)

KP : ■食卓
ふつうの食卓、先ほどまで食事を行っていた。

KP : 〈アイデア〉が振れます。

卜部幹久 : CCB<=55 【アイデア】 (1D100<=55) > 57 > 失敗

KP : 机を見て、あなたは妙な感覚に襲われる。それが何なのかよく分からないまま、あなたはじっとその場で考え込むだろう。

卜部幹久 : CCB<=55 【アイデア】 (1D100<=55) > 43 > 成功

KP : そうしているうちに、脳裏にある光景が横切る。
平たい机の上、獏を押し倒す。ギシギシと音が鳴り、勢いのまま歯を立てる。
『×が欲しい』
自らが、獣か何かになったような感覚。衝動に歯止めは効かず、ただ貪る事しか考えられない。理性の欠如した頭の中、欲望のままに牙を立てれば次第に衝動は収まる。身体の力が抜けていく。視界は朦朧とし、そのまま眠りに落ちた。
SAN 値チェック(0/1)

卜部幹久 : 1d100<=72 【SAN値チェック】 (1D100<=72) > 3 > 成功

卜部幹久 : ッ……、? なんや……今の……

卜部幹久 : <欲しい……?欲しいってなにが? ここに来てから妙な感覚もあるし……クソ、考えてもしゃーないか……>

卜部幹久 : (そのままキッチンに向かいます)

KP : ■キッチン
普通のキッチン。食事などを用意することができる。見てみれば獏が用意したのか、既に昼食の準備が済まされている。

卜部幹久 : <もう昼飯の準備してあるわ…いつの間に…>

卜部幹久 : <…ここがどこかも分からへんし、取り敢えず外の様子でも見てみるか>

[メイン] 卜部幹久 : (カーテンを開いて確認してみます)

KP : ■カーテン
外が見えないようになっている。

卜部幹久 : (カーテンを開きます)

KP : 開けてみればそこに広がっていたのは暗闇の中、沢山の文字列が浮かぶ未知の領域だ。
SAN 値チェック(1/1d3)

卜部幹久 : 1d100<=72 【SAN値チェック】 (1D100<=72) > 30 > 成功
SAN : 72 → 71

KP : 〈目星〉が振れます。

卜部幹久 : CCB<=50 【目星】 (1D100<=50) > 23 > 成功

KP : 文字列の中にこの様な文字を発見する。

謎の文字列
「.69、.112、.34」

卜部幹久 : 数字……?っていうかなんやねんこれ!キショ!(閉めます)

卜部幹久 : はあ…ほんまに訳が分からん……(ベッドに腰かけ何気なく眺め)

KP : ■ベッド
あなたたちが寝ていたベッド。ふかふかしている。

KP : 〈目星〉が振れます。

卜部幹久 : CCB<=50 【目星】 (1D100<=50) > 41 > 成功

KP : ベッドの下になにか落ちている。見てみれば、それはどうやらノートとペンの様だ。

卜部幹久 : なんやこれ……ノート?(拾い上げて何気なく捲ります)

KP : 以下の内容が記されている。

◇経過観察日記/1日目
ここに来てからの事、そして来る前の事をこの日記に付けようと思う。
卜部君はどうやらあの日以降、吸血鬼の様になってしまったらしい。捕食というべきなのだろうか、そういった衝動が強くなってしまったらしく、理性も薄くなっているようだ。治すには一日三回、自分を噛ませなければならないらしい。
…とはいえ、痕が付くくらい噛んでもらう事は時折あるし、そこまで抵抗感は無い。何よりこのままではまともに生活も出来ないだろう。それは良くない。
二階から人を下すのは大変だった。ひとまず、今日は眠ろう。

卜部幹久 : ………は? 吸血鬼………?

卜部幹久 : (次のページを捲ります)

◇経過観察日記/2日目
卜部君は本当に良くなるんだろうか。『治療』の後はすぐに眠ってしまう。ちゃんと食事も摂らせなければ。
食欲が湧くように、卜部君の好物を作ってみるのはどうだろう?幸い、この部屋には食料も揃っているようだ。

卜部幹久 : ……(次のページを捲ります)

◇経過観察日記/3日目
遂に卜部君に理性が戻った。ちゃんと会話も出来るようだ。ただ、衝動はまだ残っているようだ。このまま噛ませ続けていれば治るかもしれない。
…それはそれとして、理性を無くした卜部君を見ていると良からぬ気持ちが湧いてくる…俺も大概だな。

卜部幹久 : ……はあ、なるほどな。にわかには信じられんけど……、獏の言ってる意味は、これでなんとなく分かったな

KP : 〈アイデア〉が振れます。

卜部幹久 : CCB<=55 【アイデア】 (1D100<=55) > 99 > 致命的失敗

KP : 脳裏にある光景が過ぎる。
暗い廊下を自分達は駆けていた。出口にあと少しで届く。そんな希望を抱いた、不意の隙ができた瞬間。身体を熱が襲った。何かヘマをしたのかもしれない、それすらも分からないままあなた達は脱出した。遠くで笑う邪神の声を聞きながら。
その時からだ。この衝動が芽生えたのは。
SAN 値チェック(1/1d2)(ファンブル処理でダイスの値を増加)

卜部幹久 : 1d100<=71 【SAN値チェック】 (1D100<=71) > 8 > 成功
SAN : 71 → 70

卜部幹久 : 今のは……ッ、何がどうなってんねん……!

KP : 一通り読み終えた後、ノートの中からぐちゃぐちゃになった一枚の紙が落ちた。

卜部幹久 : !……まだ何か、(紙を拾い上げます)

◇ぐちゃぐちゃの紙
こんにちは!六路木サン!ここはあなた達だけの空間です。誰の邪魔も入る事なくあなたは卜部サンの治療に励めるでしょう!
卜部サンは今、『捕食衝動が抑えられない身体』となっています!治すためには『1 日 3 回、あなた自身を軽く噛ませてあげる事』が必要です!コレを 3 日間行ってくださいネ!
詳しいことが知りたければ二階に色々置いておいたのでいーっぱい見てみてください!

卜部幹久 : はあ? ……チッ、なんやまた胡散臭い…

2回目の治療

KP : そうしているうちに、獏がバスルームから戻ってくる。

六路木 獏 : ただいま。約束通り、いい子にしてたかい?

卜部幹久 : …ああ、それはもうな。(首をすくめ) このノートはお前のか?

六路木 獏 : !ああ…読んだのかい?

卜部幹久 : ああ、お前が言ってた治療のことも 読んだ。

六路木 獏 : ……そうか。なら、話は早いね。

六路木 獏 : さっき治療出来なかった分、しようか。

KP : そう言うと彼は自らの首元を晒す。嗚呼、噛んで喰らってしまいたい。そしてその肉の下に流れる──血が欲しい。確かな衝動が脳裏に木霊する。

卜部幹久 : ッ……、お前な、だからって、はいそーですかとはならんやろ

六路木 獏 : それはそうかもしれないけれど…

KP : 〈POW × 4〉を振ってください。

卜部幹久 : CCB<=15*4 【POW × 4】 (1D100<=60) > 85 > 失敗

KP : 一旦は抵抗するものの、あなたは湧いてきた衝動のまま、彼に歯を立てる。痛みに悦ぶ声に煽られる様に顎の力を強くする。あともう少し、といったところで衝動は弱まり、咄嗟に口を離すだろう。

卜部幹久 : っは……、くそっ………、(反射的に顔を逸らす)

六路木 獏 : ん……上手だよ、偉いね…(卜部の頭を撫でる)

KP : 獏の肩口は、もし同じ事をまた繰り返せば確実に血が出るだろうと推測できるほどに赤く染まっていた。

卜部幹久 : ………悪い(バツが悪そうに見つめ返し)

六路木 獏 : ふふ。気にしなくていいのに。

卜部幹久 : お前はちょっと気にしろや……ほんまに

卜部幹久 : ……痛むか?(傷口を撫で)

六路木 獏 : うーん、見た目程ではないよ。むしろ……ふふ……

卜部幹久 : お前の癖ってよお分からへんわ……まあ平気って言うんならええけど(軽く口付けて離れる)

六路木 獏 : (ぴくっと身体を揺らす)ん…、その調子で治していこうね。

六路木 獏 : それじゃ、そろそろお昼にしようか。用意してくるね。

卜部幹久 : ああ……悪いな。

KP : そう言って獏は再びキッチンに向かう。元々用意してあったからか、すぐに食卓へ呼ばれるだろう。

卜部幹久 : …そういえば、ここに来る前のことは覚えてるか?

六路木 獏 : ……そうだね。あの時は割と焦ったな。

六路木 獏 : ディマに居た頃の知り合いにばったり遭遇してしまって、君と俺で逃げていたんだけれど…

六路木 獏 : 目が覚めたら知らない部屋に居るし、君の様子がどうもおかしいしで…

卜部幹久 : ああ……なるほど、断片的にしか思い出せてへんかったけど、そういうことか

卜部幹久 : じゃあもうひとつ。ノートに書いてあった2階がどうのってのは?

六路木 獏 : …………

六路木 獏 : それに関してはいずれ話したい…かな。俺もまだよく分かってない事があるし…

卜部幹久 : ……分かった。

六路木 獏 : ありがとう。…冷めないうちに食べようか。

卜部幹久 : そうやな……飯はあったかいのが一番やし(食べ始める)

KP : そうしてあなた達は昼食を済ませるだろう。

六路木 獏 : …そうだ卜部君、少し仮眠でも取らないかい?

KP : そう言って獏はベッドに移動し、手招きしようとする。

卜部幹久 : …色々ありすぎてなんやドッと疲れたし、そうするか

六路木 獏 : ふふ、…おいで。(卜部に手を差し出す)

卜部幹久 : ふっ……はいはい(手を重ねる)

六路木 獏 : (そのまま手を引いて布団に潜る)

六路木 獏 : …おやすみ、ゆっくり休むんだよ。(瞼にキス)

卜部幹久 : ……おやすみ(お返しにキスを返し目を閉じる)

KP : 余程疲れが溜まっていたのか、あなた達はそのままベッドで並んで眠るだろう。

KP : しばらくしてあなたは目を覚ます。隣を見ると、獏はまだ規則正しい寝息を立てているだろう。今ならベッドから抜け出して動く事が出来るかもしれない。

探索箇所【バスルーム】

卜部幹久 : <獏は……まだ寝てるみたいやな>

卜部幹久 : <…やっぱ色々気になるし、もうちょい見て回るか。バスルームの方はまだあんまり見てなかったよな>

卜部幹久 : (バスルームに向かいます)

再び探索

KP : ■バスルーム
今は湯などは抜かれており、部屋の中が鮮明に見える。

KP : 〈目星〉が振れます。

卜部幹久 : CCB<=50 【目星】 (1D100<=50) > 52 > 失敗

KP : 獏が出る際に水気も全部取ったからか、床には水滴ひとつ無い。

卜部幹久 : CCB<=50 【目星】 (1D100<=50) > 33 > 成功

KP : 天井に目を向けると、ハッチが付いているのがわかる。

卜部幹久 : ?! なんやねんあのいかにも怪しいですみたいなハッチ

卜部幹久 : ……まあ見つけたからには開けるしかあらへんし(恐る恐るハッチを開けてみます)

KP : ハッチを開けると梯子が降りてくる。梯子を登れば二階へ向かう事が出来るだろう。

探索箇所【二階】

卜部幹久 : …2階か、思ったより早く見つけてしもたな

卜部幹久 : 取り敢えず、行ってみるか……(2階へ向かいます)

KP : ■二階
登ってみればそこには大量の本と長い黒髪の美しい女を描いた肖像画が置かれている。他に部屋らしきものはなく、ここが終着点らしい。

KP : 〈目星〉または〈図書館〉が振れます。

卜部幹久 : CCB<=50 【目星】 (1D100<=50) > 84 > 失敗

卜部幹久 : CCB<=50 【図書館】 (1D100<=50) > 12 > 成功

KP : 一冊の分厚い本を見つける。計200pほどのそれには「Queen of the Night」と題字されている。

卜部幹久 : うっわ…分厚い本。頭痛なってくるわ……(パラパラと捲ります)

KP : 見た事のない言語で書かれているのか、よく読めない。

卜部幹久 : あかん、よお分からん。

KP : 〈アイデア〉が振れます。

卜部幹久 : CCB<=55 【アイデア】 (1D100<=55) > 77 > 失敗

KP : 文字列を見ている間にだんだん頭が痛くなってきた気がする。

卜部幹久 : CCB<=55 【アイデア】 (1D100<=55) > 96 > 致命的失敗

KP : 紙の材質の所為か、あなたは本のページで指をちょっと切ってしまう。
ダメージ-1
[卜部幹久] HP : 14 → 13

卜部幹久 : っつ、指切った……サイアクや。 って文字列……文字列……って言えば……

卜部幹久 : (ページを捲り69、112、34pを開く)

KP : 順にページを捲っていけば、最後のページに文字が浮かんでくる。

◇リリスの愛術(オリジナル)
この術にかかったものは血液などの体液が興奮剤の様な効果を持つ。

卜部幹久 : ……もしかして……これか? そんなふざけた術がほんまにあると思えへんけど……はあ

??? : あら、気付いちゃったの?ざーんねん。

??? : ついさっきまでは聞き分けのないケモノみたいだったのに…

KP : ふとどこからか女の声が聞こえる。クスクスとあなたをからかうかのように笑う。

卜部幹久 : ……誰や

??? : キャ!わたしの事聞いちゃう〜?……ホントに?

卜部幹久 : …お前が元凶か?

??? : まあ、やーね元凶だなんて。失礼しちゃう。わたしは少しお手伝いをしてあげただけよ?

卜部幹久 : 手伝いってなんやねん……

??? : ふふ、簡単に言えば〜あなたはニャルちゃんのお遊びに巻き込まれて変な後遺症ってのを持って帰っちゃったのよねぇ〜

??? : すこぉし、人前に出ると危険な状態だったから〜ここに隔離するお手伝いをしてあげたってワケ!

卜部幹久 : はあ〜〜っクッソ迷惑な話やわ!

??? : そーお?でもあなた、あのまま元の場所に居たら誰彼構わずがぶがぶしちゃってたかもしれないのよ?

??? : きっとあなたの恋人も良い気はしないわよねぇ〜。

卜部幹久 : それもこれもお前の仲間のせいやろ!!

??? : あは、怒った顔も可愛いじゃない。あの青白い子が放っておかない訳だわ〜。

卜部幹久 : チッ……言ってろ……で?この妙な状態はどないしたら元に戻るんや

??? : あ〜それなんだけどねぇ?…いい事を教えてあげるわ。

??? : あなたのその衝動はなにもしなくても自然と治るの。噛めば収まるのは、欲求が一時的に満たされるから。...当然よね?

??? : でも...治るのは明日の朝日が昇ったとき。それまでにあなたの身体はピークを迎えるわ。

卜部幹久 : ………なにもしなくても自然と治る?

??? : そそ。さて…あなたは明日まで自分の欲求に耐えきれるのかしら?ふふ…

KP : そこまで言い終えると女の声は止まる。
SAN 値チェック(0/1)

卜部幹久 : 1d100<=70 【SAN値チェック】 (1D100<=70) > 51 > 成功

卜部幹久 : ピークは明日の朝……はあ………

KP : 視線を本に戻せば、先ほど浮かんだ文字も消えているだろう。

卜部幹久 : ……消えてる…どういう仕組みやねん

卜部幹久 : ……とりあえず、戻るか。(1階へ戻ります)

最後の治療

KP : 一階に戻れば、いつの間に起きていたのかベッドの上に獏がいた。

六路木 獏 : おや、おかえり。何処に行ってたんだい?

卜部幹久 : ああ…起きてたんか。……ちょっと2階にな。

六路木 獏 : そうか……見つけたんだね。

六路木 獏 : ……さあ、これで最後の治療だ。(肩を晒し両腕を広げ)

六路木 獏 : ────おいで?

卜部幹久 : …………(深い溜め息をつく)

卜部幹久 : ……獏、やっぱり俺は……弱い男みたいやわ

卜部幹久 : (薄く笑って、獏くんの肩口を噛みます)

KP : 晒け出された噛み痕を見て、あなたはその肩口をガブリと噛む。力強く、衝動のまま。歯は皮膚を突き破り、肉を貫く。途端、溢れ出すのは血だ。口に広がっていく血液は、舌の上を通り、喉へと下っていく。

六路木 獏 : あ゛ッ……、ぃ……

KP : 獏は痛みに反応してか軽く声を上げる。その声を聴きながら、ドクンと身体が熱を持つのを感じた。

エンディング

KP : 朝日が昇る。
気がつけば、あなた達は元いたあなたの部屋へと戻っていた。あの後のことをあなたは鮮明に覚えている。

KP : 獏の身体をただひたすらに、噛んで咬んで貪った。鎖骨、腕、太もも。至る所に残る歯型が愛しくて、噛むたびに声を上げる姿は心地好かった。欲のままに...そして──
快楽の波の中、気がつけば朝を迎えていたのだ。

KP : 隣を見れば、ぐったりとした獏が眠っている。その身体には無数の痕が色濃く散りばめられていた。

卜部幹久 : <……さすがにちょっとやり過ぎたな>

卜部幹久 : (獏くんを見つめながら顔に張り付いた髪を払います)

六路木 獏 : ………ん、(もぞりと動く)

卜部幹久 : ……起こしたか?(そのまま髪を撫でながら)

六路木 獏 : (ゆっくりまばたきをしながら)………うらべ、くん……?

卜部幹久 : っふは、まだふわっふわやな(くすくす笑い)

六路木 獏 : んー……おはよう…(ふにゃりと笑う)

卜部幹久 : はい、おはよーさん。まあもうちょい寝といてもええけど

六路木 獏 : ん……まだしばらくはベッドに居ようかな…

六路木 獏 : あ、そういえば…身体の具合はどうだい?

卜部幹久 : …あー大丈夫みたいやわ。というか妙にスッキリしてるまであるな

六路木 獏 : そうか……正直疑い半分だったけれど、あの治療が効いたならよかった。

卜部幹久 : ……まあ…(視線をうろうろと彷徨わせ)

六路木 獏 : ……?どうかしたかい?

卜部幹久 : …いーや、何でも?

六路木 獏 : ?……まあこうして戻ってこれたし、一件落着かな?

六路木 獏 : ……ふふ、ごめん。こんな事を言うのは良くないと思うんだけれど…

六路木 獏 : ああして2人きりで過ごせたのは、割と嬉しかった…かもしれない。

卜部幹久 : …ふ、どっちかっちゅーと大変やったんは俺よりお前の方やないん?

卜部幹久 : ま、でも確かに?終わってみれば割と楽しかったんかもな。

六路木 獏 : そこまで大変でもなかったさ。…知ってるだろう?あのノート見たんだったら…

六路木 獏 : ………内心、役得感はあったというか…何と言うか…(だんだん言い淀む)

卜部幹久 : あれが大変やないって大概物好きやな…(苦笑いし)

六路木 獏 : う……(頭から布団に潜り込む)

卜部幹久 : …まあでも、獏がいてくれたお陰で助かったわ。なーんか、いつも助けられてるな。

六路木 獏 : ……そう、かな。(布団から少しだけ顔を覗かせ)

卜部幹久 : ああ、これでも感謝してるんやで?(優しく笑い返し)

六路木 獏 : ……それを言うなら俺も、君にはたくさん救われているんだよ。

六路木 獏 : 相方として組んだ頃も…恋人になってからも。

卜部幹久 : ……そうか。…ハハ、あかんなコレ。言われる方はむずがゆいわ

六路木 獏 : ふふ、これでおあいこだね。(背中に腕を回し)

六路木 獏 : ………君も物好きで、よかった。(胸元に擦り寄る)

卜部幹久 : …ふ、俺ら似たもの同士みたいやな。

六路木 獏 : はは、かもしれないね。

六路木 獏 : ……ねえ卜部君。これからもまたこうして痕を残してくれないかい?

六路木 獏 : 君のものって感じがして……何だか、満たされる気がするんだ。

卜部幹久 : お前なあ………

卜部幹久 : ……煽るのが上手いのも考えもんやな…

六路木 獏 : ……ダメかい?(へにゃりと眉を下げる)

卜部幹久 : 分かった分かった。後で泣き言言っても知らんからな

六路木 獏 : !ふふ、そこまでヤワじゃないさ……ありがとう。

卜部幹久 : お礼言われるような事やないっちゅーか……まあお前の為だけやないしな。

六路木 獏 : ……それって、

卜部幹久 : …俺の独占欲も大概っちゅー話や(困ったように笑い)

六路木 獏 : えっ、ぁ……その、……

六路木 獏 : (嬉し恥ずかしさのあまり胸元に顔を埋める)

卜部幹久 : ……あー、今のは……忘れてええから(優しく抱き返して背中を撫で)

六路木 獏 : ……忘れられる訳ないよ、こんな……

卜部幹久 : …………(バツが悪そうに)まあ、そういう訳やから

六路木 獏 : ぁ、ああ、……(先程より少し強めに抱きつく)

KP : 愛を噛み、愛を咬む。
どこか甘美な痛みを伴うそんな夢は、こうして覚めていったのであった。

KP : END:Bでシナリオクリアです。お疲れ様でした。

生還報酬

KP : KPC 後遺症
愛咬痕:1d6ヶ月間 PC の歯型の痕が残る。
場所は任意

六路木 獏 : 1d6 (1D6) > 1

六路木 獏 : CCB<=65 【応急手当】 (1D100<=65) > 94 > 失敗

六路木 獏 : CCB<=65 【応急手当】 (1D100<=65) > 27 > 成功

六路木 獏 : 1d3 (1D3) > 2

[卜部幹久] HP : 13 → 15

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