見出し画像

母のいない一年

 

 母が亡くなり一年がたちました。

 突然だったとはいえ、持病のあった高齢の母が、父との日常を続けるのに無理していたことは想像するに容易く、自分の生活重視で親をほったらかしていたことは事実。(子どもが)変わりなく元気に過ごしていることが親孝行とのんきに思っていました。
 
 そして母が亡くなったその日からは、「お父さんどうしよう⁉」ということで頭がいっぱい。
 今大好きな母がいなくなったんだなぁということをしみじみ考えられるようになりました。父を施設にお願いして気持ちに余裕ができました。

 父はあくまでも姉がメインでみてくれているのですが、時々でも、自分の家庭から抜け出ての、父との実家暮らしは、先の見えない日々でした。いるのが当たり前の母(私)が留守になり、家事の分担をし始めた家族。微笑ましく始まったものの、それぞれ生活時間が違ったりして、だんだん不穏な空気が…。
 自分の細々と続けている仕事も休んでばかり。辞めなくてはいけないのか…。

 うーん。

 夜中に考え出すと寝られなくなったりしたので、基本、あまり深く考えず、任務のように過ごしていました。

 そして一年後に、父は施設にお世話になり、要介護5になっているとは、想像してなかったです。姉妹で父のことをあーだこーだ言いながら、数年は同じような日々を過ごしているような気がしていました。

 
 
 
 
 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?