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集まっていた六十兆と言われる細胞を崩して通します

Oct 2, 2005(楽天blogより)

集まっていた六十兆と言われる細胞を崩して通します


砂は 地球の 解けた姿」  
             野口 三千三


それにしても これは何と詩的で、雄大なイメージでしようか。
何気なく踏みしめ、時にはきたないものとして払い落としていた砂が、愛らしく、愛おしいものに感じられてきました。

今日、日曜日のレッスンは「砂」がテーマでした。
野口三千三のことばが板書され、ビン詰めされた各地の砂が
並べられました。

小さな砂を双眼実体顕微鏡でも観ました
一粒一粒が個性を訴えかけてきます。
双眼実体顕微鏡を通してモノを観た時いつも
自分の眼は本当には何も見ていないと思うのですが
今日もまた…。

砂は固体ですが、岩 → 石 → 砂利 → 砂 → 粉 と
次第に細かくなっていく過程は
固まったからだの解けていく過程をよく表しています。
美しい立ち居振る舞いを指して
「身の粉なしがいい」と言い表わしたり、人柄や考えを
「粉れている」と言い表わすことでもわかります。

さらにからだを解く具体的イメージとして提出されたのは
次のことばです…


「細かいものが『あつまり、つながり、くりかえす』
 ということのもつ独特のエネルギー
 そして気味悪さと、あやしい魅力と、計り知れない働き。」                     (野口三千三)


からだに通り道を自在に空けて
細かく集まっていた六十兆と言われる細胞を崩して通します。
それが流れの文様をつくりだします。

「逆立ち」だってなんのそのです!

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