千代田区の官製談合問題について④

こんにちは、予決研です。
千代田区の官製談合問題について続報あり、ニュースを賑わせています。

千代田区の官製談合問題についておさらいすると、
元区議から元部長に対して、入札情報の提供依頼をし、元部長が区の職員から聞き取りをして元区議に伝えていて、
①元部長は入札関連の決裁ラインにはいなかった
②元部長の聞き取りに応じた他の職員は、入札関連部署の担当にいる
③本件で流出していた入札情報とは、具体的には、「入札に参加する業者の数」「最低制限価格に近い価格」
という内容でした。

が、3月9日の産経新聞のネットニュースによれば、

一般競争入札の情報を業者側に漏洩(ろうえい)していた事件は、捜査で区議と業者間の金銭授受が発覚。区の「腐敗」が一層深刻に進んでいた実情が浮かび上がった。
…ただ事件発覚後、区の担当者は「そういう話は聞いたことがない」と否定。…クリーンさを強調してみせた。

しかし、捜査2課は、嶋崎容疑者が遅くとも29年ごろには既に協力会と不適切な関係を築いており、ほかにも多くの便宜が図られていた可能性があるとみて、解明を進める方針だ。

https://www.sankei.com/article/20240309-QWX3ZQ5A25MBJAA3TZII34YN5U/

とのこと。

千代田区としては出来る限り、根っこは浅いという印象を付けたいでしょうが、元部長就任前から続いていたと考えるのが自然なのではないか?
そして、その腐敗は区の中の中枢部まで広がっていたのではないか?と疑ってしまいますね。

まあ元部長本人が、


 —嶋崎区議への入札情報の漏えいは、区の慣行だったのか。
 当時の区幹部から「今までもそうしてきたから対応してくれ」と言われた。以前から続いていたんだと思う。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/304947

と言っていて(ここで嘘をつくメリットがあまりないと思われる)、これが本当なのであれば、今後の捜査や千代田区での報告が待たれますね。

以上、予決研でした。


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