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予算案年度内成立の話

こんばんは、予決研です。

最近は自民党議員のパーティ券裏金問題で騒動になっていましたが、予算案の衆議院での審議が大詰めを迎えています。

新年度予算案をめぐって、国会では、土曜日の2日も衆議院予算委員会で審議が行われます。与党側が年度内成立が確実になる2日中に衆議院を通過させる考え…

…(立憲民主党は)小野寺予算委員長の解任決議案と鈴木財務大臣の不信任決議案を提出

…こうした対応のため、審議は1日夜11時半ごろまでに及び、予算案を審議している予算委員会は、土曜日の2日も午前9時から(行われる)

…与党側は、予算案に能登半島地震に対応する予備費などが盛り込まれていることから、年度内の成立が確実になる2日中に委員会と本会議で採決を行い、衆議院を通過させる考えです。

…野党側は審議の内容などを踏まえて採決に応じるか判断する方針で、与野党の間で大詰めの調整が行われる見通しです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240301/k10014376881000.html

例年2月末から3月頭は衆議院での攻防が激しくなりますが、それは衆議院で可決されて参議院に送付されれば、参議院で採決されなくても、30日経てば自動的に予算が成立する、と憲法60条に規定されているからですね。

第60条 【衆議院の予算先議、予算議決に関する衆議院の優越】
 第1項 予算は、さきに衆議院に提出しなければならない。

 第2項 予算について、参議院で衆議院と異なつた議決をした場合に、法律の定めるところにより、 両議院の協議会を開いても意見が一致しないとき、又は参議院が、衆議院の可決した予算を受け取つた後、 国会休会中の期間を除いて三十日以内に、議決しないときは、衆議院の議決を国会の議決とする。

具体的には3月2日までに、衆議院での可決、参議院への送付すれば、予算案は年度内成立するということになりますね。

これは笑い話ですが、以前、年度内自動成立が決まった年に、参議院での議論が紛糾した時がありました。

その時、自動成立の規定を知らなかった記者がいたんでしょうか、大手新聞のWEBに、参議院で議論が紛糾したことにより、予算案の年度内成立が危ぶまれる、というネット記事が出たのをたまたま目にしました。まあ、記事はすぐに削除されましたが。

ということで、今年のように汚職問題が起きたりして、審議がなかなか進まないこの時期は、政府関係者はピリピリしますね。委員会審議が開催されるのか中々決まらずに、質問通告の待ちぼうけを食らうことも多いですし。

今年も土曜日なのにお疲れ様です…という感じですね。

以上、予決研でした。

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