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一次情報を得るだけでは足りない気がする

ありがたいことに周囲の方から「積極的に一次情報を得るところ良いですね」と言われることが増えました。

確かに、意外と”現場”は足が遠いもので、さらに本当に必要な一次情報をヒアリングする難しさもあったりと、一次情報を得に行くことが一目置かれるのも確かにあるなぁと。

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「●●さんは、XX経験者だからユーザーのことがわかる」

また、こんな事業に関わる方が当事者であるケースを目にする機会も増えました。

業務フロー、Use Case、どんな時に何を行い、どれくらい時間がかかっていて、お金を払ってでも解決したいと思えるものは何か。

どの問いも頭に浮かんでくれば、何が必要とされていそうかすぐに解が落ちてくるように感じます。

間違いなく圧倒的な強みですよね。

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ただ、一次情報を得るのは前提の話

一次情報を得ることの重要性を否定する方は誰もいないと思いますが、
事業やプロダクトを作っていく過程で、論理的に話すことが当たり前のように、Must条件の1つだなと。

そのため、特別視される(?)ことに違和感を感じてきました。


それよりずっと重要なこと

一次情報を得るだけでなく、そこから仮説を導き出し、自分なりの解釈や仮説を加えた1.5次元情報(?)に昇華したり、

インタビュアーとチームの認識・理解が一致するくらい、チーム内に情報が共有・浸透される仕組みまで落とし込む力の方が大切な気がしてきました🤔

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単にインタビュー内容をテキストで共有するだけでは、「(”んーー”と数秒間悩んだ後...)●●ですね」の回答に含まれた行間が伝わらなかったり、

創業者・PMが持つ解像度だけが高く、チーム内の情報ソースが限られてしまって、気づかぬ内にチームメンバーの自律性に制限がかけられていたり、

ユーザーのインサイトを抑えて事業を作っているように見えつつ、もう一歩踏み込んでおかないと、続ければ続けるほど事業が狙っていなかった方向に進んでしまうんだろうなと。

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俯瞰して自分たちしか持っていない気づきまで昇華させること。

チームで解像度が一致するような仕組み化まで落とし込まないと、多くの聞くべきユーザーの1人でしかなく、事業の天井を引き上げることはできないと感じています。


まとめ

『一次情報を共有する』のか『組織のスループットに貢献する』のか。『情報共有する』のか『事業やプロダクトに反映させる』のか。

一次情報の取得の大切さは良く話に上がりますが、それだけではあくまで一面しか表しておらず、もう一歩踏み込んだ価値になるんじゃないかなと。

最近いくつかの会社のお話を聞いて、まさに1人だけ顧客理解しているという状況だったので、気になった次第でしたー。

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