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携帯を持つのが怖い

正確には番号を持つ為の携帯料金を払うのが怖い。


私は今無職で生活保護者(家族全員)。そして私以外全員働いていて、とても、めちゃくちゃ、すごく、立派。

母は私に「言えばお金渡すからね」と言ってくれるが無職で学校にも行ってない私にとって、何も言わず財布から抜き取る訳でもないが、とてつもない罪悪感に苛まれ「お小遣い下さい」の一言が言えないのだ

それは昔、私が小学生で不登校の頃母はこう言った

「学校行かない子にご飯は無い!」

正しい。働かざる者食うべからずである。穀潰しなのは理解しているし事実、不登校だった私のBMIは肥満だったし、今も酔っ払った父に「デブ!豚!」と罵られるくらいには太っている。

母は生活保護者の自分を恥じていてインフルエンザにかかっても病院になかなか行かない(それでも社会人なので予約を取りちゃんと診断書を貰っているが)。
税金を納めている他の労働者に税金泥棒と罵られるのをこのインターネットの海を眺めていれば嫌でも目に付くから。それが一部であろうが。
生活保護者を恥じている人間にお小遣いを頼む程精神的負荷がかかるものは無い。

生活保護を恥じてない父に頼む方が幾分か易しいが毎日お金が無いと言っている父に頼むのも心苦しくてこれまたとてつもない罪悪感に苛まれる。

私の財布には6円しか入っていないのに父に「お小遣いあげる」と1000円を差し出されると拒否してしまう。

私が家でしていることとすれば所謂自宅警備員だ。食器が溜まっていたら洗うし洗濯物が乾いていたら取り込み畳むし、料理もするし風呂も洗う。

でもそれは家族みんなでやっていることで私が1日寝腐っている日も母も父も兄も洗濯をし、料理をし、風呂に入り、仕事に行く。
それに比べ洗濯の仕方も分からない、ゴミ出しの曜日も覚えられない、そんな私のような穀潰しに渡す金などどこにあるのだろうか。

中学を卒業した後バイトのひとつもすれば付くであろう社会性もない。学校に行かなかったから学も無いし友達も、もう居ない。

誰が、何が、私に背中を押してくれるのだろう。

1歩の踏み出し方を、helpの出し方を、忘れてしまってから何もかもが怖くなって泣くことしか出来なくなって格安SIMの申し込み画面見つめ続け、

今に至る。

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