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きれいすぎて忘れられないような ような景色になる

大好きな大好きなUNISON SQUARE GARDENのライブに行ってきた。
今年の4月から指折り数え、この5ヶ月ずっと楽しみにしていたライブに行ってきてしまった。
生きてるといいことってあるんだな。心の中に大事にしまっておきたい宝物の出来事となったので書き記しておきたい。

まず、ロックバンドのライブはほぼ初体験である。2012年に日本武道館で100sをみたり(もう記憶もおぼろげだが)、地元のホールになぜか斉藤和義が来たので友達とワイワイ行ってみたりしたものの、「ロックバンドのライブに行くぞ」と意気込んで行ったのは初めてである。
参戦はもちろん一人。でもまったく臆することない、私は一人で映画館もファミレスも行ける、回転寿司も行ける。一人焼肉は経験ないけど多分行ける。だから一人でライブも全然大丈夫。
当日は両親に子どもたちを託していざ出陣(ほんとありがとう)。

席は前方右側、運良く背の高い人もおらず、貴雄さんがよく見えた。否、全編を通して貴雄さんに惹きつけられてしまい、彼しか見えなかった。
開演時間が迫り、場内アナウンスが流れる。ツアー名かまないでね、イベンターさん…と思ってたら実に慎重に、実に大切に言ってくれた。ありがとうデューク(モンバスお疲れ様です)。
初っ端、大好きなバスドラの音が響く。心臓の鼓動のようなバスドラ。ああ、この音の波に呑まれて死んでしまってもいいと思えるほどの多幸感。なんていい音なんだろうか。身体の芯まで届くドラム、斎藤さんのきれいな声、響くギターの音。それに加えてたまにこっちに来てくれる田淵さん。ほんとに3人が生きてるんだ!とめちゃくちゃ感動してしまった。
中高生時代、いわゆるロキノン系バンドから発展して90年代のバンドまでどんどんハマっていった私、好きなバンドはほぼ解散していたし亡くなってるメンバーもいたりした(ミッシェルとかブランキーとか)。もう少し早く生まれていたらリアルタイムで聴けたんだろうかと悔しい思いをしたものだが、人生は想像より長いし、生きているといいことがある。彼らと同世代で同じ時代を生きられる喜びを感じた。
改めてセットリストを見返すと新旧入り乱れた、これぞシングルツアーというような楽曲たち。特に嬉しかったのが、「サンポサキマイライフ」でハイッ!🙌ができたこと。死ぬまでにやりたいことランキング上位のものが叶えられてしまいどうしようかと思っている。でも私の心の中の入場曲「I wanna believe,夜を行く」がまだ聴けてないので次の機会がある限りライブに参戦しないといけない。これはmustな事項である。

常々、子どもたちには「鈴木貴雄は腕が6本ある」と言い聞かせている私だが本当に6本あったかもしれない。真顔でそう言えるほど凄まじいドラムだった。90分ずっと叩いてなんなら歌って頭振って、どうなってるんだろう、自分と同じ人間ではないのかもしれない。ドラムの神様なんだと思う。今までいろんなバンドのドラムを聴いてきたけど、「ドラマーが好き(ビジュアルやプレイスタイル込みで)」はあっても「この人の音が好き」という感覚にはあまり至らなかった。それよりギターやベースのような音階がはっきりした音色の方が自分には合ってると思っていた。だからこんなに貴雄さんの出す音に心酔してるのが自分でも不思議だ。彼が今まで苦労してきた背景や抱えてきたものをなんとなく知ってるから“エモく”聴こえるのかもしれないが、いやいやそれにしても単純に音が好きすぎる。
最初は周りを気にしながらステージを見てたけど、3曲目ぐらいから周りなんかみえなくなってステージの3人対自分の世界へ浸る没入感、今まで経験したことのない、かけがえのない90分だった。

帰りにコンビニでサッポロビールを買った。普段はやっすいビールしか飲まないので上質な苦味はとてもおいしかった。今日も斎藤さんは飲んでいるだろう。各所のコンビニの本日のサッポロビールの売り上げが増えたら面白いな、と思いながら帰路に着いた。

明日からまた日常が始まってしまう。MMMアンコール以来3年ぶりの松山だったので次に来るのも3年後かもしれない。でも、いつかまたユニゾンに会えるまで順調にルーチンワークを裁いていこう。「君の街まで行く」と言ってくれた彼らを信じて次を待つ。

また愛媛に来てね。めちゃくちゃ楽しかった、本当にありがとう。

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