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彩Pから見たファンコンCT組についての考察

ユニットごとに分けようと思ったら分けられなかったので、便宜上インデックスを設けていません。長文になりますがよろしくお付き合いください。

基本的に未来の自分用にまとめているのでネタバレしかありません。《天地四心伝》までに公開されている内容を含みます。自分がアイドルをどう呼んでるのかがそのまま出てるので、その辺りもご承知おきください。端的に言うと呼称がめちゃくちゃ。あと先に言っておくとすべてを拾ってはいませんのであしからず。

あと配信されている公式過去ログについてもリンクを貼りますが、出来ましたらストーリー、増刊号ともに「当時読んだ」ではなくその場でもう一度読むなどしていただけると「今の解像度」で当時の出来事を振り返ることができるので、私がなにについて話をしているのか理解していただけるんじゃないかと思っています。分からんけど。
基本的にスクショは貼りませんので、他端末なりでポタエムを開いていただけると読みやすいかも? 記事内で紹介したイベント一覧

ということで。
今回の座長はおそらく麗さんです。
なので、彩Pというか華村さんの斜め後ろくらいから見たアルテのお話が中心になります。とはいえ、アルテに対する解像度が高いとは言えないので、なにかあれば教えていただけると助かります。

交換曲がおそらく考察の取っ掛かりになると思います。彩が歌ったのは『Tone's Destiny』
toneは和訳すると「音色」です。そう、音と色。こじつけと言われようと、こちとら噺家を抱えてますので、ええ。逆に言えばこの言葉遊びはキリオちゃんがいるから使える手法でもあります。
ファンコンでは話が得意なキリオちゃんに彩のMCの担当を一任して、彩のリーダー華村さんはサポートに回る、という設定があることを名言されていますので、この設定を今回は使います。
彩はトリオですが“たった二つの音が紡ぐ”と歌詞にある通り、アルテと同じメンタルとインテリ。黄色と青の2色編成です。

では、CTの4ユニットでクラファだけ3色編成なのはどうして?という話になると思うんですが、結論から言うと『元音楽家ユニットAlttesimoリーダー神楽麗から、DTMerでもあるC.Firstリーダー天峰秀へのエール』だったんじゃないかな、という考察の内容になります。

315プロダクションではW、彩、S.E.M、Legendersの4ユニットがこの2色編成に該当しますが“見えない羽で軽やかに飛んでゆく”“ヒカリのように旋律がハネている”の歌詞にある“ハネ”があるのは「ちょうちょさん」こと華村さんかつ、都築さんにも〔蝶〕のモチーフがあるため、この共通点ということで、彩との合同が1番引き出しやすかったのではないかなというところでして。
彩にはキリオちゃん(落語家)が、S.E.Mには類(英語教師)が、レジェには想楽くん(国文科)がいるというのも特徴かな。

そしてもう一つ。アルテと彩、レジェの共通点というと、ユニット最年長者がCybernetics Wars(以下CW)シリーズに出ている、というのもあります。
CDとして発売されている《Cybernetics Wars ZERO 〜願いを宿す機械の子〜  (以下CWZ)》内のドラマパート。宣伝隊長に任命され気負ってしまった旬に、都築さんが
「音楽って言葉はどうやって書くか、知ってる?」
と問いかけるシーンがありまして。因みに大役を任されて少しパニック気味になっていた旬へ話しかけるので、少し強く「ねえ」と声をかけるんですね。その後に旬さん、と普段通り続ける。
気負ってしまった理由は本人の口からも出ますが、ハイジョからひとり選ばれた上に冬馬とW主演ということもあったんだと思います。
隼人や四季、夏来は《スーパーライブフェス2015》に出ていますが、旬は初めての選抜イベント。それもライブではなく演技仕事というのもあったと思います。その前にハイジョがやった演技仕事は《超常学園》のみ、という状況からもそれが分かるのではないかと。
旬は突然の質問に思わず聞き返してしまうんですが、都築さんは
「音楽って音を楽しむと書くよね。音を楽しむ。その行為に年令や性別は関係ない」
と続けます。まだ続くんですけど割愛します。余談ですが、旬にとって作曲家都築圭は憧れのひとです。クランクアップした後でも隣に座られたら緊張するほどに。このシーンも好きなのでぜひCDを買って聞いて欲しい。旬がHigh×Jokerを始めとした仲間の大事さ、ひとりではここに立てないのだと学ぶお話でもあるので。あと大人たちにイジられる冬馬は本当にかわいい。宣伝タイム終了。

それを聞いていた東雲が
「音楽という言葉の由来。なんだか気になってきました。華村さんならご存知では?」
と華村さんに問いかけます。華村さんは
「あはは、まあね。だけど、常に本当のことが正解ってわけじゃないしね。音を楽しむのが音楽。それでいいじゃないか」
と返すんですが、何故東雲が華村さんに話を振ったのかについては、華村さんが歌舞伎の研修所で和楽器も習っていたのを知っていたのかもしれません。華村さんの反応としては、都築さんがそう解釈して説明した内容で旬が納得するならそれでいいのでは、といったところでしょう。そもそも華村さんの特性のひとつとして〔舞台役者〕があるので、受け手に解釈を任せるという意味合いのもあったのかなと思います。

ところで音楽という言葉の由来については「音は口から出る声」つまり神様や人の発する声、「楽は楽器」となるそうです。
英語のMusicの語源は麗さんのキャッチフレーズ「ミューズに至高の音楽を捧げる」@アイマスポータルでもお馴染みミューズ(ムーサ/Mousa)に因みます。ムーサというのは、元々は9人の芸術を司る女神たちの総称です。
インテリ-メンタル編成のユニットかつアルテとの共演で、ライブだけでなく楽器演奏まで行ったのが和楽器の《和楽奏演祭 ~雅の世界~(以下和楽奏)》とジャズの《秋夜の音楽祭》というのを踏まえると、彩とレジェが選ばれた理由だったんだろうなと思います。
余談ですが都築さんは音楽という言葉の由来を知っていたのかの答えが、同CD内に収録されているドラマトラック《サイバネティクステーション》での「旬さんの声」でもあったと思います。

クラファはアイコンのとおり芸術特化のユニットですし、前述したようにミューズは芸術を司る女神たちの総称でもあります。

ですので、まずクラファを除いたモバエム出身3ユニットの話をするんですが、今回ベースになっているのは《猫街闘争(以下猫街)》劇中劇としては暴走する本能を抑えるための手助けを求めてペル(華村)が統治する街へ、シアン(都築)とシャム(神楽)が訪れるといった始まりになります。
《猫街》では都築さんが文字通り身体を張って色々と挑戦するのですが、この中で沙羅(清澄)にキライな水をかけられたという劇中劇と、ファンコンで「(お茶よりも)お水の方が良かったでしょうか?」がかかってたんじゃないかなと思います、水だけに。
《猫街》ではクランクアップした都築さんが寝ようとするんですが、起こそうとした麗さんも気が抜けたのか、一緒に寝てしまう唯一のイベント、じゃなかったかな…
あとアイドルエピソードなどから判明している都築さんの生い立ちを踏まえた上でシアンとシャムの馴れ初めを読むと、わりといつもの劇中劇の濃度でお出しされています。当時は分からなかったんですよね…

何度かTwitter(現X)では触れているんですが、ロシアンブルーという猫種は一度絶えかけたことがあるそうで、その際シャム猫が関わっているとのことです。一応当時の考察を貼っておきますが、読まなくても問題有りません。 『猫街闘争』の感想とか節分の話とか

今回ファンコンCTのパンフレットでは強風で乱れた都築さんの髪を翔真さんが整えてくれた、とあったんですが華村さん演じるペルのネタ元であるペルシャ猫は〔猫の王様〕と呼ばれるほどのショー・キャットでもあります。華村さんの美意識の高さは事務所随一ですし、ここは猫の毛繕いでもあったのでは。


余談ですがペルさんが活躍している部分は殆どイベストに出てきません。イベント中の沙羅(九郎くん)との掛け合いでは、それなりに活躍していたようです。生憎公式ログに残っていないのですが。
ペルシャ猫は改良した際に鼻周りを弄られているそうで、運動があまり好きではないという記事も見かけました。毎日1時間は運動させて欲しいとか、そういうレベルで。
余談ついでに、ペルさんをはじめ、CWZイーサン、《BestGame2(以下ベスゲ2)》の華真様と、殺陣を習っていたはずの華村さんに非武闘派な役柄が多いのは、「女方が殺陣をする作品は(あまり)ないので貴重」という特性があったのかなと思います。以前東劇へシネマ歌舞伎の阿弖流為を見に行った時に、中村七之助さんのファンの方がお連れ様にそう仰ってたのを聞いたことがあります。
なので華村さんが「お母さんみたい」というのも、〔女方〕という側面が反映されていたのではないでしょうか。
因みに華村さんの身長体重は、七之助さんの公式プロフィールに書いてある身長体重と一緒です。歌舞伎が分からないひとにも分かりやすく、そしてアクセスしやすそうな作品で言うと初演版「風の谷のナウシカ歌舞伎」でクシャナ殿下を演じられていらっしゃいます。
華村さんは立役者(男/善役)でもあったようなので、その部分は《三国瞬星録》の甘寧なのかな、と。

《猫街》の話ついでにキリオちゃんの話をしましょうかね。
バラエティ番組で猫の形態模写をしようとして失敗してしまいました。《豪華絢爛!!鬼剣舞ライブ(以下鬼剣舞)》はにゃこさんを参考にさせてもらい、《猫街》では華村さんにお墨付きをもらっていたにも関わらず。
この辺りからもキリオちゃんのスランプがピークに達しつつあるのを、2人は察していたのでしょう。
モバエム最後のイベントとなった、《お月見Night2022》では華村さんに対して気まずい思いをする九郎ちゃんに、キリオちゃんがきちんと謝ればちょうちょさんは許してくれるとアドバイスをしましたが、これはキリオちゃんが《三国瞬星録》の時に華村さんと九郎くんに教えてもらったことです。この2人がはじめてキリオちゃんに「ともだち」とは、「ともだちとの仲直りの仕方」とは、というところを教えてくれた。
ところが《お月見Night2022》の九郎ちゃんは、ただ謝るのではなく自分の考えを華村さんに伝えた。この時点でキリオちゃんと九郎くんの精神的な成長に差が生まれていたんです。キリオちゃんもおそらくそのことに気付いた。ところがキリオちゃんは《三国瞬星録》で言っていたとおり、自分以外の人はは観察対象。全てを噺のネタとして捉えていた。サイスタでは、中学から師匠のところに下宿という情報も出ているので、早い段階から人付き合いというものの輪の外にいたんだと思います。落語がキリオちゃんにとっての全てだった。ずっと、人の輪から外れたところに立っていた。それでいいと思っていた。
同じように九郎ちゃんも茶道が全てだったけれど、九郎ちゃんは《彩り温泉紀行》でキリオちゃんにもらったアドバイス通り、華村さんに対する疑問を直接聞いてきた経緯があります。《三国瞬星録》でも「アンタたち」と括られているとおり、恐らく九郎ちゃんも華村さんに相談に乗ってもらっていたんでしょう。
九郎ちゃんにとって、初めて歩み寄ってくれたのが華村さんだったんだと思います。茶道というのは武家文化でもあり、茶室の中では対等であるという理念があります。にじり口が低いのも刀を外し、頭を下げなければ茶室には入れない。だからこそ九郎ちゃんは「対等」という言葉を用いるのではないかと。
ところがアイドルになって、彩として過ごすうちにだんだんキリオちゃんにも自我が芽生えてきてしまった。そういうことだと認識しています。
同様に、他ユニットの控室へ行って落語を披露するなどの行為を「いつものこと」と笑い飛ばす華村さんには、キリオちゃんの世界を広げようという思惑もあったんじゃないかなぁと。人の間に放り込んで、とにかく触れ合ってこい、噺を聞いてもらって話を聞いてこいと。ひとの話を聞いてきなさいと。
歌舞伎も落語も茶道も人の間に在って成り立つものです。特にクラファは高校生であり、キリオちゃんと同世代なので。
「自分を置いて行かないで」
ユニットメンバーに対して、同じような思いを抱いていたのは都築さんも同様でした。

先に歩き始めたのは麗さんです。
人の輪に入っていこうという姿勢が見えたのは《ORIGIN@L PIECES(以下オリピ) LIVE in 仙台》からだったと思います。
少し気まずくなってしまった恭二と龍くんの空気をどうにかしようとして滑ってしまった。その時に助け舟を出してくれたのが、メンバー最年長で引率役を自認していた華村さんでした。

オリピ、というとキリオちゃんの「ともだちというものがわからない」は北海道での志狼くんとのやり取りが発端です。友達にお土産を買わないのかと聞かれました。キリオちゃんの話を引き出してくれたのは次郎ちゃんと輝。

というところでDRAMATICSTARSとS.E.M。ファンコン第1弾のユニットが揃っているのは北海道だけでして。翼は名古屋、桜庭は神戸、硲さんは沖縄、類は東京です。
仙台が麗さんと翔真くん、神戸に都築さんと九郎ちゃんが揃っていまして。ちょっと面白いのは、「金髪ロングヘアの大人と、黒髪おかっぱの未成年」というアルテ彩の組み合わせになっているところですかね。
共鳴和音ではMCがキリオちゃんなので、アルテと彩を並べてMCとしてセンターに麗さんとキリオちゃんを並べると、真ん中はキリオちゃんです。ファンコンのCDジャケットを並べると分かりやすいかな。
左右に展開すると、面白いことに対照的になるんですね、ここの2ユニット。蝶の前翅と後翅のように。
そしてモバエムでよく用いられた「過去にあった問題の起点」であるオリピ北海道に参加しているユニットのメンバーが、ファンコンの先発にいる。

というところで、そろそろレジェにも手を貸してもらいます。それが《アイドルTV!秋の大運動会2017
リーダーの雨彦が参加した「借り物競走」です。先程から出ている通り、条件の合うアイドルとそのイベントに出てきてもらう。体育の授業について聞かれた部分の伏線もここかな。
《大運動会2017》の借り物で雨彦が選んだのは、立候補した輝と冬馬ではなく、オリピ香川で一緒だった直央くんです。これ公開されてないのかな、飛行機の時間に間に合わないかもしれないと急ぐ中、雨彦が咄嗟におんぶした、厳密に言うと背負ったのが直央くん。他のメンバーを見ても、リーチの差とフィジカルから見ても直央くんが自分の足で走ればどうしても遅れてしまう。因みに玄武も同じことを考えていました。
そんな経緯があった直央くんを敢えて選んだ。名誉挽回です。身も蓋もないことを言うと、この身長差なら撮れ高もいいですし。「アイドルの運動会」としてはパーフェクトな判断です。

トークパートでも「末っ子」とありましたが、志狼くんと直央くん。「315プロの最年少(末っ子)」もふもふえん。では残りのひとり、かのんくんはどこにいるかというと、オリピ仙台と神戸の間に開催された名古屋
ファンコンBPの翼、そしてクリスといっしょにいるのがかのんくんで、ご丁寧にチェンジ前かのんくんがシャチホコにまたがり、チェンジ前クリスはシャチ(模型)の前にいるんです。古論クリスさんにおかれましては、クラファをシャチに喩えた理由を微に入り細を穿ってお聞かせいただきたく…
いや、本当に。シャチは賢くて、チームワークも抜群なんですけど、クリスが言うならそれだけじゃなかろう…
個人的にはペンギンイベの辺りでクラファ合流フラグを感じていたので余計に。
何度かTwitterでは言っていますが、国内にいる唯一の雄個体のアースがいるのが名古屋港水族館です。国内のシャチの母だったり祖母だったりするステラ(星)もいまs…した(延々と書いているうちに、どうやらステラは須磨へお引越ししたようです…2024/03)

閑話休題。もふもふえんは麗さんの弟役でもありました。《KIDS GANG ~3兄弟と黒マントの怪人~》ですね。
志狼くんは《天地四心伝》でも麗さんの弟役でした。成長後は龍くんが演じましたが、龍くんはオリピのMCで麗さんのことを「弟分」と紹介してくれました。オリピ麗さんのカードでも龍くんがからかっていて可愛いので、気になった方はどうぞ。
レジェもクラファも、共鳴和音組から見れば「弟分」であり、今回は「末っ子」の交代劇でもあったのかなと思います。

もふもふえん。最年少ユニットではありますが、1番ケンカが上手な子達という印象があります。取り繕うというものがないというか。素直なんですよね。
アルテとの共演も多いです。もふもふえんを呼んだ[借り物競走]の紙は「末っ子」だけではなく、《ふわふわパジャマパーティー》にもある「ケンカ」です。アルテの2人がもふもふえんの部屋から漏れ聞こえる声からケンカの話になる。
都築さん的にはケンカは疲れるから避けたいけれど、音楽の話であれば意見交換は出来る。音楽の解釈を通してコミュニケーションを取るアルテのスタイルがよく分かります。
アルテと彩の箱イベ、彩は3人ともSRをやっていまして、《猫街》のキリオちゃん、《和楽奏》翔真くん、生配信でクイズとして出題された《深緑〜温かな調和〜》九郎ちゃん。
《深緑》のイベストでは都築さんが作曲家として活動はしないのかと聞かれるんですね。しないと答えたのは何故か、誕生日に曲を贈られたことのある麗さんが聞くシーンがあります。それだけではなく、事務所内では麗さんが都築さんの生み出した音を書き起こすためにメモを取りつつ追いかける場面などもありました。都築さんが「自分が曲を書くこと」が世間的にどういう意味と価値を持ってしまうのか理解していることが分かるシーンです。
ちなみにクイズになった増刊号は都築さんと麗さんで続き物になっていますので是非。

ずっとアルテの2人は音楽を通して会話してきた。
アルテの強さは「自分には音楽しかない」という自覚があり、「それでも不似合いと言われかねない仕事を持ってきてくれるのだから、自分たちならやれると信じてくれている」という前向きさです。
これがよく分かるのが《対極!功夫武闘》でして。
《大運動会2019》はこの後のイベントなので、「身体の鍛え方なら、誠司さんが詳しいかもしれないよ」になり、ファンコンCTではトレーニングメニューの話になったのかと思われます。
他のひとに力を借りることに抵抗がない、というよりも、バイオリンからピアノの音が出ないことを知っている、そういうことなんじゃないでしょうか。ピアノの音は出せなくても、弾き方を学ぶことは出来るので。

アルテに足りないもの。体力。そう、フィジカルです。
というところで、もふもふえんに借りるもう一つのお題が『もっふ・いんざぼっくす♪』、「かくれんぼ」です。
まずはフィジカルの赤。志狼くんもフィジカル属性です。あか。

トップバッターは今回、全然隠れていない紅井朱雀です。
《大運動会2019》でも翼と一緒にパン食い競争に飛び入り参加することになっている彼ですが、CTパンフレットのリーダー対談でも天峰が「華村さんの指導は厳しいという話は聞いている」ような発言をして、麗さんもそれに同意しています。天峰と朱雀は盛りアゲ隊でもいっしょに活動していました。
「華村さんの指導は鬼」
これを言って(回って)いるのは朱雀です。彩メンタルコンビとは共演回数も多いんですが、同様に翔真くんからの指導回数も多い。《三国》から分かるとおり、彩の仕事ぶりを見て勉強させてもらう、というスタイルというのもあると思いますし、プロレス一家ということで彼の持つエンターテイメント性、ポテンシャルの高さ、仕事に対するモチベーションと素直さが見込まれているのではないのかなとも思います。サイバネ完結編でもイーサンとブラッドとして共演していました。
イーサンが長官時代の部下はケインとブラッド。今回華村さんソロのバックダンサーをアルテが務めてくれましたが、宗悟さん(輝)と益山さん(朱雀)がバックダンサーを務めてくれた時の振付だったと思います。

CTパンフレットといえば、想楽くんがユニット対談の中で「僕のサンタ」と言っています。想楽くんのサンタといえば、お馴染み清澄九郎。MCでも仲良くしていました。
実は想楽くんと九郎くんのXmas共演で、2度とも共演しているのは朱雀です。《XmasLive2017 side:Prelude》と《XmasLive2020 side:ShinyAirship
1回目の《XmasLive2017 side:Prelude》では麗さんも共演しています。先に触れておくと、この時のもう1人の共演者であるタケルには、《猫街》で猫島に行く前に猫のおもちゃをお勧めしてもらっています。チェンジ前に持っているものがそれです。そんなタケルもフィジカル。
麗さんの増刊号のタイトルでお分かりのように、玄武の都合がつかなかったため、ひとりで限定パンケーキを食べるのを躊躇する朱雀に遭遇しています。恐らくその後も朱雀が誘っているんじゃないでしょうか。
そうですね。どうしたことか、今回クラファのストーリーには玄武がいます。
朱雀と麗さんは同学年で同じ年齢。高校1年生で16歳。
ちなみに朱雀はオリピ広島で想楽くんといっしょでした。朱雀のカードに想楽くんが映り込みしてます。

《鬼剣舞》で彩と共演し、「鬼だぜ」と華村さんの指導について朱雀が語った。
「鬼」といえば、彩と節分イベントをやったのはドラスタです。《黄昏に染む紅梅の鬼(以下紅梅鬼)》上位SRは前出の柏木翼。新潟出身者による両面でした。翼の巨大海苔巻きでお馴染みですが、海苔巻きの具にキーマカレーを用意したアイドルがいますね。まぁ、そんなことするのはこの中じゃ一人しかいないけど。
そういえば買い出しが北海道組と、仙台名古屋神戸組で分かれてるわ、これ。
朱雀と翼、この二人も“見えない羽で軽やかに飛んでゆく”“ヒカリのように旋律がハネている”のハネを持つひとたち。華村さんの翼への呼称は「ウィングちゃん」

「鬼の指導」もう1度出てくるのが彩と神速一魂の《疾風迅雷!!KAMINARI ROCK
増刊号で食事に誘われるも、マナーが分からないのでと神速一魂が遠慮する。分からないなら教えるよ、と華村さんに言われた時に表現の指導をされた時のことを思い出します。
カミナリといえば翼のトラウマでもあります。《とどけ!虹の音楽祭
麗さんに贈る曲作りに悩む都築さんの姿、それから過去に去っていった「彼女」のこと。読んでいただくのが一番早いかな。考察とはいっても、都築さんに関しては読んで感じてもらったほうが早いような気がする。順番がバラバラな状態でご紹介しておいてなんですが。

ついでにこのまま彩、というか華村さんに話を振ります。
《紅梅鬼》では実家の米農家の話が出てきます。《紅梅鬼》と《お月見ライブ》、2度「ちょうちょさん/華村さんは帰ってしまうのか」という話題が出てくるわけです。実家と、歌舞伎の世界と。
九郎ちゃんが何度も華村さんに本当は歌舞伎の世界に戻りたいのでは、と疑問に思うのが不思議だったんですが、もしかすると「華村翔真」という名前は華村のおうちからの片道切符ではなく、「いつでも戻っておいで」の意味を持つ往復切符だったのではないか、という疑問もチラついていまして。
翔真くんが歌舞伎の世界で「舞台のど真ん中」に立つためには、部屋子ないし芸養子になるという道が残されているんです。華村のおうちから望まれればの話ですが。
その場合にはいずれ「翔真」の名前は捨てなければいけない。ただ、この場合に覚悟がいるはむしろ華村のおうちです。通常号からも分かる通り、「御曹司」と呼ばれる正統後継者がいます。ある意味では御曹司のプライドをへし折る覚悟が必要なので。
しかも彩のストーリーからはそんな事情を知ってか知らずか歌舞伎の世界への復帰を望むファンもいることが分かる。華村さんの憤りはごもっともで、それが出来ればそもそもアイドルになってないんです。
お月見ライブに対応するイベントは《彩り温泉紀行》になり、増刊号でも月をスポットライトに見立てて話をしています。なので「月でもいい」の華村さんに対して、《あまつかみ絵巻》でスサノオだった九郎ちゃんから見れば、アマテラスだった華村さんは「太陽」であるべきひと。
以前、《彩り温泉紀行》で九郎ちゃんから掛けられた言葉は華村さんにとっての救いだったのではないかという考察をぶち上げたことがあるんですが、ここでも「名前を捨てる」がかかってくる。
そういう意味では市川白鶴、白鶴ちゃんは「月からの使者」でもあったんじゃないかと思います。そもそも白鶴ちゃんは「翔真」ではなく「華村」と呼ぶので。それにしてもなんて力強いかぐや姫。

ファンコンストで、彩の3人で活動していく腹が決まった華村さんというのも、恐らく2人には帰るおうちがある。アイドルとして自分はここに骨を埋める覚悟が決まっていることは《紅梅鬼》《Flower Garden Wedding(以下FGW)》でも言っているけれど、華村さんと違って未成年の2人には清澄流と猫柳亭という帰る場所がある。このままこの子達はどこまでついてきてくれるんだろう、自分の後を追いかけてきても大丈夫なんだろうか、無我夢中で蝶を追ってしまったために帰り道がわからなくなってしまわないだろうか。という気持ちが僅かながらあったんじゃないのかな、と思いました。だからこの子達を道連れにする踏ん切りがついてなかったのかもしれない。
でも、ちゃんとついてくる。運命をともにすると言ってくれる。
《彩り温泉》の増刊号でも吐露していた、一人で浴びるつもりだったセンターのライトに2人もいっしょにいる、あの未来を確約してもらえた。そういうことだったんじゃないのかな、と。なにせ「伝統」を司るユニットであり、梨園では「父から子へ」芸をつなぐものという前提もあったのではないかな、と。これは四心伝を含めての話。
そういう意味では「ちょうちょさん」という名を新しく与えたのもキリオちゃんで、リーダーという役まで用意してもらってしまった。恐らく最年長というだけでなく、〔先駆者〕という意味のリーダーでもあると思います。

キリオちゃんがスランプに陥って、感情が制御できなくなって爆発するまで叱らずにいたのも、キリオちゃんがどういう子なのかを知っていたからというのがあると思います。今はなにを言っても入っていかないのなら、(荒療治ではあるけれど)頭で考えられなくなるまで、言葉や想いが入っていく容量が空くまで、そっと見守る。
《猫街》の掛け合いでも対翔真くんで「猫扱いがうますぎるでにゃんす…!!」というセリフがありました。
「置いて行かないで欲しい」
そういえばキリオちゃんは恒常Rカードのほうが大人びた顔をしていたな、と思い直すなどしました。あとSideMの子たち、「置いて行かないで」はあっても「待って欲しい」って足を止めるようなことは言わないね。

食を共にする。
「同じ釜の飯を食う」がキーになりがちな315プロの中で、茶道家の九郎ちゃんがいることもあってお茶を飲んだり、華村さんの声掛けでご飯を食べに行ったりする回数が多い彩なので、世間話をする回数に比例して彩はまとまるまでが早い方だったのかな。
キリオちゃんが自分からクラスメイトに声を掛けに行けるようになったのも、ひとつの成長だと思います。

翔真くんの持っている〔太陽と月〕のモチーフ、トリオ・デ・デュオことアルテW神速のイベントにもありました。
Night&Day ~月と太陽のファンタジア~(以下昼夜)》朱雀と麗さんの両面です。
Wではなかった理由は「出会うことのなかった昼と夜、正反対の住人が出会う」という内容だからというのもあるでしょう。アルテも神速も偶然の出会いからはじまったので。
「あかい(紅井)」と「あおい(蒼井)」2色あります。因みに神速は個人カラーも赤と青。
トリオ・デ・デュオの2度目の共演は《Bright Sky Wedding(以下BSW)》
Wちゃんは2度目のウエディングイベ。《FGW》前年に彩との共演でした。その際のSRは翔真くん。
《FGW》ではWウエディング、《BSW》ではソロ挙式での演出。最強のVとVでW。双子だからって、悠介に享介に負けたくない。譲れない。
別の角度から見れば「どんなに似ていたとしても、あなたの代わりはいないし、代わりにもなれない。あなたにもなれない」でもあるのかな。
都築さんでいうところの「彼女」の代わりに麗さんはなれないし、「彼女」も麗さんの代わりにはなれない。都築さんは時折麗さんとの出会いを「運命」と口にするけど、麗さんに聞き返されても誤魔化していた。《BSW》でもそうでした。「水だけで生きていける」という設定を踏まえると、ささやくような声になってしまえば聞き取れないのかなとも思います。
「運命」というとベートーヴェンのそれが浮かぶんですが、彼が言ったとされる「このように運命は扉をたたく」でいうのなら、都築さんにとっての運命の扉は、Pに連れられて訪れたレコーディングスタジオの向こうに麗さんがいる、その扉だったのかもしれません。
余談ですけど、個人的に《BSW》の好きなポイントは、身寄りがなくてどこか諦観していたまだ未成年の玄武に、〔三国一(3ユニットの上位SR)の花婿〕を用意してくれたことです。
あとFGWで華村さんが雑誌Pをお姫様抱っこしたけど、翌年のBSW享介増刊号まで花嫁役さんをお姫様抱っこしたのを載せなかったのも配慮されてて、当時話題になりましたね…

では、「学校で初めて出来た友達」ジュリアンとはなんだったのか。
ここで出てくるのが、「麗さんの(事務所で)初めての友達」伊瀬谷四季。
福は内!節分ライブ2016》と《ホワイトデーライブ2016》ですね。まだ都築さんに踏み込めない麗さんに近付いたのが四季わん。
四季とジュリアンの違いは「音楽」を抜きに接近したことだと思うんです。四季が求めたのは、「同じ年の友達」です。四季は高校生バンドユニットのボーカル。他の4人は2年生であり、先輩。そして彼の楽器、担当パートは言ってしまえば自分の声。バンドユニットではあるけれど、音楽が好きなだけで、音楽に造詣が深いわけではない。
そして節分ライブ。「鬼」です。《節分ライブ2016》では都築さんが同じ歳くらいのハイジョのところへ行かないのかと背中を押しつつも、行ってしまったらさみしい、とこぼします。アルテと隼人四季夏来が参加。以前も背中を押してくれた、というのは《スクール・オブ・コーラス》です。都築さんが作曲家になったきっかけについて触れる話でもあります。
そこからの《ホワイトデーライブ2016》、そして麗さんのオフショでの漣四季麗のカラオケ。
この間に入るエピソードは都築さんと翔真くんが共演した《Xmas Live2016 Side:Amuse》都築さんの増刊号です。「行ってしまったらさみしい」と節分ライブでこぼしていた都築さんが、四季や漣と話している麗さんを翔真くんと見守っているんですね。終始しっとりした翔真くんが見られるレアな増刊号でもあります。
ちなみにこの年のXmasライブ前半組は《Xmas Live2016 Side:Delight》ハイジョ(春名四季夏来)とW。
四季が同じ学年同じ歳の朱雀ではなく、麗さんを先に選んだのは恐らく中学時代に起因します。《H×J's Special Summer!》の増刊号で「中学時代まわり不良ばっかで」と言っているので、神速一魂の2人の人となりを知るまでに時間がかかったのではないかな、と。そういえば朱雀と四季わんの初共演ってもしかして《アンダーエッジ》?

お使いを引き受けた麗さんが遭遇するのはジュリアン、そして都築さん。もしここに現れたのがジュリアンではなく四季、もしくは華村さんだったら。
ジュリアンは麗さんのことだからと流してしまいましたが、恐らく袋の中を確認した後に「他に買うものはあるのか」といったテイで山村に確認をしてくれたと思います。間違っていることが確認できたら、一緒にお店に戻って返品し、正解を教えてくれたでしょう。シングルとダブルもあるんだよ、事務所はこっちを使ってるよとか優しく教えてくれたでしょう。
麗さんが世間知らずだというのなら、これから一つずつ覚えていけばいい。これが315プロによく見られるスタンスです。でもジュリアンにはそれが出来なかった。
都築さんの思う、315プロダクションにいることがこれからの麗さんのためにもなるという認識は、そういうことなんじゃないかなと。
まあ高級トイレットペーパーは社長がポケットマネーでなんとかしてくれたでしょう。

こんな箱入り息子を海外につれて行くのか、生活させるのか、そもそも生活できるのかと驚いたものですが、それはこちらが麗さんのことをそれなりに知っているからで、ジュリアンはそんなことを知る由もなかった。ジュリアンは「神楽麗」を知ろうともしなかったから。
ここまで麗さんが華村さんと「共通点」で結んできた点、四季が持つのは《超常学園》の属性「闇」、翔真くんの持つ《あまつかみ絵巻》天照大神の「天岩戸」。光がささないため何も見えず、天岩戸の向こうから音だけ聞こえる。闇とは門構えに音と書くように、その「音しか分からない」状態です。
「私には音楽しかない」そう言っていた麗さんが、315プロダクションで経験し、「今の私は音楽だけではない」を示してきた状況報告でもあります。
麗さんは「神楽」を名前に持っていて、神楽は華村さんの歌舞伎役者時代に縁が深いものでもあります。

『Tone's Destiny』の“最初のDuetいつの間にか 最高のOrchestra”
最初に座長と言いましたが、アルテ風に言うなら麗さんが指揮者。コンサートマスターは華村さん。楽団員は315プロの仲間たち。
今までの積み重ねた出会い、経験(イベント)。これが「組曲」でもあり、《運動会2019》で参加したバトンリレーだったんじゃないかな、と。
『組曲 -to all ages concerto-』の“あらゆる理由(ワケ)を伴奏にして”の部分。派手に呼び込んだOrchestraは事務所の仲間たち。
“昼と夜さえ五線に(そっと載せて)”はトリオ・デ・デュオの《昼夜》、華村さんのアマテラス、キリオちゃんのツクヨミでもある。
華村さんが麗さんの補助に入るので、MCは話術が得意なキリオちゃんに任せます。コンマスでいいんだっけ?(※音楽に詳しくない)
対人スキルによるサポートが必要な場合には華村さんが入ればいい。華村さん、バイオリンはわかりませんが、三味線なら弾けます。《和楽奏》のチェンジ前で弾いていますし、研修所で習うそうなので。

ところで四季なら麗さんから逃げたりしないでしょう。
ジュリアンが隠し持つもうひとりの要素は牙崎漣。
麗さんの話を聞いてくれない側面はあるものの、《Bullets of Heresy》のように誠意を尽くせば弟子にしてくれる面倒見の良さもあります。「弟子になる」は彼の中で不名誉なことなんだろうな、というのを滲ませてくるのが面白いんだよね、漣。自分が下ってことだもんな。納得いかないよね。
朱雀、四季、漣。麗さんが315プロダクションの扉を叩かなければ縁がなかったであろうひとたち。犬派の麗さんに対して、猫派のひとたちでもあります。そういえば和音とワオン(犬の鳴き声)をかけてるのかな…

漣と華村さんの共通点。彩とTHE虎牙道はモバエムで箱イベをやってないんですが、ここはもう単純に「呼称」だと思います。
「名前で呼んでくれない天才」
やり取りが顕著なのは《Side of ASTERIA ~天を射る矢と風舞う約束~》予告寸劇 ※2話

最後に隠れているのは「天峰秀の親友」くん。ここまで出てきた〔同じ歳/同学年の友達〕であり、天峰に〔音楽〕というオモチャを与えたのも彼。アイドル天峰秀にとって〔最初の1ピース(ORIGINAL PIECE)〕。
名乗ることも許されず、去ることしかできなかった彼。『mermaid fermata』の泡と消えないマーメイド(人魚姫)。マーメイドは女性だから呼称はちょっと違うけど。
この場合は「水の泡」、彼との仲でもあるのかな。関係が水泡に帰す前に、天峰から変わらなきゃいけない。まだ退学している様子がないのでもしかしたら休学中なのかもしれない。でも天峰、おうちくらいは知ってるんじゃ?

余談ですが、オリピ仙台で一緒だった恭二については、《和楽奏》の本番で和楽器を演奏している描写がない華村さんが、和太鼓を披露しているBeitと彩の箱イベ《315音頭!和太鼓ライブ》で嘗てのクラスメイトと遭遇。オリピ仙台では同じ20歳の龍くんと仲良くなりました。オリピ増刊号かわいい。
涼ちんは年下ですが《夏夜のバカンス☆NightPool》華村さんと天道輝SRのイベントで「友達との」ナイトプールでの過ごし方を麗さんに提案してくれています。イベントバナーもオリピ仙台組。なんの因果か「天道輝」という太陽を名に持つ人と、もうひとりは「神」谷なんですけどね。
あと実は涼ちんの315プロ入り初仕事が《Special Music Program -NEXTSTAGE!-》では麗さんがSRだったりします。《DSPL》の略称でお馴染み《Dream Ship PartyLive》は彩とF-LAGSのお仕事。※DSPL…恐らく876プロ時代こと、任天堂DS版アイドルマスターDearlyStarsと掛けているので、876プロ時代の話も出てくる。

ジュリアンを追って廊下を走ったことを窘めた教師はおそらくS.E.M。麗さんが元気だと先生もちょっと微笑ましいのがうれしい。
アルテとS.E.M共演の《浅草絢爛歌謡祭》で、ここではS.E.Mが修学旅行の話をしています。オリピ仙台では麗さんが修学旅行に参加したことがないと言っています。それを踏まえた上で麗さんのチェンジ後カード台詞を探して読んでいただけると嬉しい…そして《Night Pool》を読んで…
《浅草絢爛歌謡祭》ではオリピで他のユニットのアイドルと触れ合った経験を踏まえ、きちんとお互いを知りたい旨を麗さんが口にする。今まで遠慮がちだったけれど、アルテがこの先を進んでいくうえで避けて通れない道だと思ったし、それは正解だった。とにかく麗さんがかわいいし、S.E.Mの「そ(S)れっていい(E)も(M)んだーい」が生まれたイベントでもあります。
ついでにいうと北海道の残り一人、アスランは部屋割りで輝と同室になってしまい緊張していたところから、輝の声掛けで料理をともにすることになり、そこから親しくなった起点のようです。料理部でもあるけれど、《あまつかみ》で生い立ちを話しているのを踏まえると同世代と触れ合う機会も少なかったであろうアスランの経歴を考えれば一見陽キャに見える輝は鬼門に感じたでしょう。そうでなくても最初の印象があまりよくないのがなんとなく分かる《新春!大祈願祭ライブ
かつて引っ込み思案だったアスランが、《Welcome to the Hotel Utmost》の増刊号では315プロ調理部で一緒に活動してる信玄さんと笑い合っているアスランの成長も是非。

天峰の欠点は「人の話を聞けない」 他人への配慮というものを知らない。
プロミだったかな。天峰がアルテに相談をする回があったと思います。そのアフターだと思うんだけど、天峰が自分で「いろんな人の話を聞かなきゃ。ひとりではまた間違える」のようなことを言っていたのは覚えています。
自分が何かを間違えたのは分かってた。でもそれを指摘してくれる、教えてくれる人は誰もいなかった。傷つけられたこともなかったんだろうし。だから知らずにここまできてしまった。本当はその前に気付きたかったんじゃないかな。
結果的に親友くんが藻掻いていたことも気付けなかったし、ちょっと「俺が」の部分が強すぎた。無意識のうちに親友くんの世界の中心に立とうとしてしまった。親友くんに、「隣に立つ権利」を発生させてしまった。その権利を求められていたのかは親友くんの受け取り方次第。
近いところで、この事務所で成長していたから回避できたのが冬美旬と榊夏来です。もう1組のピアノとバイオリン。ここは青と青。
Blessing Garden Wedding》で春名との間に秘密を作った夏来に気付き、問うけれど、夏来の世界の中心が自分ではなくなったことを旬は「当たり前のこと」と捉えられるようになった。冬と夏の間に春があるし、夏と冬の間には秋がある。
夏来が夏来自身の考えを尊重するようになったこと、旬は寂しくもあり嬉しくもあったんじゃないかな、と。これは《忘却のクラングファルベ》につながる部分。
ついでにいうと、前出のように旬は華村さんと都築さんの間に〔ADAM〕というカードを持っている。天峰に親友くんが渡してしまった〔音楽〕は例えるなら〔知恵の実〕。〔楽園追放〕は《LongNight ~悪夢のホテル~》でアスランも持っています。モバエムが仕込むのが好きなトンチキポイントは「A◯pleMusic」かな、って遠い目をしたところで眉見の[りんご]、百々人の〔アップルパイ〕を思い出して呻いたことも追記します。

話を戻そう。
なまじ天才肌で自信家なために所謂クソガキ仕草が目立つ天峰ですが、「世界を変える」と言っているとおり、天峰が変えなきゃならないのはまず自分の世界。これはDisじゃなくて。なんのためって親友くんに会いに行ける自分になって、それには自分の世界も広げないとならないから。
なのであの子は、模試の成績が全国1位で同学年の黒野玄武がいて、高校教師のS.E.Mがいるけど天峰自身は芸術特化で、天才作曲家の都築圭がいて、高学歴ユニットのドラスタ、アイドルの先輩Jupiter、冠番組を持つもふもふえんのいる315プロが必要。「生徒会長」という同じ肩書の仲間も。同じか、それ以上のひとがいる環境で他人に触れ合う。成長するための養分になる、見識を広げる必要がある。ダイヤモンドを研磨するように。そこで天峰を下げる必要はどこにもない。
井の中の蛙大海を知らずとは言いますが、その井戸を壊していってしまったのは親友くんです。
麗さんの揃えてきた全てのピースは天峰の世界を変える手伝いの申し入れの一環なんじゃないかな。麗さんでは経験も知識も足りないのだとしても、今の麗さんは「誰が天峰に必要な音を出せるのか」を知っています。そうやって「親友くんに会いに行ける天峰秀」へ変わる手伝いが出来るはず、手を貸せるので頼って欲しいというエールであり、『trust me now』なのでは。“Share with me”~“僕が手を引くよ 信じて”あたりの部分。
“The 1st Movement ここから始まる未来へ!”

“泡と消えないmermaid”
関係がまだ水の泡になっていないなら、まだ間に合うんじゃないかな。「さすが俺の親友」って思ってほしかったのは親友くん「が」天峰の特別だったからだと思うんだけど、「親友」の部分は「天峰の」にかかってしまうことには気付けなかった。
面白いのは『mermaid fermata』が収録されてるCDには彩とハイジョがいる上に、周年衣装が〔プライドフル・ブルー〕っていう。
華村さんの手を多く借りるのも、〔米農家の息子〕という育成スキルだけでなく、市川白鶴という〔道を違えてもお互いのことを気に留めつつ、切磋琢磨する親友〕を持っていたからだと思います。《6th Anniversary Live~たゆまぬ歩みを~(以下6thアニバ)》で歌舞伎のチケットを用意してくれたのが白鶴ちゃんだとしたら、華村だったら自分を見つけると信じて彩が出てくる時間に表で待って、事務所のアニバーサリーライブのメインという大役を背負った親友に対して発破をかけてくれるんじゃないかな。
まあ、モバの味でいうと、これを前提に《天地四心伝》の16歳高1組を見るとですね、ifとしてはちょっとえげつないな…という想いをずっと抱えていたのでぺろっと吐き出しますね…
それは九郎ちゃんと都築さんもか。都築さんは会えてすらいないもんな。

《四心伝》で「なにが白波のベストだったのか」という話題をちらほら見たんですが、天峰と親友くんがまさにこれで、友情を取るなら親友くん。有名になるなら「有名生徒会長」。選択の最善が最良とは限らないわけで、もしPが声をかけなければ他の道でも同じことをしていたかもしれない。
いずれにせよ、天峰が親友くんと心から笑い合えるようになるために、彼の名前を取り戻すためにもまずこの場所でがんばろう、という話でもあったのかな、と。天峰がいちばん「すごい」と褒めて欲しい他人は親友くんなんじゃないかな。

CTパンフのリーダー対談で「4ユニットで打ち上げ(食事)に行こう」という会話があります。彩とアルテは行ったけれど、レジェとクラファはまだ行っていない。じゃあ4ユニットで一緒に行こうよ、という。
お店選びについては華村さんが名乗りを上げてくれたので、アルテ彩で行った時の話に麗さんが乗っかってくれます。この辺りで、麗さんから華村さんへの信頼の高さも伺えて可愛いんですけど、そもそも麗さんは初期に「都築さんは年上なのだから私を導いてくれないと困ります」と言っていた。けれど次第に「私がしっかりしなければ」となっていった経緯があるので、このあたりは麗さんもまだ16歳なんだなぁと思います。

任せる、委ねる。恐らく天峰が不得手とする部分はこれなのかなとも思います。
俺なら出来る。とはいえまだ「ピヨピヨの高校生」であり、アイドル初心者です。
出来ると思ったことがうまくいかない、思い通りにならない。天峰が想楽くんとぶつかったのも、その焦りからきたものだと思います。
レジェに対する認識が違っていた。思い込みで動いてしまった。今までうまくやれていたのに、という認識もあったんじゃないかな。とはいえ、天峰の生い立ちを考えると、まあ分からなくもないところもあります。祖父母を心配させてはいけないとか、そういう。愛情深く育てられたのは分かるので。
この辺、総合的な判断とやらの影響でストーリーを詰めすぎている傾向のあるクラファにはちょっとキツい展開ではあると思います。すごい激流。成長痛がすごそう。
そういう意味では天峰のゲーム部合流はいい判断だと思います。小学生から大人まで、フラットに遊んでいて、家庭の事情もバラバラで。いい意味で「普通」がない。

あと百々人に「からっぽ」と言われた眉見がよく分からない。時々虚無になるのが気になってる。しかも翔真くんの呼称が「ハートちゃん」なのはなんだろう、これ…
なんだか「眉見鋭心」という役をなぞっているだけのようにも見えるんだけど気のせいかな。今後に期待。していいんだろうか…

CODストで天峰家のごはんを辞退したこと。おそらくあの時点のクラファは世間話が出来ない。仲間に興味があるのかも分からない。会話が続かない。踏み込み方が分からなかったのかな。お互いを信用しているけれど、まだ信頼は出来ていない。
キリオちゃんが出てきたのも、キリオちゃんはちょうちょさんとくろークンの物真似が出来ます。それは2人のことを誰よりも観察しているから。2人も見られることに慣れている前職なので気にしないのもあると思う。ただ、あの時点でのクラファはお互いのことを知らなすぎた。
天峰と百々人はカッコ悪いところをお互い見せたので、少し素直になれてきているのもいい傾向だと思います。でも天峰にはあのクソガキ感は残したまま成長して欲しい…!
うまいことあの個性を増してもバランスが取れると思うんですよね、SideMシナリオ班なら。どんな期待の掛け方。

3色。オリピを踏まえるなら3食、泊まり仕事なら寝食を共にすることで見えてくることもあるだろうし、見たくない部分、見せたくない部分も出てくる。でもその先を越えてきたひとたちなので、安心していいよ、の話でもあったと思います。
クラファのコミュニケーションスキルに比例するのか、個人カラー(個色)の言葉遊びに「孤食」も含まれているのかな。この辺も追々変化していくんだろうと思います。天峰は学校でのお昼ご飯。百々人はおうちでのご飯。百々人の持ってくる変わったお菓子、話のネタになるし、ちょっと楽しいよね。眉見はもう少し情報ください。
このまま成長していけば、もっといい王様(生徒会長)になれるんじゃないかなと思ってます。
まあ、まだまだこれからの、スタート地点付近にいるユニットなのでね。どういうふうに見せてくれるんだろう、いろんな意味で。主に媒体。
クラファの個人アイコンは自分の世界に閉じこもることが出来るアイテムだけど、裏を返せばいつか広く誰か必要とする人の元へ届くアイテムに、できる子たちだと思うので。今のままでは『We the one』のoneがOne-ManのOneなので、Only OneのOneになれるように。
『Make New Legend』も歌ったことだし、今は自分たちに跳ね返ってしまう自分たちの歌(歌詞)を多くの人に届けて新しい伝説を造っていきたいよね、といったところかな。

クラファは自分たちをレジェに近いと思ったようだけれど、レジェはメンバーに対して無関心ではない。一見それが分かりづらい。
モバの《氷上のアクアリウム ~個性豊かなペンギンたち~(以下ペンギンイベ)》、《巡り逢う星々☆七夕LIVE(以下七夕イベ)》を経た雨彦と想楽だった、と言われていたけれど、奇しくもその共演者だった彩とアルテがいっしょ。と、いうことで大トリはLegendersです。ペンギンだけに。おい天道(流石にこの長文に疲れてきた)

ペンギンイベでは雨彦が華村さんにアドバイスをもらいました。
前出の通り、想楽くんには九郎ちゃん、クリスは《ホワイトデーデート2021(以下WD2021)》でキリオちゃんにアドバイスをもらっています。ちなみにこの《WD2021》はクリス、北斗、キリオ、夏来、玄武と全員インテリ属性です。そしてここにもピアノ(北斗)とバイオリン(夏来)がいる。夏来が旬以外と弾いたってこと、他にあったっけ。まあ本筋と離れるのでそれは置いといて。
雨彦、七夕イベでは今まで煙に巻いていた姿はどこへやら、という様子をステージ上で見せました。
恐らくは華村さんに言われたことを思い出したんじゃないかなというところで、じゃあペンギンイベの華村さんの役割はなんだろう?
というところで、恐らくここは〔ファースト・ペンギン〕です。危険がいっぱいで、なにが潜んでいるのか分からない海へ、餌を求めて最初に飛び込むペンギン。彩を引っ張っていく手本の姿は、2人の先をひらひらと飛び続ける蝶。
想楽くんへかける言葉とタイミングを間違えないでね、と優しくお願いをされたので、雨彦もメンバーに、というよりも想楽くんに向き合う覚悟を決めなければいけなかった。ペンギンは他所の子を育てることは基本的にしません。環境もあるだろうし。
「お願い」が最後通告にも聞こえたのかもしれません。実際このイベントではクリスが九郎ちゃんにべったりでした。そもそも彩はおもてなし精神の高いユニットでもあるので、クリスとの相性が良すぎる側面もあります。

雨彦から見ると《タイムプリディクション~時空の監視者~(以下TP)》で共演した春名、《バレンタインライブ2022(以下VD2022)》で共演した握野くん、九郎ちゃん。ここには高校生ながらプロサッカー選手として活躍した享介もいます。《Jet-BlackShadow!!ライブ》ではシルバーアクセサリーの仕事に神速一魂。
Tailored SuitCollection(以下スーツイベ)》以降の雨彦はVD2022以外すべてレジェの箱イベですが、クリスと想楽くんは何度か選抜イベに喚ばれています。どうでもいいけど2021~'22年のレジェ参加選抜イベ6つのうち、パ大だったギムナジウム以外の5つに彩の誰かしらがいたわね…
スーツイベ、同じ候補生だった風間忍が登場します。候補生時代にアイドルのメイクに触れたことで特殊メイクだけではなくアイドルのメイクでも実力を発揮し、メイクアップアーティストとして再会しました。

「好きなもの」興味のあるもの。恐らく無意識に雨彦が遠くに置いていたもので、強い想いはいずれ執着にも呪いにもなる。
想楽くんは今までしがらみが生まれる前にバイト先を変えていた。それと似たようなものだったのかもしれない。
麗さん、キリオちゃん、天峰、そして雨彦。今回のMCを務めたインテリ属性の4人は、ひとの輪から少し外れたところに自分を置いていたひとたちだな、とファンコン終演後に思いました。

雨彦と華村さんの共通点。
似て非なるところは家業を姉に任せてきた華村さんと、妹が継ぐことになった雨彦。似てるようで全く意味合いが違う。
イベストをいくつか読み返していて、ふと気になったことがあります。

Warlock of darkness ~混沌の果てに~(以下Wod)》、このイベントではアロルドにばかり意識が向いていたけれど、旬に難癖をつけた共演者。そこに遭遇してしまった雨彦がフォローに入る。
《TP》と《四心伝》を経てから読むと、この〔フーゴを演じたかった共演者〕は、実力はあるのにもかかわらず男だという理由だけで葛之葉を継げなかった嘗ての雨彦だったんじゃないだろうかと。ただ、雨彦はそんなことは言わず、飲み込んだでしょう。言葉が持つ力を分かっているだろうから。
考えを改めた共演者への「言いたいことを言うために単身で楽屋に来る行動力、大したもんだ。」で思い出したのは、晴明に正体を見破られた葛の葉狐が残した「いとしくば 訪ねきてみよ 和泉なる 信太の森の うらみくずのは」
この「うらみ」は恨みではなく憾み、心残りや未練といった意味だと捉えているんですが、これがもし葛之葉を継げなかったことではなく、母に、一族に、父に、実力で選んでほしかったというしがらみだったとしたら。本家に対する僅かな心残り。今回、華村翔真を引き合いに出すのなら、そういう意味だったのではないのかな、と。
《四心伝》の紅蓮を通してぼんやりと見えたのは、そんな姿でした。

《TP》でナハトを通してクリスと想楽くんを見た雨彦には、今のLegendersがどういう風に見えたんだろう。と思ったときに、雨彦には第三者のフィルターを通して客観的な位置から見せるんだなと気付きました。それくらい、自分を遠くに置いている。置いていた。
ペンギンイベでの「お願い」、もしかすると2人に置いて行かれる心配をされていたのかもしれない。

呼称の話をしましたが、クリスは「雨彦」想楽くんは「雨彦さん」と名前で呼んでいる。
「掃除屋の力が必要かい?」
雨彦はそう言うけれど、2人が必要としているのは「葛之葉」の力ではなく、「(Legendersの)雨彦」です。言葉の持つ力を理解している雨彦にとっては僥倖。時間を掛けてじわじわと沁みてたんじゃないだろうか。
VD2022では2人が自分のことのように喜んでくれました。

「華村さん」「ちょうちょさん」
翔真くんのカードにはユニメンからの呼称2文字を取った【華蝶の光】と【華蝶の誓い】がありまして。どちらも華村SR《6thアニバ》と《FGW》、アニバはじろちゃん、FGWは悠介。最初に言った「黄色と青」編成のユニットでありインテリとメンタル属性です。
華蝶。カチョウ。アニバとFGW、華蝶に掛けているのは「家長」です。彩というファミリーの家長。
ファミリーというと、ベスゲ2では華村さん演じる華真様の率いる華ファミリーには雨彦と縁のあった握野くん、オリピと運動会で縁のあった直央くんがいまして。握野くんのCWでの役名は「ソル」これもまたラテン語の「太陽」で、握野くんも直央くんもユニットリーダーです。
ペンギンイベでは〔Legendersの家長〕としての行動を求められたのではないかなと。
だからってその責務を押し付けることはしないと思います。そうでなければペンギンイベであんなに優しく声をかけたりしてない。きちんと叱っていたはずなので。まだ雨彦には少しだけ早いかもしれないと思っていたかもしれないけれど、華村さんは周囲をよく見ているひとなので、もういいんじゃない?覚悟は決まった?とそっと背中を押したのかなと思いました。パンフを読む限り、雨彦は油揚げが好きなことも知っていたようですし。食事というのは相手への興味や理解を示すフックでもあったのかもしれない。

七夕イベの雨彦の増刊号、タイトルは「すみなすものは心なりけり」
高杉晋作の遺した「おもしろきこともなき世をおもしろく」に野村望東尼が付け加えたとされている下の句です。
住み成すものは心なりけり。
世の中を面白いと思うのも面白くないと思うのも自分の心一つ。
では上の句は、というと「おもしろい」の由来の一説にあるのは天照大神。天岩戸が動いて世界に光が戻った時に神々の顔(面)がはっきりと見える(白)ようになったという説。重ね重ね言いますが、アマテラスのカードを持っているのは華村さんです。
そしてペンギンイベの雨彦増刊号では想楽くんが「掃除って楽しい?」と聞いているんですけど、最後のコマの雨彦はセリフの割に少し形容し難い表情をしているので読み返していただけると幸い(ちなみに増刊号に描く内容は細かく決まっていたそうです)
なので、この増刊号が上の句でもあったのかなと。
ちなみに雨彦と想楽くん(年長者と末っ子)はインテリ-メンタルですが、華村さんとキリオちゃんはメンタル-インテリです。
そういう意味では5thアニバCDで『mermaid fermata』と一緒に収録されている『祝彩!』だったかも分からんね。

だから雨彦は七夕イベで悩む想楽くんの前で〔ファースト・ペンギン〕にならなきゃいけなかった。大丈夫だ北村、怖くない。海にいるのは古論だと。
なにせ古論クリス、オリピ直後の《Happy Resort Wedding》で早々と〔Legendersの古論クリス〕だという覚悟を決めてしまっていたので、ずっと2人が追いついてくれるのを待っていた。
ちなみに《大運動会2019》でもクリスは想楽くんをペンギンに喩えているので、想楽くんを可愛いだけの存在とは思っていないのが分かります。

そんな想楽くんなので、天峰に対する八つ当たりがなんとなく自分は腑に落ちなかったんです。

クリスが言うように想楽くんは未成年組の中でも現代っ子、どちらかというとドライです。恐らくしがらみを生まないための彼なりの処世術だったんだろうと思うんですが。こんな言い方をすると怒られてしまうかもだけど、そこでカチンと来るような子だったら、もっと呼吸がしやすい生き方をしてたんじゃないだろうか。

これは自分の想楽くん観なのですが、レジェにとって「海」というフィールドは確かに思い入れがある場所でしょう。でもあの八つ当たり、何も事情を知らない天峰にぶつけるだろうか、というのと、その後の雨彦とのやり取り。
個人的には、クリスの話を聞こうともせず切り捨てた、ペンギンイベの時の自分を重ねたのかなと思いました。ペンギンイベの時の想楽くんからは「どういう意味ー?」というその一言が出なかった。
だから雨彦はあの時にできなかった声掛けをした。もう一度ペンギンイベをやり直したんじゃないかって。
クラファがクリスはいい人なんだけど海の話をすると長い、という共通認識の話をしているのが話の印象を引っ張っていてもおかしくないのかなと。自分はね。こっちのほうがしっくりくるかな、という感想です。

リーダーと19歳という彩メンタルコンビを引用するなら、雨彦と想楽くんも「名前を捨ててくれたらいいのに」が使えるのかな。 https://min.togetter.com/6xgY0lB

天峰が切り捨てるのはクリスで2人目。百々人の作戦変更するのかという声に、ムキになってしまった。あそこで3人で作戦会議をしていれば、恐らく話の流れは変わっていたと思います。出来ていれば、だけど。失敗を認めるのって勇気がいることだから。
秋の海って、行ったってなにもできないんじゃないかな。水温は下がってるし、海をぼんやり眺めるくらいで。
なまじ水上バイクの操縦が出来る眉見がいるので天峰は話も聞かず無下にしたのかもしれないけれど、クリスは《大運動会2019》では地引網漁から綱引きのヒントを得ていました。恐らく気分転換を勧めたつもりなんでしょう。最後まで言っておやりよとは思うんですが、天峰も意固地になってたしね。聞いてもらえないということにクリスも慣れすぎてしまった。
「クリスさん、どうして?」「クリスさんがこう言ってくれていますが、どうしますか先輩たち」
ビンゴイベでいうPerfectマスはそんなところだったんじゃないですかね。信頼って信じて頼る、って言葉が連なってるので。
『Secret Light』の背後で流れていた映像、あの中の3本の矢は〔三本の矢の教え〕でもあったんじゃないかなと思っています。
ファンコンレジェといえば、自分のビジュアルにコンプレックスを抱えていたクリスが帽子を想楽くんに貸すと言ったことといい、ヒトガタの形をした腰パーツをマント代わりに貸し出そうかと雨彦が言ったりしていましたが、《陰陽師大戦》で自分の式神役だった想楽くんに「うちの子です」て名札をつけるつもりだったんですかね。可愛いところがあるなと思いました。

雨彦に話を戻しますが、《Wod》の旬と夏来、《TP》の隼人と春名。
雨彦の転機にかかわりがちなハイジョも、雨彦の過去になかった光景を示唆しているのかもしれないけれど、それ以上に
〔季語〕と〔季節の移り変わり(時間経過)〕でもあったんじゃないかなぁと思うなどしました。冬と夏、秋と春。
七夕の願いを書きつける短冊。俳句を書きつける紙もまた「短冊」です。
余談ですけど僥倖の類語に「狐福」があるそうです。そういう単語の入った俳句をたまたま見つけました。
ついでにいうと七夕は中国の故事ですが、日本もその昔「棚機(たなばた)」という言葉の元になったとされる禊行事がありまして。乙女が着物を織り、神様にそれを捧げて秋の豊作を祈ったり人々のけがれを払う、というものです。
けがれを払う。雨彦らしいっすね。

最近の雨彦はじろちゃんと仲がいいようだけれど、じろちゃんと雨彦。蒼生と紅蓮。
2人とも同じ歳で、理由あって前職。それも家族を起因としてひとつ諦めざるを得なかった事情があった。
家族を喪ったもの、母や一族の想いに抗えなかったもの。
けれどそういう事情を抜きで、社会人になってから気が合って仲良くなった同僚のようにつるんでいるというのは、なんだか微笑ましいと思いました。じろちゃんもまた類と硲さんに手を引かれ、背中を支えられて人付き合いが出来るようになったひとだと思っているので。
少し前なら傷の舐め合いになりかねなかったかもしれないけれど、お互いそんなこと知らないよ、関係なくてつるんでるの楽しいよという姿を見せてくれるのがSideMの特徴だと思うので。そう、苦しいのはそれを読んでるこっちだけでいい。

アルテの古典音楽、彩の伝統、レジェの伝説。
どれも人と人の間にあって、意思を持って過去から未来へと伝えられてきたものです。だからレジェにもクラファにも、大事なことを人の手と口で伝えてあげなきゃならない。

これは華村さんが今回多用されていることについて、イチ華村翔真担当Pとして思ったことなんですが、華村翔真は本来なにも残せなかったひとです。部屋子にもなれない歌舞伎役者として。家を継がない元農家の子としても。
ところがここは九郎ちゃんや朱雀をはじめとして、華村翔真の磨いてきた技術を他の子たちに伝えることが許されている事務所なんです。それどころかPが率先して協力を求めてくれる。
そうやって自分の技術を求められている、信じてもらえているというのが嬉しいのもあって、進んでひとを育ててくれているのかなとも思いました。よく「彩に、華村さんに頭が上がらない」という意見を見かけるんですけど、こちらこそ任せていただいてありがとうございますという気持ちでいっぱいです。
教えるということはまた自己の研鑽になるので。正しい意味の「因果応報」というやつです。

“笑い、和み、そして歌舞いてるんです そう、未来永劫に!続いていく、まさにアイドルはメッセージ”

ひとまずそんなところかな。
本当はHEART MAKERまでに書き上げたかったんですが、間に合わなかったので最後にこれだけ。

今回の座長は麗さん。
都築さんにとって音楽は喜びである、というところで交換曲は即ち交歓曲。歓びを交わす音楽でもありました。

HMに出演したWと神速一魂はトリオ・デ・デュオですが、Altessimoの初仕事の共演はBeit、初CDとなるST@RTING LINEの同期はTHE虎牙道という「はじめて」の共演者であり《Cybernetics Wars》初演ユニットでしたね、というところで

おあとがよろしいようでにゃんす!”  


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