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君はどこへでも行ける(踊ROK! DANCE TOUR吉川太郎さんに関する備忘録)

今後のAmBitiousが向かう方向性が見えてきたコンサートだと思った。

吉川太郎さんが以前、「ライブでこだわっていかなアカンなと思ってるのは、「AmBitiousといえば、これ!」って、ちゃんとメンバーみんなが口をそろえて言えるようなものを作ること。今は、それがまだ足りてない気がする。」(WiNK UP 2024年1月号)と言っていたけど(余談も余談だけど、私は彼のこういうものごとを俯瞰してみられるところがだいすきだ)、これまでも強みとしてきたダンスをさらにパワーアップさせたうえに、アツさと一体感、熱狂というもうひとつの要素が加わってきて、AmBitiousにしか出せない色が、これまでより濃く、はっきりと見えた。

そしてその「一体感」、「熱狂」を生み出す装置としてZeppという会場はぴったりだった。
会場自体の狭さ、そしてステージの近さ、観客同士の距離の近さがあるからこその、強い一体感。

そりゃあ正直普段お世話になっている松竹座に比べたら快適ではなかったけど(松竹座が快適すぎるというのもある)、このツアーは、Zeppの、スタンディングだからこそこれだけの一体感を生み出せたし、こんなに楽しかったんだと思う。

本当に、めちゃくちゃ楽しかった。見えづらい部分も確かにあったものの、もうとんでもなく楽しかった。
あとね、当たり前に吉川太郎さんは今回もとてつもなくかっこよかったです。というか、明らかに輝きが増していた。

わたしはダンスには明るくないけれど、それでも、素人が見ても明らかに上手くなっていたし、表情の面にもそれが表れていたと思う。

Can't StopやD.D.で前を見据える目の力強さも、YOU, WANTED!で時折口元に笑みを浮かべたときの色気も、Reach for the Skyの歌詞に合わせた表情の変化とアイドル全開の爽やかな笑顔も、WHIP THATで客席を煽る時の、そしてダンスバトルに繰り出す時の挑戦的な表情も、YSSBやKISSIN' MY LIPSのセクシーな表情と指先の仕草も、V.I.P.のキュートでチャーミングな笑顔も、名脇役の切なさと苦しさが入り混じる表情も、コンサート前半だけでも全く違った表情が見られて、そのどれもがめちゃくちゃに魅力的で、ずっと目を離すことができなかった。
YOU, WANTED!でセットに腰掛けているときに微笑みながらこちらを見られたときには声にならない悲鳴を上げてしまったし、WHIP THATでダンスバトルをする前の振り付けで、戦う相手(たぶん蓮王くんだったと思う、太郎くんしか見ていないので曖昧だけど…)を見る時の目線なんか、今までに見たことがないくらいに挑戦的で煽るような目をしていていてたまらなかった。
信じられないくらいにかっこいい。

そして東京最終日、YSSBのラスト、"You're so sexy baby"でアウターを肩まではだけさせて客席を見下ろした吉川太郎さん、本当に大人の色気がすごかった。いつからそんなに大人になったんだ。
そりゃあ好きになってから2年以上経っているんだから、太郎くんもこちらも当然年齢を重ねているわけだけど、それにしても進化の度合いがすごい。

正直わたしがすきになったばかりの頃の太郎くんは、パフォーマンス中の表情が豊かとは言えなかった。立ち位置の番号をしきりに気にしていたし(今でもちらちら見ているけどだいぶ頻度は落ちた)、たぶん単純に余裕がなかったんだと思う。本当のところはわからないけど。

それが、前半の数曲だけでもこんなに色々な表情を見られるようになるなんて。この2年半くらいの間に信じられないくらいの場数を踏みながら、めちゃくちゃ努力したんだろうなと思った。

それから、おなじくらいに進化を感じたのが太郎くんの歌声だ。
前述した名脇役は、太郎くんの優しくて、あたたかみがあって、ちょっぴり切なさも入り混じるような、儚さをはらんだ声質にぴったりで、切ない表情で歌い上げる太郎くんを見て、ぎゅっと胸が苦しくなった。
後半のシルエットもやっぱり太郎くんの声質にとても合っていて、ゆっくりと染み込んでくる耳馴染みがよくやさしい歌声と、太郎くんのあたたかくて柔らかい表情に、ぽかぽかとした、あたたかくてやさしい気持ちになった。

ただ、あたたかくやさしいだけでは終わらないのが、太郎くんの凄いところだと思う。
2022年のあけおめコンサートでも太郎くんがパフォーマンスに参加していたおなじみCry out。
今回の太郎くんのソロパートである"We gotta crush crush right now"で、シャウトするような、がなるような歌い方をしていて、これまで聴いたことがない歌声でびっくりした。そして、めちゃくちゃにかっこよかった。
そのときの目つきもあいまって、心臓を鷲掴みにされた感じがした。
前半のYSSBの"Sexy baby"というソロパートも、強く、勢いがあって色気もあって、また全然違った歌声で。

そして歌声について語る中でかかせないのが、Mixed Juice冒頭のパート。WEST.の濵田くんが歌っていたパートだ。

観ていただくとわかると思うが、これ、めちゃくちゃ難しい。太郎くんにとってもたぶん、ハードルが高かったんじゃないかと思う。太郎くんはもちろん歌はうまいけど、これまでは、ここまで高い音域で歌っているイメージはなかった。
でも、それでも、綺麗な声で、特にZepp Hanedaの最終公演なんかは、ここにきてほしいっていう高さまでぐんと声がとどいていって、伸びやかで安定していて、聴いててめちゃくちゃ気持ちが良かった。
伸びやかな歌声が会場に鳴り響く気持ち良さったらない。
前半の公演では声が安定していない時もあったけど(それでもとても歌は上手いことは大前提として)、後半にいくにつれどんどん安定していって、最終公演はもう本当に気持ちが良かった。

先日公開されたツアーの裏側に密着したYouTubeでは、最終公演の直前までそのパートで発声練習をする太郎くんがすこしだけ映っていて、(再生開始位置を指定してあります)

あの伸びやかな歌声は努力の賜物なんだと思ってまたグッときた。

彼はそのとんでもなく美しい顔立ちと、お笑いという天性の武器だけじゃなくて、歌とダンスという武器をその努力と勤勉さで手に入れて、磨き上げていっている。
ダンスも、歌声もめちゃくちゃ進化していて、ここで太郎くんはもう一段階上のレベルにいったんだと思った。

コンサートの終盤、スポットライトをあびながら「どこまでも行けそうな気がしてさ」と歌い上げる太郎くんはほんとうに眩しかった。
このひとならきっとどこまででもいけるだろう。
「世界が止まっても僕は止まりゃしないんだ」という歌詞は、WEST.が歌う時とはまたちがった種類の輝きを帯びていた。

世界で一番すきなひとだから、世界で一番幸せでいてほしくて、彼の身につらいことなんて本当は一個も起きてほしくなんかなくて、だからもし、万が一、いつか彼がステージを降りる決断をする日が来ることがあったら、そのときは何も言わずに受け入れようと決めているけど、そういうことが起きるまでは絶対絶対、何があっても彼のパフォーマンスを見続けるぞと、この進化を見届け続けるぞという、何度目かの決意をした。
「いつか君を襲う夜の底」がきたときの「一輪の光」に、この紫のペンライトがなればいい、と願いながら。

そして太郎くんは、愛には愛を返してくれるほんとうに素敵なひとだと、改めて感じるコンサートでもあった。
とくに最終公演なんかは、紫のペンライトを振っているひと全員見つけるぞくらいの勢いを感じて、なんだか泣きそうになった。だいじにされてるな、と思って。
これはファンサがどうこうという話ではなくて(それもひとつの見方ではあるのかもしれないけれど)、客席を見るときの表情とか、そういうの。
ムーンライトで客席を煽っている時の笑顔も、挨拶の時に客席を見渡す時の視線も、全部優しくて、名古屋ではめずらしく「みんなひとりひとりの顔しっかり見えたよ」なんて言葉も口にしていて、そういうところが、もうほんとうにだいすきでたまらない。

彼の、吉川太郎さんのファンでいられて、わたしはめちゃくちゃ幸せだ。

そんな想いを抱きながら観ていた最終公演のダブルアンコール、ひさしぶりに聴くAMBITIOUS JAPAN!のイントロが流れ始めたとき、これまでの幸せな想い出と、これからの彼の、彼らの未来への期待感がぜんぶいっしょくたになって押し寄せてきて、胸がいっぱいになった。

一番前のブロックで観た日もあれば、一番後ろのブロックで観た日もあったけど、たとえステージからの距離は遠くてもギラギラとした熱気は会場に充満していて、とんでもない高揚感を感じられるコンサートだった。
それは、彼らAmBitiousの未来を、道筋を定めていっているようにも見えた。

そしてそんなステージの上でキラキラと輝く吉川太郎さんは、やっぱりわたしにとっては誰よりもかっこよくて、誰よりも素敵な、最高のアイドルで、最高のスーパーヒーローだ。

ちなみに最高のスーパーヒーローはどうやら最近歌をめちゃくちゃ練習しているらしいので、夏のコンサートでさらにパワーアップした彼の歌声を聴けることを、とてもとても楽しみにしている。

いつもたくさんの幸せをありがとうございます。

愛しています、愛を込めて。




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