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久しぶりの遠足

先日、鴨川シーワールドへ子供3人と私で行ってきた。我が家からは、車で40分程の距離で、保育園の時から遠足の定番スポットとなっていた。

ここ何年かは、遠足が行事の中からなくなり、コロナ禍という霧に恐れをなして、出かけていなかった。

6年生の長男は、外で同級生に会うことを極端に嫌がる。親と一緒にいるのを見られたくない気持ちは、気恥ずかしいのはよくわかる。かといって、同級生に一緒に行こうと誘われても嫌だという。そこは、行けば良いのに・・・。

今回は、2年生の次女の希望により、来場したわけであるが、わりと楽しそうに参加してくれている。

次女は、保育園の遠足で来た時は、シャチを見て激しく泣いた。水しぶきとともにシャチが観客席に出てこないか心配で怖かったようだ。お姉さんが口元に立って飛ぶ様子を見て、「食べられちゃうかもしれないから、私はできない。」とやらない仕事が1つが見つかった。

そんな次女がシャチを見たいという。ついたころには、席は満杯。周りにある階段に上がって、シャチのジャンプを眺めた。成長なのか、慣れたのか「おおきいね。水すごいね」と、満足そう。

流れに乗って、次はアシカのショー。座れるし、平和だしゆっくりできるし安心の安定感。お姉さんとともに出てきたアシカさんたちを見て、「中に誰か入っているの?」と次女。「いや入ってないよ。アシカさん練習したんだと思うよ」と説明すると、納得してくれた様子。以前は、アシカの細かな芸を集中して見れなかったから、初見に近いんのだろう。お利口なアシカさんたちだった。動物たちが指示通り動いてくれるってすごい。お魚のご褒美だけではないそこには、培った時間があるのだろう。そもそも、アシカさんはいつから、練習始まるんだろう。生まれて数か月?乳離れしたら?なんて飼育員さんとアシカのステージまでの日々を思わず想像してしまった。子供たちよ、これ当り前じゃないからな。

「ベルーガとイルカのショーは、どうする?」と聞くと、「お土産買いたい」だと。

いやいや、水族館見たいです。魚とかイルカとか、ウミガメとか眺めたいです。引きずるように館内へ行き、今度は動かない母が引きずられていく。子供たちは、くるくると次の魚へペンギンと進んで行く。母は、ぼんやりといくらでも眺めることができるのに。ダイバーさんの餌やりだってみたいのに、ゆっくり見させてくれない。

外に出ると、曇り空から日差しがさして暑くなっている。ここで、かき氷食べたいが始まる。遠足の時からそうだった。なぜか、かき氷が食べたいが始まる。ちょっと食べただけで寒くなるのに。海風を侮るな。兄妹というのは、そういうものなのか、1人が食べたいとみんな食べたくなる。

「寒くなるよ、全部食べられないと思うよ、みんなで分けて食べれば?」の問いかけは意味を持たず、結局かき氷3個を購入し食べ始める。

「寒い、食べられるかなぁ・・・」

長女は唇真っ青になっているのは、ブルーハワイだけの理由か?

上着を羽織、タオルをかけて何とか時間をかけ最後はほとんど色水になったかき氷は完食された。

念願のお土産屋さんに寄って、自宅に帰ってきた。

「クラゲ見るの忘れちゃった。」の私の声は、独り言になっていた。


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