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「高次脳機能障害」の当事者による講演会を通じて、障害者のボクが改めて考えさせられた「障害」の位置づけ
2/26は、以前申し込んでいた、とある無料のオフラインの講演会に三重県のまで一日かけて、電車で遠出(ボクは普段大阪在住なので)をしてきた。
「高次脳機能障害」を抱える小林春彦さんの全国行脚講演会in三重
講演会の主役は、小林春彦さんという30代の高次脳機能障害の当事者が全国を巡る人権・福祉講演会。たまたま「こくちーず」という登録しているイベント告知版サイトに掲示されていたイベントがふと目に入り、正直会場も遠いとおもいながらも、直感的に「あ、これ行きたい」と思い、反射的にボクは申し込んでいた。
会場では、ある新聞社の取材も兼ねていたり、オンラインの同時配信であったりという環境。
20人弱くらいだろうかという人数で、リラックスモードであったせいか、10分ほどの休憩をはさみながらの約2時間半の講演会はあっという間だった。
それほど、講演者である小林さんの当事者という「ノンフィクション」だからこそ伝わる体験談に、ボクの全身には、熱量みたいな血液のようなどくどく流れるものを感じた。
18歳の少年に突如襲いかかった脳梗塞
小林さんは、18歳で高校を卒業するまで全くの健常者だったが、ある日突然発症した脳梗塞で倒れ、それが原因で脳の半分が損傷を受けてしまったがゆえに、「高次脳機能障害」という、一見では表に見えない障害を抱えることになる。
それ以後、彼はこの「高次脳機能障害」に加え「左半身麻痺」「視野狭窄」の症状も併発することで、様々な困難はもちろん、いろんな悩み、思いにからえれていくも、とどのつまり、「障害とはなにか?」といった究極の「課題」にぶちあたったというものだった。
小林春彦さんのたどり着いた「障害」の定義づけとは
彼が導きだした課題の答えは「障害」の意味には3つあるという。
まず医学的な診断名としての「障害」、人にヘルプを求められない精神面における「障害」、個人と社会との間にある距離という「障害」らしい。
そして、ボクが衝撃を受けたのは、その障害を受ける主語は、必ずしも「障害者」ではなく「健常者」にもあてはまるということだった。
それは「障害者」と「健常者」と区分けすること自体、違和感さえ感じるほど、今までのボクのこの両者の違いを示す解釈を根底からひっくり返すくらいの衝撃だった。
小林春彦さんを物語る一冊
今回の講演会の主役、小林春彦さんが、ありのままの自分を記したノンフィクションの著書が絶賛発売中です。
是非、みなさんの人生の手助けになる一冊になればいいですね。
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