「蒐集」という生き方

私は必要以上にもちものを増やすのが嫌いだ。ものが増えると、ものに縛られるような感覚がする。もっと身軽に目の前のことに集中して生きたい。

しかし、今日の企画展でその正反対の考え方に触れた。「蒐集」する生き方だ。

展示されるものを見ながら
考える。なぜ、ものを集めるんだろう?
考える。ものをたくさん集めて保存するという行為に何の意味があるんだろう?

この企画展に来る人を見ながら
考える。そうして集めたものをお金を払って見に来る人がたくさんいる。
考える。蒐集したものには魅力があるのではないか。
考える。蒐集したものにはナニカがこもる。企画展を見に来る人はそういったものにこめられたナニカを楽しみに来るのではないか。

結局そのナニカはわかっていない。他の蒐集されたものを見ればわかるのだろうか。とりあえず帰ったら今日買ったパンフレットを読んでもう少しこの思索に耽っていたい。

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