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なぜ私はパルケエスパーニャにハマったのか

私は志摩スペイン村にどハマりした。行き始めたのが昨年のことで、それからどんどん行き始め、今年は1か月に1回のペースでスペイン村に向かっている。もちろんお目当てはパルケエスパーニャ。CMは知っていても実際に行ったことある人を滅多に見ないテーマパークに、なぜ私はハマったのか。


純粋に楽しい

まあ1番の理由はこれに尽きる。パルケエスパーニャは見た目からしてヤバさを感じるジェットコースター「ピレネー」が有名ではあるものの、正直その他のアトラクションはほぼ知られていないレベルと言っても過言ではない。しかし、その知られていないアトラクションでも楽しいものがある。ティーカップのトマト版で8の字に進みながら回転する「トマティーナ」に、ピレネーよりマシそうと乗ったら強烈なGが襲いかかるジェットコースター「グランモンセラー」、1プレイに600円かかるからこそプレッシャーがかかって脳汁ドバドバになるカーニバル・ハウスの「シルコデボーラ」など、知名度はピレネーより低いけど楽しいアトラクションが複数ある。そしてパルケエスパーニャといえばショー。キャラクターショーにストリートミュージカル、フラメンコにパレード。どれも文句なしのクオリティで、何度でも見てしまう中毒性がある。ダンサーやキャラクターのみなさんがアドリブを入れるので、毎公演見るところ多すぎて目が足りなくなる時すらある。そしてみんなかっこいい。
こうしてあちこち回っているうちに気がついたら閉園時間を迎えるのがパルケエスパーニャのすごいところである。楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、次来たら何しようか…を考えながら帰路に着くのが、私にとっての習慣になりつつある。

みなさんご存知、パルケエスパーニャを代表するジェットコースター「ピレネー」
めちゃくちゃ景色も良い!
エスパーニャパレード "ブエンビアへ"。
写真は私の推しのアレハンドロさん。

食事も美味しい

パルケエスパーニャにはお食事処がたくさんある、本格レストランからファストフードまでバリエーションも豊富。これでも全盛期に比べるとかなり減った方だというのだから驚き。スペイン料理はもちろん、和食だって食べれるしハンバーガーやピザだって食べれる。SNSを見るとティコティコで売られているハンバーガーセットはポテトまでうまいと評判のようで食べてみたい気持ちがある。それとは別に園内でメニューを見て気になったのがレストラン アミーゴのロコモコ丼。注文する人は果たしているのだろうか?
お店やメニューによっては注文後待たされることがあるけど、それは出来立てが出てくる証拠だと思っている。価格は一見高いように見えるけど、クオリティを考えたら安いレベル。存分に味わって欲しい。

ジャパニーズレストラン 的矢で販売している
パルケ30周年記念メニュー「的矢御膳」。
ピザ ラ ロハで販売している、てりやきチキンピザ。
焼きたてで出てきました。

遠いからこその「旅」

パルケエスパーニャは遠い。近鉄特急に乗っても近鉄名古屋駅から約2時間、大阪難波駅からは約2時間半かかる凄いところにある。さらに沿線民じゃないと近鉄の駅まで移動しなければならないので、より時間がかかる。でもこの問題は「テーマパークへ遊びに行く」ではなくて「旅行」と考えれば解決する。
ディズニーで例えよう。東京ディズニーリゾートは都内からは近いけども、大阪からだと新幹線を使用しても志摩スペイン村と同じくらい所要時間がかかる。けど、いざ行きの新幹線や夜行バスに乗った時、頭の中に浮かぶのは「家から遠い」とか「乗り換えがつらい」ではなく、「わくわくどきどき」や「どのアトラクションに乗ろうかな」とか「ショーやパレードが楽しみだな」ではないだろうか。この非日常的感覚は距離が近いと味わえない。筆者は大阪に住んでいるのでUSJが近いのだが、「普段の通勤と同じように大阪環状線の電車に乗って、見慣れた西九条駅でよく見るマリオの電車に乗り換えて、二駅先のユニバーサルシティ駅で降り、シティーウォークをてくてく歩く」のでは、何の感動もない。これは地元民ゆえに非日常と感じないのが大きいと思う。あくまで日常の延長、お金さえあれば公園感覚で行けてしまう場所なのだ。
その点パルケエスパーニャまでは距離がある。開園に間に合わせるために日が昇る前から移動を始め、普段乗らない始発の近鉄特急に乗り込み、窓から朝日が差し込む中、今日はどう回ろうか、お昼はどこで食べようか、朝ごはんもパルケで食べようかな…とめちゃくちゃ考えていてもなお時間が有り余るぐらい距離がある。けど、そんな時間を暇にさせないような沿線の光景が、窓からずっと飛び込んでくる。街並みから鮮やかな緑。のんびりとした集落。青山を超えた先の田園風景。そして鳥羽の綺麗な海。このような光景は、短時間・短距離の移動ではまず見れない、まさに「旅行」である。
そして志摩磯部駅を通りすぎて、ようやくパルケエスパーニャやホテル志摩スペイン村が海の向こうに現れる。この時に湧き出る「あんなところにあるの!?」の驚きも、鵜方駅停車前に流れるきっとパルケエスパーニャで「もうすこししたらあそこに着くんだな...」と変わる。あとはあらゆる人が言及しているように、バスで流れるきっとパルケエスパーニャで気分を盛り上げ、坂崎バス停からだんだん見えてくるピレネーにわくわくし、ホテル志摩スペイン村の美しさに目を奪われながらメインゲートに辿り着くのである。
ここまでの行程を実際に体験してから迎えるパルケエスパーニャのパレード「エスパーニャカーニバル ブエンビアへ」。テーマが大雑把に言えば「旅」なのだが、こちらも旅の目的地としてここにたどり着いているのでぴったり。パレード内で飛び出すキーワード「¡Buen viaje! よい旅を!」が遠路はるばるやって来た来園者全員に向けられていることに気づくだろう。
この体験はぜひ皆に経験してもらいたい。特に近鉄沿線民へ、チケットなら近鉄がお得すぎる切符を販売している。あとはあなたの時間だけ。余裕があるならホテル志摩スペイン村をはじめとする宿に泊まるのもおすすめだ。私のように無茶をすることなく、伊勢志摩をより楽に、より長い時間楽しめるのだから…

鳥羽の海。こんな綺麗な景色が特急の車内から見れます。
知る人ぞ知る「ルーブル彫刻美術館」。
これも車内から見れます。
長旅の果てに出迎えてくれる、ドンキホーテさんとサンチョパンサさん。後ろはエントランス。

みんなもおいで!

以上、私がハマった理由を3つ取り上げた。
これを見ても「私には関係ない」なんて思わず、一回でもいいので来て欲しい。30歳となる志摩スペイン村は君たちの訪問を待っている。広告に書いてある切実なお願い、みんなで叶えてあげようではないか。

祝って!


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