20200831

もうすっかり女優になってしまった。少し知っているってなんだろう。少しだけ。高校時代の先輩で、部活は一緒だった。同じ場所を走っていた。夜9時に閉まる駅ナカの本屋。大衆向けとカテゴライズされる本棚。店員はもうすっかり閉店作業のことで一杯。ある男性向け雑誌を買う。グラビアの写真がでーんと乗っている表紙。レジへ持っていく時の気恥ずかしさ。知り合いなんです。とか、知るかよ。相手の心中を推し量りながら、パスモで540円。

ブランド品にロックオンされた体。肩掛けのバックにはブランドロゴがどっしり入っている。朝の代々木上原駅。シルエットが良くても、なんのストリーも感じさせない編集。いわゆるいいブランドの、なんとなく良さそうなもの詰め込んだ体。そんなことよりも、シンプルなストーリーの中に複雑さを受け止めた、そんな ファッションが知りたい。

自動販売機の音は、150円(100円だまと50円だま)を入れて、120円のミニボトルを買う体験のためにある。釣り銭の音まで、鮮やかな余韻がある。



クロックムッシュって頻繁に食べられない。