横浜だけは遠い

横浜だけは、遠いと感じている。凶暴な看板とか、駅前のドンキホーテとか、家系ラーメンとキャッチの兄さんがいきっている街。今日は石川町に相方と出かけた。その人が中高時代に歩いていた道。僕も一緒に歩いてみたけど、その時の風景とか歩くリズムとか空気感をあまり感じることができなくて悲しい。なかなかその人の追体験を追うのはむずかしい。

昼飯は寿司。一番安いメニューの上寿司を頼む。質の加減が、松竹梅でないところに、大将の計らいを感じるが、カウンターで食べるよくわからん人たちがもっといいコースを食べていて、僕らだけはそれができないのが納得できない。美味しいものを食うことだけは、年齢とか仕事とか収入を抜きにして、同じようにわがままを言ってもいいと思っている。ちなみに上寿司はおいしかった。

村上春樹のエッセイを読んでいて、僕と少し似たところがあるとしたら(おこがましいかもしれないけど)過去の生活を良くも悪くも正当化したいということだろうか。つまり、最悪なら最悪なりにエピソードとして落としたいし、それなりのストーリーの中で捉えたいと思っている。それをやらないと前に進めないところが似ていると思っている。



クロックムッシュって頻繁に食べられない。