VDAライセンスって知ってます?

VDA(VirtualDesktopAccess)ライセンス。
自分は、こんなものが存在しているなんて知らなかったです。

どんなライセンスなのか、ザックリ要点だけ話すと、仮想環境にWindows10proとかのクライアントOSをインストールして、そのOSに、リモートデスクトップでアクセスする場合に必要なライセンスです。

例えばVirtualBoxのゲストPCにWindows10 Proを入れて、そいつに対して、外部からAndroidで↓とか使ってアクセスする場合、このライセンスがないとアウトらしい。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.microsoft.rdc.androidx&hl=ja&gl=US

「うそでしょ?」って思って、マイクロソフトに確認の電話したら、ホントだった・・・。

で、アウトなら仕方ないなと思って、どうすりゃいいのかマイクロソフトに電話で問い合わせたら、

「個人向けのVDAライセンスの取り扱いはないので、法人向けのライセンス契約を代理店で結んでください」

とのことだった。

代理店は↓のリンクからどうぞって言われたけど、
なんでこんなことのためにダミー法人を用意しないといけないんだ・・・。
https://appsource.microsoft.com/ja-jp/marketplace/partner-dir

要は、個人で仮想環境なんて作らず、AzureのVirtualDesktopを使いなさいってことなのかもしれないけど。
→https://azure.microsoft.com/ja-jp/services/virtual-desktop/


そもそもこのライセンス、利用者ごとか端末ごとに必要なうえ、月額のサブスク契約なので、毎月1300円くらいとられるから、かなりエグイ。

例えば、東京農工大とかは、物理的な実習室のスペースの無駄遣いを改善するために、演習用PCの仮想化に取り組んだのだけれども、仮にVDAでやったとしてライセンス料を試算すると…

VDAは、生徒ごとにライセンスが必要なので、
生徒数5,500人 * 月額1.3k * 12ヶ月 = 年間約8500万!!!!

こんな阿保みたいなコストが掛かってしまうことに。

これを避けるために農工大は、ゲストOSをWindows10 ProなどのクライアントOSではなく、WindowsServer2019等のサーバーOSにして、RDSライセンスで対処している。
https://www.ashisuto.co.jp/case/industry/education/tuat_ericom_2019.html

これならサブスクじゃないので、恐ろしいライセンス料と向き合わずに済む。


かしこなんだけど、これは利用者が多い場合のみ。

そもそもの問題として、自分みたいな個人利用だとWindowsServerのOSが高すぎる。利用者が多ければ、VDA分がCALで浮くからいいんだけれども、どうしたものか・・・。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?