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なぜいまも館林見晴に惹かれ続けているのか。

世間一般では、2月22日は「ニーニーニー」と猫の鳴き声のように聞こえることから、「猫の日」と言われています。
そんな2月22日ですが、ごく一部の方々の間では、全く異なる日として扱われています。

「ごく一部の方々」とは、初代「ときめきメモリアル」の某キャラのファンの方々。そして、その方々の中では、2月22日は某キャラのとてもx2大切なイベントが発生する日として覚えられています。

...と、ここで引っ張り過ぎてもいけませんね。

某キャラとは、コアラの髪型が特徴的な「ときめきメモリアル」の隠れキャラである「館林見晴」ちゃん。(以降、「見晴ちゃん」と記載)
そして、2月22日に発生する大切なイベントとは、見晴ちゃんがゲームの主人公とデートするイベントです。
日付にちなんで、「222イベント」と呼ばれています。
そして、イベント正式名称は「最初で最後のデート」です...。

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なんでこの記事を書こうと思ったのか

もちろん、2月22日であるということも関係あるのですが、書こうと思ったきっかけはこちらの記事。

【ときメモ】初代「ときめきメモリアル」のキャラクター人気ランキングTOP13! 第1位は「館林見晴」!【2022年最新投票結果】:
https://nlab.itmedia.co.jp/research/articles/586917/

ときメモが発売されたのは、1994年です。その後、数年間にわたり様々なプラットフォーム上で移植/別ジャンルへの進出をしてきましたが、ぶっちゃけ28年近く前のゲームです。
そんなゲームの話題が出てくること、そして、そのゲームの中での人気投票で1位に輝いた見晴ちゃん。コメント欄で「今現在でもお気に入りキャラの1人」「今も昔も見晴一択」といった熱い声のあるキャラクタです。

そんな彼女の魅力を書き記しておきたいと思い、この記事を書いています。

おさらい:館林見晴ちゃんとは

知っている人には今更な説明ですが、軽く触れておきます。
館林見晴ちゃんは、「ときめきメモリアル」(以降、ときメモ)という恋愛シミュレーションゲームに登場する隠れキャラです。

ときメモは、「卒業式の日に好きな女の子に告白させる」のがクリア条件のゲーム内容です。隠れキャラである見晴ちゃんも同じように告白してきてくれるのですが、他の攻略キャラとは攻略方法が少しだけ違います。(詳細は以降で説明)

そして、ゲーム内での見晴ちゃんのキャラ設定は、行動力自体はあるが好きな人の前では何もできない内気な女の子、というような位置付けにあります。

魅力1: 一目惚れを信じ続けてくれる救済キャラ

ときメモには、「爆弾」というシステムがあります。ゲーム中では、いわゆる「悪い噂」という扱いです。この爆弾が爆発すると女の子全員の好感度/友好度が下がり、ゲームの攻略(意中の女の子に告白される)のが困難となります。要は、「女の子を泣かせた悪いやつ」というレッテルを貼られて知らない人からも悪く言われてしまうような状態ですね。

しかし、この爆弾(イコール悪い噂)にも恐れずに告白してくれるキャラが、館林見晴ちゃんです。(厳密にはもう1名いるのですが、その人は今回は割愛)
ゲームシステム的には、ゲームを開始したばかりの人は爆弾処理が難しく、バッドエンドになる可能性が高いです。ですが、そのような状況の場合でも告白してきてくれるわけです。
そりゃ、救われた気分になりますよね。

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「ありのままの自分を受け入れてくれる」、というのは人間にとってはものすごく心地の良いものです。そんな気分を味合わせてくれるのですから、好きになる人も多いってものです。

魅力2: コアラの髪型、体当たり/留守電/デート乱入が、いじらしい

ゲーム本編中ではまともに会えない見晴ちゃんですが、インパクトと小さな接点だけは色々とあります。

まずはコアラの耳を模した髪型。これだけで、インパクト抜群です。

そして、不定期な「体当たり」イベント。見晴ちゃんと直接会話できる時は、大体においてこの「体当たり」をした後です。(そのため、ゲーム内では「当たり屋」と呼ばれています)
この時の主人公と見晴ちゃんとの掛け合いが、面白いんですよね。

同じように面白いのが、留守電。見晴ちゃんが、主人公の家の電話の留守電にメッセージを残しておくイベントなのですが、大体がしょうもないこと。でも、プレイヤーとしてはクスッとできてしまう内容。最後の留守電では『話すことなくなっちゃった』と入れるので、主人公と一緒に「じゃあ留守電入れるなよ!(笑」と突っ込んだ人もいたのではないでしょうか。

そして、ビックリするのが、デート乱入。正確にはデートする女の子が来る前に「ごめ〜ん、待ったー」と話しかけてきて、「人違いでした」で去っていく、ただそれだけのイベント。...なんですが、見晴ちゃんっというキャラを知っていれば、それは人違いではない、というのは丸わかりです。
勇気を出して勢いで話しかけたけど、そこで勇気を使い切って逃げてしまったんですね。

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結局のところ、その行動がすべて、いじらしいんですよね。
人によっては少しうざったい(口の悪い人からはストーカーなんて言われ方も)と思われるところもありますが、好意的に受け取ることができれば、各々の行動がただただ可愛くなってきます。

何より、冒頭のコアラの髪型も、「主人公に憶えてもらいたくてこの髪型にした」という裏設定があります。...うーん、愛らしい。

余談ですが、PCエンジン版のOPムービーに登場するキャラクターは5人いるのですが、その中の一人が見晴ちゃんです。他の4人は、パッケージ絵にも登場する主要キャラですので、他の攻略キャラを差し置いての出演です。こういう点でも、プレイヤーの記憶に残るようなキャラ付けになっていますね。

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魅力3: 222イベントでの切なさ

さて、やっと記事の冒頭でも触れた、222イベントについてです。
こちらの正式名称「最初で最後のデート」。

このイベントは、「見晴ちゃんに絶対に告白されない」という条件が成立するときに、ランダムで発生します。

前述でも何度か挙げていましたが、見晴ちゃんとはプレイ中はデートできません。高校生活の中で小さな接点は何度もあるものの、まともな会話も成立せずに、でも顔だけは認識している、そんな関係です。
そんな彼女から急なデートのお誘い。
デートの場に行ってみると、ずっと明かしてくれなかった本名を教えてくれて、少しだけ早い春が訪れた公園内を散策。
...からの、主人公の背中に軽く抱きついての沈黙。
そして、最後まで「好き」といえずに、別れる展開。

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内気な少年少女時代を過ごしてきた人になら、誰もが通ったことのある「告白できずに終わってしまった恋」を彷彿とさせます。
そのような体験を思い起こさせることも含めて、222イベントは作られたのではないでしょうか。
ここで、彼女が主人公に対して「好き」と言わなかった(言えなかった)からこそ、名シーンとして今も記憶に残っているのでしょうね。

(一方で、ここで主人公が見晴ちゃんを引き留めて主人公から告白する、なんてifストーリが嫌いなわけではないです。)

まとめ

正直なところ、もっとたくさん(それこそ、見晴ちゃんの"中の人"こと菊池志穂さんの声が良い!とか)あって全然書ききれていないのですが、ひとまずはこんなところで。

さて、こんなことを書いている自分も、「今も昔も見晴一択」なひとりです。

一目惚れを信じます」サイコー!

そして、「届け私の想い!
見晴ちゃんが主人公と幸せになってくれる日を信じて。

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