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Google Pixel Tabletを買ってよかったこと・悪かったこと

2024年3月、Googleから販売されているPixelブランドのAndroidタブレット「Google Pixel Tablet」を購入した。

化粧箱はこんな感じ
本体正面
本体背面、充電スピーカーホルダー

ストレージは128GB/256GBの2種類展開、色はPorcelain(白)とHazel(グレー)があり、セルラーモデルはなく、Wi-Fiモデルのみ。
私が購入したのは128GB/Hazel。本当は256GB/Hazelが欲しかったのだが、Googleストアに在庫がなく、また当時再入荷の予定もなさそうだったので、妥協して128GBを買った。Porcelainは256GBもあった気がするが、ベゼルが白いと違和感があるのでここはHazelをチョイス。
このタブレット、5段階評価でいうと★★★★★。確かに買ってよかった。
ただし欠点もある。これから書き連ねていくことにする。

Google Pixel Tablet 買ってよかったこと

長い文章よりも簡潔な箇条書きを。
・画面が高解像度で綺麗
 →ただし有機EL/OLEDではなくただの液晶である
・SoCが比較的高性能
 →Google Tensor G2。型落ち感はあるがSnapdragon 8シリーズ相当
・スピーカーがステレオ
 →iPadだとモノラルだったりするが、上下左右4箇所についていて良い
・標準的なAndroidを搭載
 →変なカスタムがされていない(逆に作り込まれてもいない)
・USI2.0ペン対応でイラスト制作が可能
 →そもそもUSI2.0ペン自体の選択肢が少ないという問題がある

以上。CLIP STUDIO PAINTでイラストや油絵を描くのが趣味な私としては、
・画面の綺麗さ
・SoCの性能(ペイントアプリのパフォーマンスに影響する)
・USI2.0ペンの使い心地
が気になるところ。後述する。

Google Pixel Tablet いまいちなところ

同じく箇条書きする。
・画面が暗い
 →公園などで風景のスケッチをしようとすると、輝度が足りない
・液晶の色味が変
 →若干赤っぽい
・バッテリーの持ちが悪い
 →環境によるが、1日中外で使うならモバイルバッテリーが欲しい
・USI2.0ペンの遅延がややある
 →慣れるのでそこまで問題ではない

以上列挙したが、総じての評価は星5である。それはなぜなのか。
まず、私は仕事とゲーム以外でPCを一切使わなくなった。
絵を描くのはCLIP STUDIO PAINTのAndroid版で足りるし、動画編集もWeb上で動くMicrosoft Clipchampで可能。
文書の作成も、ThinkPad Trackpoint Keyboard ⅡをBluetoothで接続することにより快適にできる。現にこの記事はPixel Tablet + ThinkPadキーボードで書いている。

ここまでPCライクに操作できる!?Android 14端末をPCの代替とする選択肢

Androidは昔から物理キーボード、およびマウスに対応していた。
そしてそこにThinkPad Trackpoint Keyboard Ⅱのようなマウス機能一体型キーボードを接続すると、さながらThinkPadを使っているかのような使用感が出る。
基本的なショートカットキーもWindows環境と同様に動作する。F7キーで入力した文字を全角カタカナにするなどの基本動作、Ctrl+Cでコピー、Ctrl+Vでペーストなどの機能も当然動作する。Alt+Tab(またはWin+Tab)によるアプリの切り替えも同様に動作。極めつけはPrintScreenキーでスクリーンショットが撮れる。
また、Win+Nで通知の表示・非表示を切り替えるなど、Android OSならではのキーボードショートカットも割り振られており、これは設定からカスタマイズ可能。

やはり気になるのはイラスト作成

筆圧検知スタイラスペン対応端末を買ってどうしてもやりたいのはイラスト作成だろう。
確かにPixel TabletはUSI2.0規格のペンに対応しているが、お絵描きタブレットとしては正直そこまでおすすめできない。
その理由として、パームリジェクション機能の不十分さと、ペン自体の遅延・傾き検知などの高機能なオプションに対応していないという点にある。
パームリジェクションというのは、ペンを持つ手が画面に触れてしまうことで誤動作することを防ぐ機能だ。これに対応するはペン・OS・アプリ全てが対応している必要があるが、AndroidでCLIP STUDIO PAINTを使ってイラスト作成をする場合、これが不十分だ。実用的には、小指と薬指、手のひらを覆う誤動作防止手袋が必要になるだろう。また、USI2.0ペンというのも選択肢が少なく、私はPenovalのペンを使用しているが、他にまともな選択肢があまりない。回転や傾きの検知機能もなく、最低限の筆圧検知のみのシンプルな構成となる。

最後に、私がPixel Tabletで作成したイラストを掲載して、レビューを終了する。お絵かきがしたいなら、お金に余裕がある人はiPadシリーズを選ぶべきだろう。

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