自省録の要約 5巻まで

こう考えろ
お前はお前自身のタイムリミットに向かって歩いている
そのタイムリミットは自分では決してわからない
誰が明日のことを予言できるというのか
ならば、常に機を逃すな
すべての行為を一生の最後の瞬間に行うものとして行え
己を保存しようとする欲求ではなく最善の行動のために行動せよ
その最善の行動をしない他人によって不利益を被ったとしても
そいつらは単にものを知らないだけだと憐れみを覚えるのが正しい態度だ
自然に法則が存在するのならばそれが神の存在証明である
その法則は正しく理解をすればお前を常に助けてくれる。
自然を学べ。それがお前にとっての最善だ。

自省録3巻のまとめ
1.お前が考えるべきはお前は死に向かい歩いているということだけではない。
2.お前の為すことが他者から或いは自然の法則からの検証に耐えうるものかどうかである。
これは特にすぐに考慮されなくなる事柄だから第二に気をつけねばならないことである
3.自然というものは偶然によって形作られるものは多い。
自然を愛するということはそれをも愛するということだ。
美しいか醜いかそれはお前の心次第だ
4.繰り返しになるがお前はいずれ死ぬ。お前が自然に向かい歩みを進めようとすることを邪魔するやつに関わっている暇はない。そいつらに関わる価値はないからだ。
5.いやいやながらやる。自然への関心を持たずにやる。行う前に正しいかをチェックせずにやる。心の中で何かおかしいぞと思いながらやる。これらすべてはしてはならないことだ。すべて自分の責任において行え。他人に責任を擦り付けるな。
6.私は確かにこのように主張しているが、お前がもし心の底からこれらの主張よりも大事だと思うものがあるのであればそれに向かって進め。
7.それでも心悩むことがあるならばこれを思い出せ。人間は現在を生きている。それ以外はすぎたこと或いはまだ不確定なことだ。
8.すべての行動になぜこうしたのかと説明がつけられるように行動しろ。そしてその根源は常に自然から導かれたものだといえるようにしろ
9.もし以上のような態度を持って生きるならばお前は幸せに生きることができる。

第四巻
1.お前が目的に対して動く限りすべてのモノはお前の味方である
2.すべての行動をでたらめに行わず論理に基づいて行え
3.お前が自然に基づいて動く限りお前にとっての最も心安らぐ場所はお前の心の中にある。場所や人との語らいではない。
4.自然に法則がある以上、お前が自然に基づく際に尊重すべきものは法則である
5.死は自然の法則である。恥ずべきことではない。そして死後に永久に残る名などない。
6.この世のすべてのモノは理由が存在する。それをすべて見落とさなければ何も不思議なものはない。
7.お前が自然に従い行動するのならば今、お前を大したことのない何かと思い見る人々の見る目は神を見る目に変わる。
8.目的に向け動け、それが最も利益を得ることにつながる。
9.死後の名声など今どれだけ偉業を為したとしてもそのうち消えてなくなるものだ。それにこだわるな。仮に不死者がいてそいつが自分を記憶していたとしても、それが死んだお前になんの関わりがあるというのか
10.美しいものは美しいから美しいのであって、誰かに褒められるから美しいのではないし、誰かにけなされるから醜くなるものではない。宝石が褒められなかったからといってその輝きが曇ることはあるのか?いやそんなことはあるまいに
11.真理の探究とは何か。素材と原因がなぜそうあるのかと調べることだ
12.心穏やかにありたいのならば必要最低限を為せ。多くても少なくてもいけない
13.善き生活は平穏な心をもたらす。正気を失わず冷静に事を為せ
14.腹黒い奴、綿糸い奴、いこじな奴、獣のようなやつ、残忍な奴、金しか目に見えない奴、暴君のようなやつ。これらすべては自然を認識しない或いは目を瞑っているだけの亡者だし自分からあえてそうしてる奴は宇宙のガン細胞だ。絶対許さん
15.私は皇帝にならねばならなかった生い立ちを持っていたがために
学者になれるほど自然を理解することはできなかった。だが学問に必要な理性的な態度を常に持ち続けていたい
16.何事も配慮はしっかりと行え。配慮はそれをするだけの価値がある。このように考えるならばお前は配慮にうんざりして投げだすことはない。もしも適正以上に過度な些末事を押し付けられないのでなければ
17.すべてのものは変化する。今在るものはまた別のものに変わる
18.たとえ自然が命じるとおりに生きているとしても不幸はそれに関係なく振りかかる。だが、自然が命じる通りに生きるお前に降りかかった不幸はお前の目的を邪魔することはない。ただ自然が命じるままに歩め
19.変化それ自体に善悪はない。ただ状況が変わるだけだ。いかなる状況でもお前が目的に向けて動くことは変わらない
20.もしお前が明日死ぬと告げられたら、明後日以降のことを考えて動くか?否だろう。
それの日数年数が増えても同じことだ。
3日先、4日先、1週間、ひと月、一年、10年、50年。そしてお前が死ぬその日についても
21.現在に悩まされず、将来に恐れず苦しむこともなくなる。それは幸福なことだ。死もまたそうだ。お前が自然に即し生きた末の死はそのような結果を生む。恐れるな。



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