手巻きタバコにハマったオタクのレビュー

人生にいろいろなことがあり、ムシャクシャして煙草を始めた。最初はそんなネガティブな理由だったけれど、近所にそこそこ品揃えの良いタバコ屋があると知っていろいろ買い込んだのをきっかけに手巻きタバコの面白さにハマってしまったオタク女が買ったシャグ(煙草の葉っぱのこと)の感想を書き連ねていく。

①アークロイヤル バニラクリーム

私の魂の漫画に峰倉かずや著『WILD ADAPTER』がある。その1巻でヤクザの支部長である真田という男が吸っていたのがアークロイヤル。彼が吸っていたのは手巻きではなく既成の紙巻き煙草だったけれど、とにかく私は昔からこのアークロイヤルという煙草が気になって気になって仕方なかった。

作中、洋梨味のガムを薦めた主人公・久保田に真田がキスをするシーンがある。そこで主人公のモノローグ「洋梨味のガムなのに アークロイヤルのバニラの味がした」と語るわけです。好き。もう全部好き。とりあえずこれ読んだ人全員WILD ADAPTER読んでほしい。

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で、このアークロイヤルバニラクリーム。おそらくアークロイヤルの中で一番オーソドックスなものかと思われますが、たぶん煙草初心者が吸うにはめちゃくちゃに重い。脳にガッツリくる感じがある。私はそんなにヘビースモーカーというわけではない。そんな人間がこれを最初に吸うとどうなるか。重い煙草で軽い酸欠状態を起こしてスゥ…となることがあるのは吸ったことがある人ならわかると思うんですが、それがめちゃくちゃに重い。

セブンスターの一番重いのが14ミリなんですが、それを人からもらって吸ったときもここまで来なかった(当時まだしっかり肺に入れる吸い方をちゃんと会得していなかったのはありそうだけど)。それをこれまでウィンストン5ミリを吸ってた人間が吸うと、割と立っていられなくなったりもする。それくらい重い。

風味はというとあっさりバニラでガッツリ煙草、という感じ。なるほど久保田が言っていたのは「バニラの味」ではなくて「アークロイヤルのバニラの味」だったわけだ。とりあえず最初に選ぶならこれはおすすめできない。ただWILD ADAPTERのオタクは一度吸ってみてほしい。これは真田の煙草だ。

ちなみにアークロイヤルの一番オーソドックスな箱売りの煙草は18ミリ。セッターの一番重いのより重い。そりゃガッツリ来るわ。

②コルツ バニラ

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画像左下がコルツバニラ。

最初に吸ったのがアークロイヤルだったから、コルツのバニラの吸いやすさにびっくりした。パッケージを開ける前から香るバニラの香り。ちょっとチープでコンビニのお菓子みたいなバニラ感が可愛らしい。

これ、めちゃくちゃ的を射ていると思う。な~んかヒモっぽいんだよな。甘え上手というか、語尾にハートをつけとけば許してもらえると思っている感じがある。しかもかなり吸いやすい。軽くて甘くてかわいい。そういう男。

③コルツ グリーンティー

コルツのグリーンティーは一口目の爽やかさに驚く。ライムが入っているとかなんとか。お酒でいうモヒートみたいな清涼感がある。ミントというよりハーブ系のすっきり感。最後までこのスッキリは続くが、癖になる感じもない。一生友達で終わってしまう幼馴染のサッカー少年って感じ。青春……。

④チョイス クールミント

メンソール系はそんなに吸わないのだけど、チョイスのクールミントはチョコレートフレーバーにあっさりミントでチョコミント感があるというレビューを見たので買ってみた。チョコミント好き。

結論から言うと、メンソールに慣れてないと結構メンソール感はある。私はあった。チョコレートフレーバーはコルツのバニラ感ほどがっつり香らない。ほんのりチョコレートを感じる程度であくまで煙草ですね。シャグがめちゃくちゃ乾燥していたので加湿したらちょっと変わるのかな~と思って加湿してからもう一本吸ってみたけど、そんなに変わらなかった。

ただ、普通のメンソール煙草より軽いメンソールではあるのでメンソール苦手でも吸いやすいメンソールではあると思う。まあ、そういう人はメンソールの煙草を進んで吸うとも思わないけど……。

今後試したいもの

シャグは一袋30~40グラム入ってるので結構消費に時間がかかるけど、次に買うならベリー系やパッションフルーツ系なんか試してみたいですね。シンプルにバージニアなんかも良いかも。甘ったるいの好きなので、スタンレーのチョコレートとかも気になるところです。買ったらメモしていきます。

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