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親との繋がり

先日書いたインナーチャイルドのお話と関係のある話を書いてみる。

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昔、会社員時代の先輩で、お酒を飲むと人に絡んだり、たまには暴力的になってしまうような人がいた。どうにか治まってくれないものかなぁ、と困っていたんだけど、シラフの時の彼からある言葉を聞いた時すごく腑に落ちた。

「俺の母親、酒グセ悪かったんだ」

この言葉を聞いた時に、

ああ。

この人は、酒グセの悪さに母親との繋がりを感じているから

そこから離れられないのかもしれない。

赤ちゃんの指吸いみたいな感じかなぁ。

と、

その人を否定するわけでもなく肯定するわけでもなく、

そういう思いが浮かんできた。

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酒の力で暴れている時のその人は、どうしても寂しそうで、ものすごく愛されたい気持ちの反動が溢れてるように見えていた。

母親からの愛をもっと受けたかったとか、認められたかったとか、そういう気持ちがああいう行動に駆り立ててるのかなぁ、と感じた。

これは私にもなにか同じものがありそうだな。。。

と思い、それからの教訓にさせてもらうようにした。

それに気がつかせてもらってから、親、または兄弟から受けている影響についてもっと深く考えるようになった。

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私の場合は「母親の心配」だった。

母は優しいし人当たりも良いし、言わなくてはいけないことは言うけど余計なことは言わなくて仕事もしっかりするから信頼されるタイプの人で、おそらく人一倍、危険な気配に敏感で、気分の悪いものや人、危険なことからバリアを張るのが上手い人だった。人の噂話や悪口は聞いたことがないし、近所づきあいも実際に忙しいということで上手に断っていたと思う。

そんなしっかり者の母だから、私の奔放な性格や立ち居振る舞いはかなり心配の種だったらしく、私が何かをチャレンジしようとすると、わかりやすく否定はされないけど、心配そうな困ったような笑顔で見られたりしていた。

もちろん母はそんなつもりはなかったんだろうけど、母に似て空気は読める子供だったから、大人の微妙な表情や声のトーンには敏感だった。

そのうち私は「あ、私にはそんなことする資格はないんだ。しっかりものじゃないから、人の下にいて、目立たないようにして、守られて生きていかなくちゃいけないんだ」と思うようになり、自分に自信がない人間のマスクをかぶるようになっていった。

もちろん母親だけのせいでそうなったわけではないのはわかっているし、その心配性のおかげで、いろんな困難を乗り越えてこられたと思ってる。

ある意味、その母親の信念が私の中に生きていることによって守られていたこともたくさんあったことにも気づいてた。


でもある日、石と出会って、

自分がやりたいことで本当の意味で胸が熱くなって

「アリゾナに行きたい!突き進みたい!!!」と思った時、

母親のあの心配そうな顔が浮かんで、

私の中に一気に不安が広がって、

胸の熱さがスーッと消えて

生気が失われていくのに気がついた。

でもその時、

「今まではこの不安が襲った時はやめるようにしてきたし、それによって守られてもきたけど、、、もうそういう生き方は嫌だ!」「私はもう、この守護はいらないんだ!これからは自分で自分を守るんだ!」「大丈夫!私はできる!」「大丈夫だ!大丈夫だ!!!」

と、襲ってきた不安が消えるまで何度も自分に言い聞かせた。

それを何度か、心が弱りそうになった時に繰り返してアリゾナヘ飛び、自分のやりたいことに素直に従っていくうちに、何かが起きた時もそこまで不安に襲われることもなくなり、「何が起きても私の責任だし、心配される必要もない。て言うか、心配されないように生きる。」と思えるようになった。 

さらには両親との付き合い方というか、母親からの目線やかけられる言葉も変わっていった。今ではかなり信頼されているのも感じる。ようやく親離れできたってことなのかな。

精神的な親離れ。

それぞれ違う生き物なんだと、

心から理解できたのかもしれない。

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昨日はそんな母親に頼まれて、大っきなアメジストを送った。母があるお店で自分で見て気に入って決めた石だけど私に見てほしいと。本当に良い石だったらお金を送るから買ってちょうだいとお願いされていた。

そのお店に行って実際見てみたら、すんごい良い子だった☺️

母親が持ってる優しくて静かな強さの紫のオーラみたいなものを感じる子。もうひとつ大きなアメジストもあったけど、絶対にそっちじゃなかった。「よくこの子に会うことができたなー!」と嬉しくなるような子だった。

明日の午前中に母の元に届く。

私も楽しみ。

私の感覚を母が頼ってくれた一例☺️

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今日の曲は

宇多田ヒカルの「道」

にしよう。


彼女の母親が亡くなったあとに作られた歌。

悲しさを乗り越えて悟りを得て

力強く歩もうとするパワーや光を感じる。


わたしの心の中にあなたがいる いつ如何なる時も

1人で歩いてきたつもりの道でも始まりはあなただった

It's a lonely road but not alone(どんなに寂しい道も1人じゃない)

そんな気分


2番のこの部分の歌詞もすごいから、

歌詞を見ながら全体通して聴いてほしい。




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