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ツイッタラーの最終形態「キュウリンゴ」とは

みなさん、キュウリンゴってご存知でしょうか?ツイッターを長くやっているとキュウリンゴになってしまうそうです。なんだそりゃ!? 詳しく見ていきましょう…


キュウリンゴとは


それはあるツイートから突然始まった…

このツイートを境に、このような「形容しがたい」アカウントに対してキュウリンゴ系なる名称がとつぜん与えられたのです。

すぐ消える言葉かと思われましたが、半年たった今も細々と使われ続けているようですね

このツイートがプチバズした背景には、多くの人がキュウリンゴ系に心当たりがあるということが考えられます。

人によって思い浮かべるものが違うと思いますが、このツイートが示すキュウリンゴ系の特徴をあえてまとめるとこんな感じ

①固有名詞でないハンドルネーム
②塗りつぶしのアイコン
③所属を示さないイミフなbio
④一行程度の簡素なツイート

まさに「形容しがたい」が表現として適切ですね


キュウリンゴのもつ「やさしさ」と「攻撃性」


なぜキュウリンゴが発生するのか…

ここで彼らの「逆」を考えてみましょう。

①本名もしくは主張の強いハンネ
②やたら動くGIFアイコン
③情報商材屋みたいなスキルや所属歴をスラッシュで囲むbio
④長文

はい、ずばり「うるさい」ですね。主張がうるさい。
特にスラッシュで使える言語とか囲むやつ。なんだあれは。しかもいっぱいつけてるやつに限って専門的なこと呟きやしねぇ。名前でググってもツイ垢しか出ねぇ。

つまりキュウリンゴは主張がうるさくないアカウントを目指しているのではないでしょうか。それゆえ、彼らは自分から「意味」をはぎ取ったと考えると説明がつきます。

①固有名詞でないハンドルネーム
こうすることによって言及されない&エゴサでも出てこない。
相手に対し自己顕示欲がないことを示せる。

②塗りつぶしのアイコン ③所属を示さないイミフなbio
自分がネット上では何者でもないことを暗に示している。

「カードキャプターさくら」のチョイスはよいですね。
20年前のアニメです。これを見て繋がろうという人はいない。
「反出生主義・カードキャプターさくら」はあえて書くことによって何も書かない場合よりも「虚無」が発生するのです。

塗りつぶしのアイコンは、あえてデフォルトのアイコンでないことで「私は銃を持っていません」と意思表示しているのです。

つまりキュウリンゴは、見る人のことを考えてうるさくないアカウントにしていたのです。これがキュウリンゴの「やさしさ」ですね。

しかし同時にそれは、キュウリンゴにとって意味のあるものはウザいと思っているわけですから、我々に対してウザいと言ってるのと同義なんですね~これがキュウリンゴの「攻撃性」です。存在自体がキュウリンゴ以外への攻撃になっているのですね~


キュウリンゴの有用性


このように見る人にとってうるさくないアカウントを作っているキュウリンゴのもう一つの重要な特性がRTリテラシーの高さですね。

俺があまりRTされてない面白いツイートを見つけRTし、それが後から見たら数万RTいってることが多々あるのですが、それらはだいたい数名の鍵キュウリンゴのRTからのRTなのです。

そう、キュウリンゴのRTは質が高いのです。

ちなみに俺が考えるRTリテラシーとはこうです。

・同じ絵師、同じ政治ネタを連続でRTしない
・誰もが知ってるアカウントはRTしない(しても旬のものに限る)
・パクツイはもちろん、他サイトからの転載もRTしない
・すでに数万RTされてるものはRTしない
・リンク付きのものは控える

↑ これはツイッター初心者はぜひ実行してみてほしいですね。おそらくフォロワーの伸びが違うでしょう。なぜならリムられる原因第一位は「RTがうざい」からです。一般アカウントに求められるのは「ツイートのハブ空港」です。


キュウリンゴは地球を救う


ツイッターの最大の特徴はリツイートによる情報の拡散速度です。

昨今、ネットの影響といわれるものの大部分がツイッターによるものでしょう。

それは時として制御不能な悪影響を及ぼす場合があります。

しかしもし、ユーザーのほとんどがキュウリンゴだったとしたらどうでしょう?

悪意あるツイートはキュウリンゴの持つ「他人の主張はウザいフィルター」により遮断され、拡散されにくくなります。

接触を8割減らせば新コロを封じ込めるなどと言われていますが、同様にツイッタラーの8割がキュウリンゴになればネットの悪意はほとんどなくなるかもしれませんね。


嫌われるキュウリンゴ


キュウリンゴはあえて「形容しがたい」を作っていたわけですが、「キュウリンゴ」と形容されてしまいました。そう、「キュウリンゴ」という名称をあえてつけてしまうことは、彼らに対する攻撃でもあるのです。

そのような攻撃がバズってしまう背景、ずばりキュウリンゴはあまりよく思われていなかったことが考えられます。

理由は上で言ったようにキュウリンゴの存在自体の攻撃性もありますが、実際に攻撃的なキュウリンゴが多数いた可能性も考えられます。

キュウリンゴとなることで自身は「言及されない」存在となれます。この状態で多方面に言及・評論することは、いわゆる無敵の人状態なわけですね。2ちゃんの名無しに近いものがあります。よく思わない人も出てくるでしょう。

カテゴライズされない無敵の人となることで、さも一般アカウントより上位存在であるかのように振る舞い錯覚し悦に入っていたキュウリンゴを見て、キュウリンゴというカテゴリーを与えることで見下し、「てめーは周回遅れだ」と伝えてやろうと思った人が多数いたことが、元ツイがバズったきっかけかもしれません。

キュウリンゴを目指す人はあまり人の評論はしないほうがいいかもしれませんね。


キュウリンゴの幸せとは


キュウリンゴは自らの意味を削り、ある意味「縛りプレイ」でツイッターをやっているわけですが、これで本人は満足しているのでしょうか。

上で言ったような他人の自己主張を攻撃するためにキュウリンゴになったような人は満足でしょう。

しかしそれ以外に、人に気を使って生きてきた結果ネットでもキュウリンゴになってしまった人もいるでしょう。

そんな方に言いたい。SNSは自己主張の場です。

もしあなたに特筆すべきスキルがあるならそれはバンバンひけらかしていきましょう。


我々もキュウリンゴ?


しかしみなさんどうでしょうか?

数年ツイッターをやっているなら、少なからずTLを汚さないように意識しているのではないでしょうか。その結果、キュウリンゴに近い「縛りプレイ」をしてはいないでしょうか。

俺の場合、日常ツイートをほぼしなくなりました。フォロワーが期待しているのが俺のGIFであり、それを日常ツイートで流してしまうのはウザがられるという怖れからです。

この日常ツイートができないという呪い、ネタや作品を投下する多くの人がかかっているかと思われます。

ウザがられる恐れから自分がウザいと思う成分を自分から削っていく…

これは少なからずキュウリンゴ化していると見れなくもないですね。

情報商材屋のようなスラッシュで囲んだbioの方から見れば、謎の不文律に従ってる我々はキュウリンゴと同じように見えてるかもしれません。

我々もまたキュウリンゴだったのですね~


いかがでしたか?


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