ジェンダー平等について思ったこと

先日、私の住む福岡で知事選があった。
投票には行ったけどここでどちらの候補がどうとか結果に満足してるかとかを書く気はない。ただ選挙で負けた女性候補が掲げていたスローガンの一つ「ジェンダー平等」について、県で初の女性知事候補であることを言う時点でジェンダー平等じゃないというツッコミの声を聞いてモヤモヤした。

女性がいなかった場所に初めて女性として乗り込むという目標を掲げる時点でジェンダー平等にはならず差別を肯定してるというなら。
例えば障がい者が何かに対して声を上げることも差別をなくすことには繋がらず立場を利用しているとみなされるということになるんだろうか。

関東出身の私は九州に嫁いできて、男女の役割分担を強く押し付ける文化が根強く残ってることに辟易することが多い。家庭でも職場でも。それでも私が知る女性達はわきまえて三歩下がって男性を立てることを自然にやってる人が多い。自己主張せずいつもニコニコして、結婚したら家事育児の大半を担って仕事は大幅セーブする。そういう女性がスタンダードだからか、政治家や事業家や文化人で目立つ女性が少ないと思う(男に媚売るアイドルはたくさんいるけど)

そんな土地柄で、女性がジェンダー平等などと言うと鼻で笑われる。笑うのは必ず男性で、ジェンダー差別される側の立場に一生立つことがない。意思決定の場にマイノリティがいないことに危機感を持つのはマイノリティ側の人間だけで、戦うにもマジョリティには到底かなわないので無駄な戦はせずニコニコ従って平和を保とうというのが九州の女性の典型なのかなという気がしてる。


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