少子化について考えたこと
先日子どもの春休みに千葉へ帰省してきた。
特にどこかテーマパークへ行ったりなどせず、お出かけは少ししたけど、あとはとにかくたくさん人と会った。親戚大集合BBQやお泊まり、そして私は子どもを実家に預けて地元の同級生や高校の部活仲間で集まったり。ようやくコロナの制限がほぼなくなって、リアルに人と集まって話せるようになったのが嬉しい。
出身の高校はまぁまぁの進学校で、私の周りがそうなだけかもしれないけど同級生女子は独身や、既婚でも子なしの人が多い。団塊ジュニアで就職氷河期世代の始まりでもある私の世代は、自由な女性が主人公のトレンディドラマの価値観に影響されて、家庭に入ることに魅力を感じない人が多かったように思う。今みたいに育児に協力的な男性がほとんどいなくて「24時間戦えますか」が流行った頃だから昭和の性別分業が根強く残って、仕事したい女は家庭に入るのを諦めるか遅くなる傾向が強かったと思う。
同級生の集まりで、ランチのあと山の上ホテルでお茶しながら、なぜか少子化の話になった。どうして日本が少子化になったのか。どうして政府の政策が的外れなのか。ただここで議論に参加してたのは子どものいるメンバーだけで、独身のメンバー2人はこの問題については意見しなかった。そして子どもがいるメンバー2人もパートや専業主婦だったからか、働くために子どもを預けたり人に任せるのには否定的だった。ここは価値観もあるし経済事情もあるから人それぞれだけど、ここで言えることは私達世代が適齢期の頃は仕事か結婚(出産)の2者択一を迫られることが多くて、仕事に没頭して晩婚になる人も多かったから、人口ボリュームゾーンだった第二次ベビーブーム世代があまり産まなくて次のベビーブームが来ずに少子化に繋がってる。
日本の男性の30%近くが生涯未婚と言われるように結婚しない人が増えてる問題もあるけどそれはいったん置いておいて、女性の側からすると結婚はまだしも出産すると、孤独に子育てしないといけないとか生涯収入がガタ落ちするとかベビーカーが邪魔者扱いされるとかで子育て罰ともいえる事態が多いことと、なんといっても教育費の負担が重すぎて何人も子どもを作れないという事情がある。両親ともにフルタイムで世帯収入増えたら各種手当がなくなって税金ばかりが増えるのでやっぱり教育費の負担に耐えにくくなる。結婚出産しない人をどうにかするような0を1にするよりも、子ども何人も作って税金もたくさん納められる人達をもっと優遇してさらに子どもを増やしてもらう方が少子化対策としては早いと思う。税金対策のために扶養内で働くより普通に働いて社会保険も負担した方がおトクになる施策も必要だと思う。
そしてもう一つ。
私自身は20代で離婚して色々回り道をした挙句30代後半で再婚して40でようやく出産したので本当は子ども3人くらい欲しかったけど晩産なのでムリだった。それでももう1人くらいなんとか、と考えたこともあるけど旦那転勤族で実家が遠かったから、サポートがない中で複数の子どもの育児ができる自信がなかった。若くないし。というわけで根無し草の核家族でいるか単身赴任かを強制する転勤制度も子沢山への障害になってると思う。
子どもの数だけ幸せが増えるくらい子育てしやすい社会にしていくことが大事だと思うけど、それでも避けられない少子高齢化。そしてそれより早くいろんな変化が世の中には起きてるから、古い価値観を捨てて衰退するものも捨てて、変化を受け入れて新しいものが生まれやすくして、将来世代が羽ばたきやすいようにしていけたらと思う。
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