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浪人生に絵本の読み聞かせ!?

浪人生に絵本を読み聞かせするようになったきっかけは…

私はこれまで20年間予備校で英語講師をしてきました。英語を教える傍ら、毎週月曜日の朝、浪人生に絵本の読み聞かせを続けてきました。

「浪人生に絵本!?」とよく驚かれますが、これには理にかなった効果があるのです。

私はEQ絵本講師Ⓡとして「えほんみらいメソッド」の学び続ける中で、絵本が子どもだけでなく、大人の心と脳にもポジティブな働きかけがあることを知りました。(なぜ私がEQ絵本講師Ⓡの学びに出会い、学びを続けてきたのか、そして「えほんメソッド」が何かについては、またどこかで書かせていただきますね。)

実際に、絵本を子どもにも自分にも読み聞かせする中で、私自身がそれまで以上に人に優しくなれ、物事を多角的に、さらに俯瞰して見ることができるようになったという実感もありました。

…ということは、絵本が子どもにも大人にも効果があるのであれば、間違いなく浪人生にも効果があるのではないか?と思ったのです。

浪人生に絵本の読み聞かせをしてよかったこと

ちょうどそのタイミングでコロナが蔓延し始め、浪人生たちの心の中のザワザワや、モヤモヤも大きくなってきた頃でもありました。
受験のことも心配、コロナのことも心配、家族も自分もお互いにコロナをうつさないようにピリピリしていて…という状況。
ただでさえプレッシャーがあるのに、さらにコロナのことも心配しなければならず、眠れなくなったり、勉強が手につかなかったり。

そんな彼らに実際に絵本を読み聞かせしてみると、意外性もありつつ反応もよくて、「絵本から勇気をもらった」「あんな展開になると思わなくて泣きそうだった」などとコメントしてくれるように。
そして、毎週どんな絵本を読み聞かせしてもらえるのか楽しみにしてくれるようになりました。

はじめは「絵本?」とまどっていた浪人生も、読み聞かせを習慣化していくにつれて、全体的に前向きな雰囲気に変わっていきました。

憂鬱な月曜日が変化!

大人も子どももみんな憂鬱な月曜日の朝に読み聞かせをするようになったことで、週明けの雰囲気も明るくなり、気持ちよく一週間のスタートを切れるようになりました。
絵本の言葉や絵、ハッピーエンドやサクセスストーリーは、私たちの潜在意識に働きかけ、私たちの無意識をポジティブに塗り替えてくれます。 浪人生も含め、大きくなった子どもたちにとっても、絵本は前向きになれたり、やる気が出たりする効果があると改めて感じました。

絵本のさらなる効果とは?

さらに、絵本の読み聞かせは学習面でも役立ちます。
幼少期からの本読み経験がない中高生は、本を読みなさいと言われても、いきなり文庫本や新聞を読むことに抵抗があると思うし、読めない(内容を把握することが難しい)ので、絵本から手に取って文字を読む習慣(=学習習慣につながる力)を身に付けるのも有効です。

絵本を読むことで叶うこと

中高生の難しいお年頃の子どもたちや、不登校・受験・浪人…などといったお悩みを抱えた子どもたちにも、絵本は寄り添って癒しになったり、気付きや自分が変わるきっかけを与えてくれたりします。また、親が直接伝えることが難しいことも、絵本の言葉やフレーズ、ストーリーを通して伝えることができます。 だからこそ、大きくなった子どもたちにも絵本を読み聞かせしてあげたり、自分で手に取ったりすることはいい効果しかないのです。

絵本は『潜在意識からポジティブになれる効果』と、『座って文字を読む学習習慣』が同時に身に付くほんとに素晴らしいツールです。
この記事を読んでくださった方も、どんな年代の方も、さっそく図書館や本屋さんへ出かけて絵本を手に取られてみてはいかがでしょうか。


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