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ライナーノーツ「遠雷」「TENSOU-ME」

お久しぶりです。みゅーまんです。

今回夏休みアレンジ祭で作った曲の反応が良くて嬉しかったので
ライナーノーツ書いていきます。
例の如く長いのでヒマな時にでも読んでいただければ。

夏休みアレンジ祭について

DTMer同士で曲をアレンジしあうイベントです。
作った曲を提出、運営でシャッフルされ
割り当てられた曲を各自でアレンジします。
できた曲はYouTube liveで配信されます。

参加募集はX(旧Twitter)でされてます。
概要は募集要項のリンクを貼っておくので
そこから確認いただければ。
※今年度の募集は終わっています


アレンジ曲「遠雷」

原曲について

今回原曲として自分に回ってきた曲がこちら。

フュージョン味を感じる音色とメロディライン。
積極的に転調して展開する曲構成が印象的な曲でした。
作曲はZetglanさん。
配信時のコメントを見るにNuRADを使っているそう。
(管楽器のように吹いて操作するMIDIコントローラーの一種らしい…)

アレンジ方針

前述の通りガンガン転調する原曲が来たわけですが…
自分が普段作曲する時、ほとんど転調使わないんですね。
なので転調を活かす方面でのアレンジは難しいと判断して
キー固定で進めることにしました。

ここで案としては2つ。
①Emキーでポストロック風に
②Cmキーでラウドロック風に

イントロのアルペジオっぽいフレーズが
ギターリフとして使えそうだなと思ったので
ギターで編曲することを見越して上記キーをチョイスしました。
(CmはドロップCチューニング)

メロディをそれぞれのキーに直したものを聴き比べ
Emの方がしっくり来たのでポストロック風で進めることにしました。

制作

イントロのアルペジオフレーズを
ギターのクリーントーンを効かせたリフとして転用。
音色などはポストロックバンドのtoeを意識しています。

Bメロの後ろで鳴っているパットっぽい音色は
ギターのコード弾きをリバースして繋げています。
(ボリュームペダル使えば早いんですが持ってないんですよね…
自分の環境だと買ってもそんなに使うことなさそうだし)

サビのメロディは鍵盤ハーモニカにマイクを立てて録音。
毛羽立った感じの歪みを足す+周りのギターと馴染ませる目的で
ギター用のアンプシュミレーター(BIAS AMP)をトラックに挿しています。

ドラムはAddictive drums2を使用。
打ち込んだフレーズをスピーカーで鳴らして
マイクで録音したものを重ねています。
こうすることで自然な奥行き感が出て良きです。

タイトルは「朝霧」に対して漢字2文字で返したいなと思ったので
「遠雷」としました。


原曲「TENSOU-ME」

制作方針

昨年はアクロバティックさらさらをテーマにした曲を原曲として出していたので
今回も洒落怖が題材です。
「テンソウメ」をフックに色々作れそうだなとヤマノケをテーマにしています。
曲調としてはキャッチーなダンスミュージックを目指しました。
あとどこかでコメント欄に「⁉︎」が乱れ飛ぶところが見たかったので
イントロだけホラーな雰囲気にしてます。

制作

イントロ
iPhoneのボイスメモで録音した外音と
シンセ(Retrologue)で作った風の音を混ぜて使用。
風の音はノイズにローパスフィルターをかけてフィルターの開閉で再現します。

ギャリギャリってノイズはアップライトベースの弓弾き。
(手をかけたら廃人同然)の後ろで鳴っているのも弓弾きのグリスダウンです。

後ろでなっている不穏なシンセは
ゆっくりめのLFOをピッチにかけています。

余談ですがサイン波でエレピっぽい音を作って
同じ様にLFOをピッチにかけて軽く歪ませると
Lofi-HIPHOPで聴ける様な音色を作れます。

ドラム
使用音源はAddictive drums2(以下AD2)とBattery(ドラムサンプラー)を組み合わせて使っています。
生ドラムとドラムマシンを混ぜたような音色が欲しかったので
以下のように重ねて音を作っています。
キック:AD2の軽めでアタックの強いキック+Batteryの909系の重いキック
スネア:AD2の軽めでアタックの強いスネア+Batteryの909系のスナッピー成分の多いスネア

Synthesizer V ラップモード
今回歌唱はすべてSynthesizerV。
アップデートで追加されていたラップモードを活用しましたがコレが結構使える。

ピンク色のノートがラップモードのノート

ラップモードで歌わせたいノートを選んでラップ/歌唱を切り替えて使います。
キャプチャのようにラップ/歌唱のノートを混在させることが可能。
単にラップさせる以外にも、歌詞をはっきり区切って発音させたい時などに活用できそうです。


ハモリについて
この曲の目玉であるサビのハモりも
synthesizer Vを使っています。

ボーカルは一種類よりも
複数の種類を使った方がいい響きになる気がしているので
Jin、kevin、Ryoの3つを使っています。
Jin→主メロと合いの手
Kevin→主メロに対するハモり
Ryo→ハモリの中低音域

また、英単語の途中で音程を変えたい時には
以下キャプチャのように+を入力することで異ノート間でも単語を繋げて処理できるようです。

例: crazy→「cra+」「+zy」



コード進行
サビのコード進行はBrunoMarsの24K Majicに少し手を加えたものです

コード進行を探す際は以下のサイトを使いました。
洋楽が中心、正確さは曲によってまちまちの様ですが
とにかく数が多いので参考になりそうなコード進行を探したいときに使えそうです。

カットアップ
アウトロの「はいれた」のカットアップは
synthesizer Vに歌ってもらったものをBattery(ドラムサンプラー)に読み込ませて作っています。
作り方は以下リンク参照。

「TENSOU-ME」アレンジ曲

「TENSOU-ME」のアレンジはソウキさんに担当いただきました。
10-FEETを思わせるようなメロコア的ロックアレンジにしてくれました。


最後に

原曲を提供いただいたZetglanさん。
アレンジを担当いただいたソウキさん。
そして夏休みアレンジ祭主催のあべしさんに感謝を。

noteはまた気まぐれに記事を書くと思いますので
その際はよろしくお願いします。

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