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限界社畜女のひと足遅いゴールデンウィーク富山写活

みなさん今年はどんなゴールデンウィークを過ごしましたか?
お休みの方はお楽しみでしたでしょうか。
お仕事の方は本当にお疲れ様でした。

私の仕事はカレンダーガン無視の仕事です。
土日こそ働いてナンボの業界にいます。
ゴールデンウィークも休みなどありませんが、今年は有休を取ってリフレッシュすることにしました。
何故かというと、昨年のゴールデンウィークに有休を取らなかったらコロナ5類直前の浮かれポンチな雰囲気に飲まれて鬱になったからです。
今年は二の舞になるまいと、早々に休暇をとることを決めていました。
5/5〜5/7の三連休。
地元石川への帰省ついでに、5日に富山で写真スポットを巡りました。

【使用機材】
camera:Canon EOS R10
lens:RF24-105mm F4 L IS USM
phone:Google Pixel 6

海王丸パーク

朝8時に自宅を出発、射水市の海王丸パークを目指します。
目的地まではちょうど100km、ゴールデンウィークですが下道でスイスイドライブです。
途中道の駅で休憩でもしようかと思いましたが、駐車場が激混みだったのと疲れもなかったのとで数分の停車のみでほぼノンストップで向かいました。

Googleマップにわざわざ「恋人の聖地」って書いてある。泣いていい?
一人ですけど何か???

三十路限界社畜独身女の嘆きはさておき。
なぜここを選んだかというと、総帆展帆(そうはんてんぱん)というイベントがあるからです。
海王丸という船は商船学校の練習船として1930年2月14日に進水しました。バレンタインデー生まれなのが海王丸パークが恋人の聖地に認定されている理由です。
帆船ですが普段は帆がかけられていません。

普段はこんな感じ
2023.12.30撮影
冬の天気がいい日の立山連峰は格別です

海王丸に帆がかかるのは年におよそ10回程度。日曜や祝日が多くなかなかタイミングが合わなかったので、今回は是非行きたいと思っていました。
10時過ぎに現地に到着、駐車場は激混みでしたが5分ほどで停められました。

既に展帆作業が始まっていました。
船の横では多くの方がその様子を見守っていました。
総帆展帆の特筆すべき点は、その作業をボランティアが担っているということ。
海王丸を愛する方々の善意で成り立っているのです。

展帆作業が終わるまで写真の構図探りも兼ねて散策。
海王丸パークのすぐ側にある新湊大橋。
昔ここには道路と富山地方鉄道射水線が走っていましたが、富山新港の開港により分断されてしまいました。新湊大橋は東西のアクセスの向上を図るため2002年に着工、2012年に開通しました。
この橋自体も美しいのですが、橋の上から見る富山の景色は圧巻の一言。
自宅から海王丸パークまでナビを設定すると新湊大橋を通らないルートを案内されるのですが、私は何がなんでもこの橋をドライブします。
この日は快晴だったので橋の上からの眺めは文句なし。
「は〜最高、めっちゃ綺麗やな!」とひとりではしゃぎながらドライブしました。
富山で一番のお気に入りのドライブコースです。夜はライトアップされるし夜景もめちゃくちゃ綺麗。是非一度ドライブしてみてください。
車道の下には歩道も整備されていて、歩いて渡ることもできますよ〜。

そうこうしているうちに展帆作業が終わりました。

美しい……
作業終了後、ボランティアさん達は整列してご挨拶
作業を見守っていた方々からは大きな拍手が

帆がかけられたその姿は「海の貴婦人」と称されています。
まさにその呼び名にふさわしい、気品ある佇まいに感動しきりでした。

花壇の花と新湊大橋を一緒に入れる定番構図
雲ひとつない青空に映える白い帆
少し風があったので綺麗に帆が膨らんでいました
ため息の漏れる美しさ

このあとすぐ近くにある「富山のベニス」と呼ばれている新湊内川へ行こうと思っていたのですが、カメラのバッテリー残量が怪しく……フル充電だと思ってたのに……
泣く泣く諦め次の写活スポットへ、と言いたいところですが、撮影に適した時間まではまだ余裕あるし……
ということでカラオケで暇つぶししました。

GWなのにすんなり入れた。
ありがとう高岡のビッ○エコー
この日の最高得点

カラオケも大好きなので、一日で写活とドライブとカラオケ一気に楽しめてお得だったね、ってことで。
お昼を食べていないので何か頼もうかな、と思ってメニュー見たけど値段見てヴン…ってなったのでやめました。結局この日はお昼抜き。
写活するとなると寝食をおろそかにしがちなのは私の悪い癖です…
2時間カラオケで暇を潰して、次の撮影場所へ向かいます。

暑すぎる…5月やろ…?

散居村の夕日

カラオケボックスからおよそ50分のドライブ、次に向かったのは砺波市の散居村展望広場です。
この日の写活はこちらがメインイベントです。

となみ夢の平スキー場の奥、山の中腹にある広場です。
砺波平野は日本国内最大級の散居村で、平野におよそ7000軒の住宅が点在しています。
田植えの時期、水田に水が貼られると砺波平野一帯が水鏡のようになり、夕日がきれいに反射してそれはもう極上の絶景なのです。
稲が成長すれば水面は見えなくなってしまうため、この時期にしか見られない景色。
インスタで多くの方がここの写真を投稿していて、私も是非見てみたい、と思い初アタックしました。

ここまでがまあなかなかの峠道。山道慣れてないと結構怖いと思います。

展望台・展望広場と2か所ありますが、今回向かったのは展望広場のほう

エグい線形してるでしょ。
スキー場のある北側からアタックして帰りは南側へ下りましたが南側の路面状況が酷い。
北側はスキー場があるので比較的綺麗ですが、南側は小さな集落が点在しているだけなせいか、普通の乗用車でも下手したら擦るんじゃないかってくらいボコボコ。慣れてないなら大人しく北側へ戻る方が吉。
でもそういう峠道ほど興奮するってもんです。私はウッキウキでドライブしました。
余談ですが、私は社会人になるまでほぼほぼペーパードライバーも同然でした。
仕事や帰省で必要に迫られて日々車の運転をするうち、気づけばドライブが趣味のひとつになって峠道に興奮するようになっていました。不思議だね。

17時ごろに現地に到着。
夕日を狙ってきたのですが日没は18:45くらいだったと思います。およそ2時間待ち。
写真好きには有名なスポットなので、早めに場所を取ろうと時間に余裕をもって到着しました。
既に三脚を立てて場所取りしている方が十数名。
一番いいポジションは埋まっていましたが、場所は意外にすんなり確保できました。
こういうガチ写真スポットはひとりで来ている方が多いです、三十路限界社畜独身女にも優しい……

砺波平野を一望
いい眺め
流石に2時間立ちっぱなしはしんどい
暑くて立ちくらみした
車に折りたたみイスを積んであったので座ってシャッターチャンスを待ちます

日が傾くにつれ、少しづつ空の色が変わってきます
気づけば人も100人くらいに増えていました。早く来てよかった……
赤く焼けるのを待ちながら、構図決めにシャッターを切ります。

夕日と砺波平野を縦構図でしっかり入れ込んで
手前にあった木々が邪魔だったので画角に入らないように注意しました

黄金色に染まる空と砺波平野。
美しいとしか言いようがありません。
この一面が水田だけでもそれはそれは綺麗でしょうが、家屋が点在している散居村だからこそ、写真に人の営みが感じられるのではないかと個人的には思います。

空を写さず平野だけを切り取るのも素敵

夕焼けを待っていたけれど、雲がどんどん分厚くなり、焼けるまえに太陽は雲に隠れてしまいました。
あちこちで漏れるフォトグラファー達のため息。
これは狙った画が撮れないと諦めて三脚を畳む人達。
しかし私はまだ帰りません。

狙った画が撮れないのなら、視点を変えればいいだけのこと。
この条件だからこそ撮れる写真があるはず。

もちろん諦めなければいけない場合もあるけれど、極力このスタンスは崩さないようにしています。

輝く筋雲がまるで生き物のようで綺麗

日が雲に隠れ、日没前なのにちょっとブルーアワーっぽくなった瞬間。
筋雲がとても神秘的で美しく、これをメインに1枚撮りました。
これはこれでとても良いものではないか、と思います。
ちなみに私が見たかった夕焼けは下記のリンクから。最高でしょ。
これはまた次回(来年かな?)のお楽しみ。

帰ろうと荷物をまとめかけたところで、隣にいた方 が声をかけてきました。愛知からこの景色を見に来ていたそう。
普段撮っているものの話をしたり、東海や北陸のフォトスポットの情報交換をしたり。
30分くらい話し込んで、意気投合してインスタも交換しました。
こういう撮影先での出会いも、写活の大きな魅力のひとつです。
ここは夜景や星空も悪くないそうですが、帰省が遅くなってしまうので後ろ髪を引かれる思いで石川へ向かいました。
帰りも初めて通る山道。ワクワクしながらドライブしました。

実家まで200kmのドライブでした、お疲れちゃん
帰ったらお寿司が待ってた
お昼抜きだったからもりもり食べました

写活っていいな。
改めてそう思えた、ひと足遅いゴールデンウィークの初日でした。

【5/28 追記】
この写活から9日後。
お天気アプリで一日中晴れ予報なのを確認し、これは行くしかない!とリベンジに行きました。

あっさり優勝。
まさかこんなに早くリベンジできるとは思っていませんでした。
私が恋焦がれていた景色が眼前に広がることの感動は、私の語彙力ではとても語り尽くせるものではありません。
地も空も夕焼け色に染まる贅沢な時間。
シャッターを切るのも肉眼に焼き付けるのも忙しかったです。

この日は平日だったので18時くらいに着けばいいかな、と思っていたら既に多くの人が三脚を立てていてびっくり…
ピークの時間には100人ほどいたと思います。
場所が取れてよかった……
この日もお隣にいらっしゃった方と写真の話を色々させていただき、楽しい時間を過ごすことができました。

また来年、この景色を見ることができたら嬉しいなと思います。

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