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ツイステ考察してみた~ダイヤのKINGは存在しえない~

こんにちは。

今回は、リリース当初からちらほらとあがり続けているケイト・ダイヤモンドはハーツラビュルの前寮長説を否定したいと思います。


考えるのは自由ですが、考察すればするほどあり得ない要素が増えていってます。


読む前の前提条件

ツイステに関するあらゆるネタバレ注意(今回は特にハーツラビュル関連のストーリー及び式典服ストーリー)
今回の考察は、「ケイト・ダイヤモンド」「リドル・ローズハート」「トレイ・クローバー」という三人の人物についての解釈を多分に含んでいます。
あくまで個人の考察ですので誰かの考察を卑下するものではありません。




ケイト元寮長説(一般的な考察)


本題に入る前に、ケイトの元寮長説があがっている根拠を示します。

根拠

・寮生たちの「前の寮長は緩かったのに」発言(性格の一致)
・なぜケイトは2年生のときに入学式にいたのか
・本編でのケイトの立ち回りが一般の寮生とは違いすぎる(指示を出したりとか)
・アリスでのハートの王様はハートの女王のご機嫌取りばかり→ケイトもリドルのご機嫌取り
・けーくんはKくん→キングのK
・リドルの寮服のブカブカなマントをケイトに着させるとぴったり
・ハーツラビュルCМで王冠を被ってるように見える。


などがあげられます。他にも、メタ的な話からこじつけまでいろいろな根拠があげられるので調べてみてください。

ケイト元寮長説はあり得ない?


ここで、今回の本題、ケイト元寮長説を否定していきたいと思います。

まずは前提である根拠の否定から


ここを覆していきます。

寮生たちの「前の寮長は緩かったのに」発言

⇒寮生たちというよりケイト自身のセリフですね。まず、一つ目。隠す必要はない。そして、その前に来たリドルは、「トレイにのみ」苦言を呈している。

もし、ケイトが元寮長なら、今までのリドルの性格上、ケイトに「そもそもの原因は…」と漏らしていてもおかしくない。


1章と、そのあとの性格しか知らない私たちは「隠してくれたんじゃない?」と思うかもしれない。

だが、当時のリドルにとっては「ルール厳守」は何より重視されるべきであり、そこに情を入れる余地はないのである。


情を入れるタイプなら、「マロンタルトは破棄せず、保存して後ほどこっそり食べる。」という対処をしているはずだ。(現に同じ「女王」でタルトに対してNGを唱えたヴィルは、そういう柔軟な対応をしている)

(一番わかりやすいのは、続スケアリーモンスターズのSSRリドルのパソストには、寮長就任後の性格が描かれている。なお、そこでも「この状況を許していた上級生に問題がある!」とトレイに対していっている。
また、SR式典服イデアのパソストでは頭に血がのぼりすぎてか、オルトの存在についてだいぶ失礼な発言をしている。)



なぜケイトは2年生のときに入学式にいたのか

⇒プロローグは恐らくメタ的な意味で、登場人物を「寮長」に渋っているだけで、「入学式」「卒業式」は全校生徒(もしくは各寮代表数名)参加だと思われる。だから、何もおかしなことはない。



メタ的な意味での根拠というのは、「登場人物の数」である。本来、一度に5人以上の登場人物を増やすことはシナリオ的に悪手とみなされているのだ。受け手側が混乱するからだ。

だから、実はフェーズに分ければ、ツイステプロローグはかなりわかりやすい造りになっている。

まず、冒頭で、グリム学園長と会う⇒次にリドルレオナアズールカリムヴィルが立ち絵つきで出てくる。(この時、イデアはタブレットかつかなりインパクトがあるため情報が処理しやすい)⇒グリムを追いかけた後、マレウスの話が出てきて、リリア登場。⇒騒動の後オンボロ寮へ……

と、情報が処理しやすいようになっている。

わざわざ2年生以上参加不可というルール付け、または寮長のみという規則性は本来なされていないのである。



また、ストーリー的な根拠としては、副寮長ではない一般寮生であるラギーや、フロイドが式典服エピソードで参加している様子が見られる。生徒ではないオルトの参加をヴィルが咎めていないことから、在校生の参加はできる(もしくは必須)と思われる。

たぶん、この根拠がでてきた理由はSR式典服オルトのエピソードだとは思うが、オルトは「生徒ではない」ため、否定できる。まあ、それならオルトの発言はなんなのかって話だが、6章次第で意味合いが変わるセリフともとれる。



本編でのケイトの立ち回りが一般の寮生とは違いすぎる(指示を出したりとか)

⇒実質No.3であるだけで、別に違和感はない。(先ほど挙げたラギー、フロイドも「実質」な部分が大きく、特に役職はない)


どちらかというと本編でもリドルへ直接的なサポートより、副寮長であるトレイのサポートをする場面がほとんど(実はリドル単体のサポートをしている場面は見ない)なので、仲の良いトレイといっしょにいるために「うまく立ち回った結果」かなと感じている。





アリスでのハートの王様はハートの女王のご機嫌取りばかり→ケイトもリドルのご機嫌取り

⇒メタ的な意味では「役割を持っている」かもしれないが、あくまで「役割を持っている」だけで、基本的なムーブはトランプ兵である。


実はまだ「不思議の国のアリス」のディズニー版は見れていないのだが、

これまでも1キャラに複数の役割が与えられているのはあった。



けーくんはKくん→キングのK

⇒一番、「ありそう」と感じた根拠だが、あえて否定するなら、原作アリス(著:ルイス・キャロル)の「言葉遊び」要素かなと感じる。


原案者で、キャラクターを生み出してくれた枢先生も「黒執事」の方で言葉遊びが多いようですし。



リドルの寮服のブカブカなマントをケイトに着させるとぴったり

⇒これは、続スケアリーモンスターズSSRリドルのパソストで完全否定された。


寮長服は自由にアレンジ可能で、ヴィル曰く「今までの寮長は他の寮生と同じ寮服を着ていた」らしく、根拠になりえない。

ちなみに、リドルが着ているのは「ハートの女王もマントを羽織って、ハイヒールを履いていた。初代ハーツラビュル寮長と同じデザインに仕立ててもらった」らしい。

寮長服がぶかぶか」なのは、恐らく、「運動着の袖をまくっている」こととと同じ理由なんだろう。




ハーツラビュルCМで王冠を被ってるように見える

⇒これも否定はできない。

が、CМの構成上、「Q→A→2→3→4→Q」となったようにしか見えないことから、たまたまの可能性もある。

なぜ、リドルを二回も登場させているのか、気になって何回も反復したが、女王に反発する順番。とも捉えられる。

ーーー

女王に反発するとは?(1章の流れのネタバレ)

まず、リドルくん自身が「自分の心に嘘をつく。」。女王の好みと、法律が食い違っているから。

次に、エースが「女王のタルトを盗み食いをする」

今までは「どちらかというとエース寄り」の立場でしかなく、別に寮長が間違っているとは明言していなかったデュースが、「明確に、リドルに「間違っている」」と伝える。

ずっとくすぶっていたトレイが「【薔薇を塗ろうドゥードゥル・スート】をリドルの魔法に使う」。

オーバーブロットしたリドルに対して、周りのメンバーのやる気を見て、ようやくケイトが「重い腰をあげて、リドルに立ち向かう」。

オーバーブロット後、呪縛から解き放たれたリドルが、「自分にとっての「女王」であるお母様の敷いたレールを間違っていたと認める」。


……自分で適当に根拠をあげる感覚だったのにぴったり当てはまってびっくりしてます。




イベントストーリー内の根拠



ハッピービーンズデーで「寮長と副寮長が別チーム」を理解していなかった点。すぐに変わったとしても忘れているのは少し違和感。

(シナリオのメタ的な意味でも、その説明はジェイドに任せて、リアクションに徹していたのが違和感ある)



星に願いを。でトレイと1、2年は同室であったことが明かされた件。

(これは、どっちともとれる。なぜなら、リドル寮長は、今、誰かと相部屋だと思われる家具の構成をしているから。ただし、SSR寮服リドルパソストにて、「ケイトとは別室である。」ことは確定。)


「熱砂の国のアリアーブナーリヤ」パソストで「柔和」と言われて、戸惑っている点。

⇒ケイト先輩は印象操作をよくしている。寮長なんて「まとめ役」になったのなら戸惑わず「ありがと」というはず。



このSRケイトパソストでは、ジャミルにお土産を見立ててもらう際に、「このストール(サーモンピンク)のような柔らかな色合いがケイト先輩の人柄に合う」「誰に対してもフレンドリーで接している、柔和な印象がありますから」と言われ、「そう見える?」と返しています。


余談ですが、このパソスト、個人的にケイト先輩の闇が的確に「どこにあるのか」見えるので好きです。たぶん。ヴィル先輩とは別方向で、「他人からどう見られているか」に執着しているんですよね。
ヴィル先輩は、自分の好みや感じたことも踏まえていたりしますが、ケイト先輩のそれには「自分」が徹底して排除されているんですよねえ.....。

一般的な現代の高校生にありがちな「悩み」とはいえ、徹底できすぎていて闇が深いです。


性格や性質から否定する


・ケイト先輩の「悩み」(推測)から「自分」を出さなくてはいけない寮長なんて恐怖の対象だろうという点

スケアリーモンスターズ SSRケイトパソストで、本人は「転勤族」であること、「転校生=トレンド」でしかないこと。本人曰く「くだらなくてどうしようもない悩み」の一部を結構具体的に伝えています。リリアへの「かけがえのない出会いを同じ場所で過ごしてきた」という羨望や嫉妬にも似た内心や、
続スケアリーモンスターズ SSRシルバーパソストで語った「別れ」についての価値観。「どうせ4年経ったらまたバラバラ」という闇の深いセリフから、推測が可能。

恐らく初めて、転勤の心配がなく、同じ場所でどっしり構えられるという学園の寮内で、ポジションが確立しきっていない1、2年でやるとは思えない。







・案外寂しがりやなケイト先輩が他者と「カジュアルでライトに」交流できなくなる、一種の「別れ」の場所、皆を否定しなければいけない立場を進んで選ぶのかという点

(これもスケアリーモンスターズSSRケイトパソストが根拠。)



・寮長たちの就任秘話とか過去話に一切影がない点


ツイステは「誤認させるように」書くことはあっても、一切影も形もないことはない。


トレイという人間から考える否定的根拠


最後が一番重要で


1年の頃から仲のいいトレイが、ストーリー上(ボイス含む)一回も匂わせていない」件。


トレイは、結構察しの良い人間だということは「星に願いを」などで感じられます。

「その、思ってたけど言わないってのよくないと思うな~、オレ。」



トレイが優しさから隠すという面も考えられますが、

1章終盤で「ケイトは甘いものが苦手」をあっさりみんなの前でバラしたことから当人に実害がひどくおよばない限りは見捨てる傾向にあります。ケイト運動着などでもその様子は見て取れます。



なおかつ周りの人を評価するときに「包み隠さず」目に見える結果がある時には「結果」を、結果が出ない場合、「行為や動機」を褒めるタイプです。


今回の続スケアリーモンスターズ冒頭でもそういうシーンがあった。

ちなみに、ルークも褒め上手だが、サイエンス部は軒並み褒めるのが得意なのだろうか。


そんなトレイがケイトに向けた評価は「他人をよく見ている」「空気を読む」「ちゃっかりしている」など、「行為」です。



つまり、周りの人に友人を評価してもらえる「目に見える結果」はないと見えます。


また、トレイとのやり取りでは、1章の中盤、リドル寮長の横暴さが際立ってきたとき、何度も「お前、これでいいわけ?」と幼馴染のトレイに問いかけています。そして、トレイもそれに対して疑問を持たず、言葉を返すわけでもなく、答えています。


もし、元寮長なら、「自分もどうにかしたい」という主体的発言がぽろりと出て来そうですし、トレイからもケイトに対して言及しそうです。



まとめ


以上のことからケイト先輩は、元寮長ではないと思っています。夢を残しておくなら「元副寮長」はあり得るかもしれませんが。


ケイト元寮長説の根拠は「ヤフー知恵袋」やネット上に転がっていたものを無造作に持ってきただけなので、そのほかの根拠があればよろしくお願いいたします。


また、YouTubeの考察で、「元寮長候補説」なんてのもあがってきているので、議論は「元寮長説はない」にむかっている印象です。


途中でシナリオ分析挟みましたが、ここ以外のプロローグも実は「5人以上のネームドキャラは一場面に同時に初登場していない。」「登場する場合は一工夫されている」ので、皆さんでも検証してみてください。



次回予告(予定)

「クリスマスや「ノートルダムの鐘」モチーフが表面化されない理由」について考察しようかなと思います。


宗教の話なのでデリケートです。(一応自分もキリスト教信仰だが、知識を入れたのは幼稚園の頃の話かつ洗礼を受けていなく、礼拝も通っていないので、曖昧知識かも?)

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