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鈴鹿エンデューロ2022 男女混合6h 優勝
年に一度のタイトルを、2年連続獲れることなんて普通に生きていたらなかなか成し遂げられないんじゃないかなって思いたい。
2021年の鈴鹿エンデューロでは6h男女混合カテゴリを勝ち取ることができた。Kroneにとって初めてのビッグタイトルだったし盛り上がりまくった。そして2022年は、前年王者として2連覇だけ見て臨んだ。きっとほかのメンバーもそうだよな?
そうだよな?
今年のチームメンバーは昨年の3人に加えて協力な助っ人を迎えた。ざっくり紹介していこう。
・宮田
降りかかる火の粉を焼き払う担当
前日に通勤チャリをパクられてキレまくってた。だれかママチャリください泣
本日のコンディションはATL76 CTL98 TSB14
・サイガ
集団から脱落した後の局面でカッ飛ぶ独走にステ全振りで仕上げてきた男。知らん間にクリキンエンヴィを用意していた。
・こじま
女子枠。夏鈴鹿で入賞も経験し去年より強くなった。ホイールのリムハイトも高くなった。
・須藤京一
日光いろは坂を拠点とするランサーエボリューションのワンメイクチーム「エンペラー」のリーダー。
角刈りの金髪にバンダナを巻いた強面だが、チームメンバーの岩城清次とは異なり理論派。
東堂塾出身であり、ジムカーナで鍛えた技術は、清次から「鉄人」と称されるほど。
リアを振り出すだけのドリフトといった派手なアクションは嫌い、基本に忠実な堅実な走りをする。
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以上だ!
須藤さんはやまだくんが夏鈴鹿で勧誘してきて、とりあえず秋鈴鹿一緒にやってもいいということで招聘された。心強いな!
・レース展開
走順は
須藤→宮田(始解)→こじま→サイガ→須藤→宮田(卍解)
で、他チームとのギャップを見て臨機応変に行こうと決めており、実際須藤さんの2回目は予定には無かったやつだった。30分くらいだったけれど終盤になってくるとそこを埋めてくれるだけでかなりデカい。
1走目は須藤さんにお願いした。中根さんやマトリックスの面々が7分半程のペースで鬼牽きし、集団が絞られて行く中でシッカリ前に残って繋いでくれた。安定感が違うな。でも何故かこの人フロントホイール持ってなかった。
宮田はとりあえず最終に向けたアップのつもりで2走目として出撃、中根さんとマリノさんが世間話しながら集団を揺さぶる。縦伸びしがちなもののあんまりローテは回ってないイメージ。mkw、Nerebani、元愛三工業の早川さん辺りが中心になって回してた。かたや自分は、今週強度かなり落としたから走り始めは身体がビックリしないようにゆっくりねって指示されてたのでツキイチ。でもそれなりのペースだったので30分過ぎた辺りからはmkwから高村が降臨したので一緒にちょいちょい前出たり、サポートライダーが下がったところでペースを上げに行ったりした。途中で集団内にライバルチームの一角である神谷家のエース、次男ケイトが居たので世間話。今朝行われた新人戦ロードレースを優勝してからこっちに来たらしい。しかし長男ハルトは序盤のペースに破壊されたらしくチームとしては遅れをとっていたようだ。
こちらの狙いとしては、同一集団にいる男女混合カテをふるい落とすこと。出撃時点ではトップ争いは自分ら含め4チームだったので、ライバル3チームにラップ差つけてコジマにバトンタッチする予定だった。
10周もしたし流石に全員倒しただろ〜2ラップ差くらいつけたか〜?って思って交代したらこちらの思惑とは裏腹に4分差くらいしかついていない。
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ここでかなり焦った。コジマは集団には乗れないし、全開走が持つ限りやってもらった。なんとかマージンをキープしたままサイガに交代。単独走に全て特化させてきた、キープじゃなくて差を広げて帰ると言ってたので1時間半くらい目安に送り出した。が、ここでも想定外の事態に。2位3位4位のチームが4時間の先頭集団に乗って猛追して来ていた。このままでは8分30程で回っているサイガが追いつかれてしまうと思い、1h程で交代指示。だが、ピットクローズと重なってしまいサイガが閉じ込められる。
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閉じ込められたサイガはピット解放と同時に帰還。全身が攣ったと言って地に伏した。
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少し早めに切り上げた分、4周くらい須藤さんに行ってもらった。この時点で2位以下とのマージンは2分程度だったが、4時間の部が終わったことで後ろのペースも落ちた模様。そして警戒していた神谷家もまだママを走らせて居なかった点でここから大きくは伸びないと読み、とにかくスピリット遊とユーロードを抑えれば勝てると考えた。須藤さんには差を維持してもらったまま、最後の1時間を俺に任せてくれればいいとお願いした。そつなくこなして頂きいざ、最終走者・宮田出陣
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ひとまずそこそこの速度で走ってる人に声かけて吸収していく。気づいたら5,6人になってたので4倍ちょいからでじわじわあげてく。かかり始めた辺りで昨年のインカレロードチャンピオンである京産大・谷内さんが追いついてきたので合流。ここで最初一緒にいたメンツが消えて3人になる。どうやらもう1人は谷内さんの別チで出てるアシスト役だったらしい。
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長めに牽いてくれるし、登りはペースで淡々と行ってくれるし、本当に助かった。途中何人も混ざってきてローテを乱して来たが、我々2人はしっかり協調して8分前半で周回できたと思う。(助けられっぱなしだったけど)
おかげで30分くらい走った辺りで2位3位のチームに1ラップ差をつけることに成功した。
そしてラスト2周でモトのおじさんが声掛けてきた。
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🏍「赤色の君〜もう男女混合でぶっちぎりだからトラブルとか無ければ優勝なので最後ゴールラインで右端寄って何かポーズしてくれるかな〜公式のカメラマンが撮るからさ!」
わかりました〜。ここからはとにかくトラブルが起きないことを祈り続けた。残り1周に入る前の下り手前で総合争いをする高校生と川崎さんが居たのでこっそりツキイチ。これはもうこのままスプリントで決まっちゃうだろうなと思いつつ見届けに行った。けど前のデカ目の集団に追いつきそうだし、ゴタゴタに巻き込まれてもしょうがない、あとクールダウンの時間取れるじゃんってことで最後3kmくらいは1人で流しながら身だしなみ整えて帰還。ゴールラインでは日向坂のポーズを決めさせて頂いた。公式写真たのしみ。(ピット戻ってこれ報告したらブーイングくらった)
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有言実行、しっかり勝利。
今年は難癖つけてくる方もおらず、純粋な力のぶつかり合いができたのかなと思う。
昨年は序盤からラップ差つけての圧倒的勝利だったが、今回は終盤まで同一周回で進んでいき、気の抜けない戦いだった。エンターテインメントの基本は予定調和の破壊。中盤で危うい場面があってこそレースは面白くなる。そして少しでも油断すれば負ける、と言ったプレッシャーを受けながら走るその瞬間にしか感じられない歓びや生の実感。そんなレースを紡いでくれたメンバーにありがとう。
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負ける気は無かったけど、確実に勝てるとも思ってなかった。全員が全力のパフォーマンスをしないと負けた時に死ぬほど悔しい思いをすると分かっていた。だから夏過ぎた辺りからチームメンバーには厳しい目を向けることが多々あり嫌な思いをさせたとおもうが、とにかく負けたくなかった。これは決して "自分以外のせいで自分が負けたくない" とか言う意味ではなく、全力でトレーニングして、準備して、やっと勝てるかどうかの世界だからとにかくレースが終わったあとで後悔の無いように打ち込んでほしいと釘をさしていた。
なにより継続していくこと、少しを積み重ねて冬を越せればきっと来季はかつてなく自転車競技が楽しくなるとおもう。自分も頑張るので。
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レース中に特に連携は無かったけれど、チームメンバーのレース外での協力あってこその勝利だったことも間違いない。夜中からスタンバイしてシケインエリアにチームピットを取って頂き、今年も自分は重役出勤させてもらった。本当にありがとうございます。そしてピットには豊富な補給食やお菓子。交代時もスムーズに計測バンドを換装してくれた。チームっていいよねって感じ。
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表彰式の後に運営の記者からインタビューされた。待ってたぜ、この瞬間をよ!張り切って回答。我々はインターネットを主戦場に活動していること、去年に続いての優勝、勝因は推しのアイドルが可愛いから、来年の展望など言いたいこと全部言えなかったけどインタビュワーが困惑する程度には喋った。イベントレポートが楽しみだ。
来年も3連覇狙いますか?って聞かれて素直に勿論!と答えられなかった。ほかのメンバーの気持ちもあるし、その時その時で各々事情を抱えるかもしれないから。俺のなんとなくの思いとしてはチームは3連覇狙って欲しい。けれど次はもう俺無しで頑張ってほしいかも。全然嫌という訳では無いけれど、次のステップを見上げた時、6h総合で表彰台狙うのも燃えるし、同時期にあるツール・ド・おきなわだって目指したい。ネガティブな感情ではなく、ステップアップしようぜのお気持ち。
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昨年より3周も多く走れた。6時間総合としても12位の記録。あの大量の参加者の中でこうした結果を残せる訳だし着実に強くなってるね、Krone
・強くなってるKroneの色々コーナー
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11/12
— Krone (@KR1WIN) November 12, 2022
The 23rd Suzuka 8 Hour Enduro
6 hours Mixed gender
Krone√Maid WIN🥇
6 hours Team
Krone feat. C.C.C. 18th
Krone’97 24th#KR1WIN pic.twitter.com/LjTVaHvVK4
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さぁ、これから自転車乗るだけでも億劫になる冬が来るけど皆しっかり乗り続けられるかな。俺含めて…
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