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開幕戦!豪華客船で往くJBCF鹿児島遠征

危なげなく昇格して、チェストせい_______

昨年12月末

JBCFの2023シーズン開幕戦が2月に鹿児島県鹿屋市・肝付町・志布志市で行われることが発表された。速攻で新チームメイトのしーまさんから行くぞってLINEが来た。あんたもそう言うと思ってたぜ。

どうやって行こう?船だろ、船乗りたくないか?と半ば強引にしーまさんをフェリー移動に引き込んだ。そして高村も呼んだ。飛行機組もいるので今回の旅を共にするメンバーをご紹介しよう。

同行メンバー

・やっしー
mkw首領。今年はたくさん遠征するということで開幕戦から飛ばしていく。過去にもJBCFに参加したことがあり、Pカテまで行っているが再登録のためE3から。とんでもない話だ。

・ボス
表の顔はTVスターの伊織。大学時代には大分でホストも経験していたらしい。その源氏名はもちろん伊織。マスターズカテゴリに参加しチームポイントを狙う。

・ハッシー𝐻𝐴𝑅𝐷𝐶𝑂𝑅𝐸
大会1か月前に急遽参戦を表明したハッシーHC。その翌週CXで肩を脱臼してしまい無念と思われたがそんな怪我は無かった事になっていた。ハードウェアもハードコアらしい。E1

・しーま
昨シーズンは宮田と幾多もの死闘を繰り広げてきた男。今シーズンからはチームメイトという少年漫画展開。そして彼は今回過労死レベルで動き回った。お疲れ様です。競技モチベもかなり高く、過去最強の自分を更新中らしくほんまに楽しそうだった。E3スタート。

・宮田
大会前2週間の調整に失敗。いつもシーズンインが上手くいっていない。
JBCFは初めてなのでE3

・髙村


ここに向けて一緒に練習してきたが、直前でコロナに埋葬され自宅に軟禁されてしまいDNS。非常に残念だ。

というわけでmkwから5人で鹿児島へ乗り込む。

さんふらわあ きりしま

これ船の中なんだぜ
知ってる車

大阪南港から九州に行けるフェリー。今回は志布志港行きに乗船。夕方出て翌朝着くので優雅な船旅を楽しむことができる。今回の遠征はこの船に乗ることがかなり楽しみだった。乗船待合所に着くと見た事のあるラッピングの車が続々と並んでおり、アヴニールサイクリング山梨に倣って我々も待ち時間で港近郊の道路で軽く脚を回すサイクリングをした。

乗船してまずお風呂→船内レストランにてビュッフェディナー。大阪と九州の名物料理が並び、どれも美味しかった。その上1500円とかなりお値打ちだったので満足度が高い。ホルモン焼きとか牛すじおでんが食べ放題で、人生で1番惜しみなく内臓を食った夜で𝓗𝓪𝓹𝓹𝔂…

船長の島口 亡きクルーを偲ぶ

電波は悪いけど、揺れも全然気にならず快適に過ごせた。今回はカプセルホテルみたいなプライベートベッドという等級だったが、全然満足。

明け方、下船前に風呂入ろうと思ったらツイッターで事故った報告を観測。三重から陸路で向かっていた楠本、谷口、しんのすけ組だ。どうやら夜通し運転し鹿屋市内にたどり着いたところでミスってしまいハイエースが自走不能になったらしい。ということで既にしーまさんに連絡が来ていて、上陸後彼らの救援に向かうことになった。

泣きアニメだろ

幸か不幸か、高村が来れなくなったことで我々の車に彼らと自転車を運搬する余裕があったため、ハイエースをディーラーに預け、彼らと同行することに。ここで新たに加入した旅のメンバーを紹介するぜ

同行メンバー②

・楠本メカ
今回2人のサポートで帯同していた。やらかしてしまったことでかなり凹んでいたが、結果的には楽しい遠征になったぞ。2度にわたって全員分のロードを洗車してくれた神。単純にサポートスタッフとしての能力が高くて尊敬した。ほぼほぼ寝てないのに夜遅くまで準備してくれて体力無尽蔵か?と心配した。ありがとうございます

・しんのすけ
強い 最近雰囲気がワルっぽくなってワードチョイスもおかしくなってきている。大人の居ない場では一人称が"俺様"になる

・谷口
かわいい ワルガキ こいつも一人称俺様


以上の3人も合流し、東海勢は完全にまとまった。なんか宿も同じところだったし、我々で全部屋埋めた。宿泊枠埋葬

彼らのハイエースがドックに入ってしまったため、レンタカーを借りに行く。近辺は4トントラックかマイクロバスしか借りれなかったらしく、お隣宮崎県都城市(みやこのじょう)まで𝑃𝑅𝑂𝐵𝑂𝑋を取りに行った。志布志市から都城市は無料の高速みたいなのが開通しててそこを爆走すると着く。ちょっと栄えてる街だった。てか4トントラック借りてきたらオモロかったのに

その後前日ライセンスコントロールと試走に。ずっと雨が降っていたのでコースは車で視察するしかないと思ったが、一瞬雨がやんだタイミングを突いて3周回。

ガチンコサイクルTVのコース紹介動画から受けた印象よりも登りは短い。コースサイドのコケが無視できない量で、おまけにこの雨なので最外側はなるべく走りたくないな〜と思った。

試走時点での自分の調子はそんなに良くない。しーまさんの全開に近い踏みでかなりキツかったし身体も重め。でもまあ距離短いし、E3だし、みたいな慢心があったのは確か。

宿に戻ってからぜひ志布志にお金を落としてくれ!と宿のご主人に激推しされた近所の銭湯&食堂に。しーま&しんのすけと3人で志布志のうなぎを爆食(ばくじき)。鹿児島県はうなぎの養殖が盛んらしい。自分はうなぎ丼をミニサイズに留めて、黒豚トンカツ定食も頂いた。色は黒くなかった。

楠本君にバイクのメンテをお任せし、お先に就寝。この日の寝つきは悪くなかった。

土曜日

レースの朝だ。やっしーまの2人は会場の大隅広域公園まで自走して行ったが、寒いのは苦手なので自分はボス、HCと車移動。夜明け前の闇の中、ボスの大学時代のありがたいお話を聞いた。彼女が同時に複数人居たほどモテていたらしい。かっこいい

思ってたより寒く、試走もパスしてパッシブウォームアップ。整列10分前くらいに近くの坂で少しアップした。やっぱり寒いと準備が億劫になるのは反省しなきゃいけない。

レース内容については、あまり中身がない。コンディションも仕上がってない中でケガ無く昇格できればとだけ。

ナショナルチームの高校生がオープンで居て、彼ともう1人この日勝つことになる北海道から来た高校生が主体となってレースが進む。全体的にあまり上手くない人が多くて集団の中にいるのが結構怖かったし、オープンの高校生たちが無駄に踏んでくれるから基本的に自分は後方で省エネ。やはり昇格がかかっていると展開は皆守りに入りがち。大東さんもしーまさんも積極的に前々で展開していて、本来自分もそこに混ざるべきだが多分1回くらいしか先頭には出られなかった。

結局集団スプリントになって、カオスなE3+高校生のよく分からん動きと牽制が入ってなかなか怖かったので埋もれてしまい10番手前後でゴール。前に2人も見えたのでギリギリみんな昇格はしたと思ってた。んで、あとから聞いてみればE2,E3混走だけどリザルトは分けないしオープン抜いて上から10人が対象とのこと。

俺だけ取り残された

:yarakashita:

味方内に苦笑いな空気が流れる。やばい、このまま明日もマズったら葬式になる。そんなプレッシャーと同時に、鹿児島県のえげつない花粉が宮田を襲う。

ここから先の記憶が曖昧になるほど頭がぼーっとして、首から上の水分は全て鼻水になった。夜には立ってるのもシンドくて鼻かみすぎて血は出るし口の周りはカピカピになった。人生で最もきつい花粉症で、明日のレースの事とかあんまり考えていられなかった。市販の花粉薬はなんも効かないけど他に効きそうなこと全部やった。谷口が昨日買ってきた青みかんサプリもオーバードーズさせてもらった。後々パッケージを見るとこのサプリが何に作用するとか良いとかあんま書いてなくて何だこれってなった。花粉症に効くって思い込んで飲んでた。おい谷口、結局これはなんだったんだ?

顔面がカピカピになったのでイナーメオイルを塗っておいた。ブレスのオイルをティッシュに染み込ませて鼻の奥に突っ込んだらちょっとマシになった。そして、しーまさんが飲酒すると良くなるぞ!とかいうから少し飲んだら悪化してそのまま気絶。寝付き最悪で3回起きた。

日曜日

昨日の夕方からかなり消耗して体力が回復できなかった。寒気が酷かったが、熱は無いのでひとまず会場に向かう。昨日より寒かったが、コースは知っておきたいので試走はする。花粉症に埋葬され、加えて今日は3位以内に入らないといけないプレッシャーでズタズタになっていた自分を見かねたボスが「オレも勝つからお前も勝て」と、励ましてくれた。カメラが無い所でもボスはこういう感じです。ちなみにボスはちゃんと勝った

試走中に大東さんから作戦指示を聞く。ラストに2人が集団を引き伸ばしつつ二段ロケットしてくれる。こんなにも2人がアシストする姿勢を見せてくれているのだから出走しない訳にはいかない。

Photo by ライトニング

スタートから相変わらず不安しかない集団走行。高校生がいっぱい踏んでくれるので立ち上がりは最後尾でフワフワしてた。アタックが起きると後ろで高校生達が「行ったぞ〜‼️追わんか〜‼️」とかデカい声出す割には本人たちが全く踏まないのをみんなで辟易しながら周回は消化されていく。自分は最後尾からコース上で集団がどのような動きをする傾向にあるかを測りながら走っていた。

チームの作戦では、アシスト2枚による残り500mからの2段ロケット発射。なので最後は彼らの後ろについてなければいけなかった。だが、最終コーナー手前でチームメイトと違うラインに引き離されてしまい、2人とは全く違うラインで最終コーナーを通過。もっとも最終コーナー手前では20番手くらいに居たが、この後は右コーナーに向けて集団がアウト寄りに行く傾向にあることを分かっていたので、インから思いっきり位置を上げ、攻め攻めのコーナーリングでラストの直線へ。長めのスプリントには自信が多少あったので、前の選手たちを交わしながら4位でフィニッシュ。前の2人がオープン参加の扱いだったためリザルトは2位となり、1位もチームメイトなので結果的にはワンツーをとることができた。

以下コーチからの講評

レポートを読んでもデータを見ても最後に持てる力を出し切る事ができました。スプリント時の心拍数と最後の1minパワーが今年の最高値を記録しています。

レースそのものは惨敗した。が、E3としてのリザルトを見ればmkwでのワンツーフィニッシュと自身の昇格をクリアすることが出来た。これは良かった。

けれどゴール直後に大東さんに叱られた。レース中声出してコミュニケーション取らないと作戦もクソもないって。彼らの近くに位置取りできなかった自分のスキル不足もあるし、声掛けもできなかったことでまだ自分は個人プレーしかできてないのだと痛感した。

今回の遠征では、チーム戦をしていくという覚悟を教えられ、相変わらずのメンタルの脆弱さも痛感させられた。トレーニング以外にも次々克服していかなきゃいけないことがあって辛いなぁと思う反面、結果が出た時の喜びが大きいのでまだロードは本気でやっていきたい。

鹿児島行きを決意した時にワンツーしようなんて言った事
実は忘れてた。

この2戦を経てエリートツアーチームランキングは4位をマーク。悪くは無いがまだまだ強豪が出揃ってないし、まだ初日で稼げたと思うとやっちまってるかも。あとフェミニンとユースの選手御協力お願いします笑

……

さらば鹿児島 with 愛三工業のサポート部隊

レースよりも花粉でかなり体力を消耗してしまったが、次戦である袋井ロードで舞えるようにあと3週間乗り込んでみる。今回の借りを返せるように、袋井E2はレースを支配できるように仕上げていきたい。今回は不在だった強力な味方が居るしな!(居るよな?)

帰るぞ、名古屋に

Pカテのレースを終えたしんのすけを連れてフェリー乗り場へ。クリテ会場の真横なので鹿児島に別れを惜しむ間もなく帰路に着く。別々に予約とったはずなのにまた三重勢と同室だった。楠本らが買ってきてくれた酒とつまみで17時から飲酒大会。程なくしてアルコールと船の揺れで谷口は埋葬された。しんのすけは開栓1口目を必ずこぼしてた。しーまさんは声がでかい。楠本は1年ぶりの飲酒で無限に飲み散らした。そして俺は

埋葬された

花粉症によるえげつない消耗と往路便より明らかに酷い揺れと元々酒に弱いこともあり即死。夜ご飯の時は横でシマノがご飯食べてるのに寝落ちしてしまった。

30分ほどクールダウンしたらちょっと起きれたので、しーまさんと楠本とおしゃべり。もう水しか飲めん。

よく考えると楠本とはゆっくり喋った事がなかったけどためになる話を沢山してくれた。中でもチーム戦における決め事の話がかなり勉強になった。レース中に集合するためにコース上の目印を用いるだとか、作戦は幅広く持っておかないとA案がダメになった時そこで終わっちゃうから、どんな展開になっても対応できるように準備しておくべきだと。もはや説教されているような気分だった。

大阪南港に帰ってきて、全国旅行支援キャンペーンで貰った大阪府で使えるクーポンの処理に難儀した。大阪らしい食べ物って朝から食えるイメージなくて…

結果、俺たちは揚げ輪っかが大好きなので、クーポンが利用できる府内のミスタードーナツを求めて大阪狭山市へ向かった。

宮田㊙️情報
MDで一番好きなメニューは汁そば

でもやっぱりたこ焼き食べたくて、近くのジャンボ酒場が昼から開いてたのでみんなで雑にたこ焼きを食って解散。

帰り道は天理まで下道ドライブ。富田林はPL、天理は天理教の施設が沢山あって見応えがあった。名古屋に着いてからはお借りしたデリカを軽く掃除し、釈放された高村とマヌった。しーまさんはその後も重鎮達を空港に迎えに行き、日付越えた頃に自宅に帰られたそうな。ホンマにお疲れ様でした。


Q.なんでnoteの公開が遅かったの?

A.ホンマに消耗して無限に眠っていました。

あと最後にもう1つ補足。

薩摩ホグワーツネタを盛り込めると思ったけど、今回訪れたエリアは薩摩地方と言うよりは大隅地方だった(照)

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