超サバイバル!雨ふりしきるJBCF袋井掛川ロード

こんにちは。開幕戦の鹿児島2daysから1ヶ月。此度の第2戦は静岡県袋井市にて行われた。何を隠そう、mkwのアラサー中堅世代の星である島口絢伍の生まれ育った街だ。

生物としての強さが試される過酷な一戦が幕を開ける。

レース内容

JBCF袋井掛川ロード
E2クラスター 6km×13周回 78km

出走は55人、弊チームからは5名。作戦としては、狭くコーナーの多いコースなので前めで展開しつつあげられるタイミングでひいて人数を絞り、残り5周くらいからもっとも攻撃力の高い大東さん、榊原を逃げに送り込み乗れるなら島口か俺のいずれかも乗っかり、残りのメンバーでコントロールする作戦。

テクニカルコースで、晴れだとしても少人数で走りたいと思うようなコースだったので、スタート後3周はチームで積極的にひいて人数を絞りにかかった。自分もたくさん前に出てペースを上げつつ、身体が冷えないようにした。3周終わったあたりでヘアピン前の例のマンホールで落車があり、集団の空気が怯みペースが少し落ち着く。30分経過していたので補給食を摂った。この時点で人数は30人ちょっと?だったと思う。

まだ始まったばかりなのに、雨の中結構踏んだからかいつもより少し早く足の重さを感じ始めた。

一度緩んだ集団は、しばし周回消化モードに。そのうち、榊原がヘアピン立ち上がり後の道で埋葬されており、また人数が減った。何言ってるかわからないかもしれないが、道には彼のロードのみが転がっており、本人はどこにも見当たらないという不思議な光景だった。植木に埋まっていたらしい。前に上がってほかの味方に彼の脱落を伝えた。

その後、大東さんから集合汁〜wの合図があり、とりあえず前に向かう。

大東「集団を引き伸ばすぞ。」

おれ「(し、しかしそんな余裕は……)」

大東「次駐車場入ったらだ。」

おれたち「は、はい〜〜〜😇

まさみつとおれはそんな余裕無かったが、命令だからとりあえずやろうとはしてみる。全然キレが無くて無理。

すると次は大東さんがパンク。ニュートラルは無いのでそこで脱落。これでmkwはエースとジョーカーを失う形となった。

チームとしては逃げの選択は無くなり、集団スプリントへ備えることに。気づいたら集団は20名弱になっていた。単独逃げが出来て一時は15秒差程になるが、メイン集団で差を保ちつつ、ラストラップで吸収。集団は完全にスプリント前の牽制状態に。自分は正直余裕は残っていなかった。

ホームストレートは幅広めなので、番手からのロングスプリントが自分に出来る1番マシなパターンと思い備えるが、刺せると思って慢心したのか10番手以降で最終コーナーに入ってしまった。でも行けると思って立ち上がったが、後輪を滑らせてしまい、横を向きかけたが持ち直して1秒くらいロスしてスプリント開始。思ったよりコントロールラインが近く、間に合わず8位。滑らなければ着れただろうか…

最終コーナーについてだが、イメージ的には広島の最終コーナーに似ていて、先頭以外は少し減速して入ることになる。おまけに金属のフタにレンガ?の路面で滑りやすくなっていたので、ひよって少し前走者とマージンを取りすぎてしまった。これなら3番手以内で入って競るべきだったと反省。

完走19/55人のサバイバルめなレースで、80km2時間の雨レースを先頭集団で完走できたことは今まで無かった経験であり、事前に雨ということが分かっていたからホットオイルにレインジェル、お腹にラップを巻くなどの対策を取り、その結果最後まで粘れたと思うと今後に活きる経験になったと思う。

だが、やはり最後はちょっとしたスキルと気持ちの面で昇格を逃してしまった。特に雨レースで損耗し続ける気持ちを保ったまま走れるようなメンタルが必要…だ。

袋井市民 島口絢伍の勝利

今回、地元でのレースという事で誰よりも強い思いをもって臨んだチームメイトの島口。今期は過去最強の自分を更新し続けて見事、勝たなければならないレースで勝ちをおさめた。日頃の努力は元より、勝つその瞬間まで高い精神レベルを練り上げたことだろう。いかにして彼がこの試合に向き合って来たかの詳細は彼のnoteを参照されたい。

自分と島口は鹿児島遠征の帰りに「当初の作戦が破綻しても別のプランで対応する」というアドバイスを受け、今回のレースは我々を試すかのように作戦の要となる選手が脱落して行った。そこで彼は勝つためにインスピレーションを止めず、持てるリソースを活用して走った。与えられた気づきを自分のものにできる選手はかくして結果にリーチする。チーム員は敬うのみならず見習ってほしい。

おめでとうございます。一足先にチュートリアル完了しやがって……

その他、今大会で感じた色々

以下特定の誰かを中傷する意図はありません。
ただ、誰かが良い解釈をしてくれたら嬉しい。

DNSする決断

この2日間は前々から雨予報が選手たちの気持ちを萎えさせていた。予報は裏切らず、2日間とも悪天候に見舞われ、フルウェットのテクニカルコースによる落車リスクを鑑みDNSする選手が少なからず居た。

確かにウェット路面は落車のリスクも増し危険だ。仕事や家庭等様々な責任を負う諸兄姉らが怪我できない事は十分尊重されるべき決断だろう。十分なコンディションに仕上がらないまま怪我のリスクだけ抱えて出走する気にもならないこともわかる。

しかしながら、上を目指す選手ならばそのような悪条件になっても勝負を捨てないための努力をしてもいいのでは?と感じた。雨のレースで自分の挙動に不安があるなら雨天走行の練習をすればいい。他人にひっかけられたくなくば前々で展開して人を減らせばいい。かく言う俺だって雨の中わざわざ練習するのは嫌い。大会前に高村から雨練誘われても断った事実がある。平均的に走れる技術はあると思ったし雨だろうと勝負を捨てないって決めていたから体調管理を優先した。

レースの重要度にもよるだろうが、雨なら走らないっていうことを今1度疑ってみてほしい。対策を講じれば走れる機会を逃してしまうのは勿体ない。それでも出られない選手は居るから、ライバルが減ってチャンスも増えるのだから。

個人的に嫌な印象を受けるのは、出ない選択をした選手が他人にも出ないことを絶対的に正しい選択として推奨したり、落車とかドロドロになった姿を見て出なくて正解だったわ〜wとか言う奴。どうよ

パンク多発コース、でも完走した秘密

どうやらコースの一部区間の路面素材にガラスのようなものが混じっていてそれによるパンクが多発し物議を醸した。そんな中でパンクを回避し完走出来たタイヤはパナレーサー・アジリストTLR。自分はENVE SES4.5ARのワイドフックレスリムにアジリストTLR28cを装着することで前3.2bar,後3.5barの低圧運用を実現させた。そのしなやかさがガラス片が突き刺さるのを防いでくれた!はず。刺さってもシーラントが塞いでくれる!かも

ちなみに最後まで先頭集団で走った宮田、島口、深谷は皆TLRを使用しました。

今回のmkwチームについて

今回mkwからは16名の選手がエントリーして会場駐車場を見渡しても大所帯と言える勢力だった。ベテランから新人まで集まり、互いにサポートし合ったりアドバイスし合ったり、サポートのためだけに駆けつけてくれた用務員のおじさんもいたような。非常に良い雰囲気で行動出来ていたなと思った。まだまだ共に走る仲間を募集しています。

八神、都合はレース経験浅いながらこのバッドコンディションに臆せず完走した。都合は5位入賞で見事昇格も果たした。八神はちぎれても諦めず完走した。

レースは

まずは最後まで走り切る。

勝負グループに残る。

勝負に加わる

勝つ

このステップの繰り返しなので、まずはちぎれても完走する気概は大事。ちなみにこれは自分がレース後に指導者に言われた考え方だ。(照)

レースをふりかえって、次のステップより先に進むには何が必要だったかを考えて、次のレースまでに修正する。そういうサイクルで成長、しよう!(自戒)

次回予告

袋井であと一歩を繋げなかった宮田。横並びでやりあってきた島口と決定的な差が開いてしまった。

ここでちぎられる訳にはいかない。

休む暇などなく来週日曜日。もう一つチャンスの糸が垂れている。

次回、春の舞洲クリテ。

舞洲クリテを制した経験のある男の縁起いい画像


今回撮った写真これしかなくてマロてり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?