問題振り返り⑭.コース別R「映像・コミック関連」(2)

 ちょっと間が空いてしまいましたが、前回に引き続き映像・コミック関連コースの続きです。

 No.170「教え子であったクリスティーナ=レイトンを助手として調査にあたる、樹崎聖(きさき・たかし)の漫画作品に登場する交通事故鑑定人は誰でしょう?」
 A.環倫一郎(たまき・りんいちろう)
 『交通事故鑑定人 環倫一郎』は1996年から2001年にかけて単行本全18巻が刊行されました。交通事故に関するミステリーを主軸にこれだけの長さの作品を描けることも凄いですし、車に関するうんちくの量も素晴らしく、ミステリ好きもクルマ好きもうならせる作品です。現在でもWeb上の「マンガ図書館Z」内で全巻読むことができます。

 No.171「副題を「インド式殺人狂騒曲」という、普段は盲目を装っているピアニストが殺人を目撃してしまうというストーリーの、2018年に製作されたインドのコメディミステリ映画は何でしょう?」
 A.『盲目のメロディ インド式殺人狂騒曲』
 近年さらに話題沸騰のインド映画ですが、ミステリものも多く作られています。残念ながら日本で公開されているものはそれほど多くないのですが、そのぶん本国で評判だったり面白いものだけが入ってくるので良作ばかりです。

 No.177「登場シーンでは、ランプシェード、金魚鉢、シャンプーハットなどを頭にかぶって出てきたことがある、とり・みきの漫画に登場する名探偵キャラは誰でしょう?」
 A.猫田一金五郎(ねこだいち・きんごろう)
 おもに金田一耕助シリーズ作品のパロディをしている短編集なのですが、『美容院坂の罪作りの馬』は京極夏彦との合作であったりと大変に豪華な趣向が凝らしてあったりもします。

 No.180『セルピコ』『狼たちの午後』『十二人の怒れる男』など、多くの社会派ミステリ映画を製作/したアメリカの映画監督は誰でしょう?
 A.シドニー・ルメット
 ルメットは映画監督をする前はテレビドラマの演出家をしていたので、もちろん映像制作はお手のものなのですが、それにしても映画監督デビュー作が『十二人の怒れる男』というのは、もうデビューと同時に映画監督として完成しきっていますね。凄い。
 ほかにも名作を数多く撮っているので問題文としては何をどう出しても良かったのですが、個人的な趣味で3作並べました。最も好きなのは、1972年にブルックリンで実際に起きた銀行強盗事件を描いた『狼たちの午後』です。犯人グループは銀行強盗での逃走に失敗しやむなく銀行に立てこもり警官隊と対峙することになるのですが、犯人たちの緊張感と報道陣や野次馬たちの騒ぎとの対比が印象的ですし、見せ場のカットの切り取り方が本当に格好良い映画です。ぜひとも見ていただきたい作品です。

まだ映像・コミック関連問題の振り返りが続きそうですね。また次回お会いしましょう。

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