推理小説家殺人事件・解答編

このような問題を作るときに一番大変なのは、トリックや謎の部分ではなく、実は難易度調整だったりします。
誰でもすぐに解けるようなのではこっちがあんまり面白くないし、かと言って誰も解けないようなのは問題とは言えないでしょう。
私個人としては、誰も解けないという方がまずいと思っています。
何故なら、間違いなくいるはずの自分より頭のいい人が解けないということは、どう考えても難易度調整をミスってるとしか表現しようがないわけですから。
なので、難易度調整が難しく、楽勝かエスパーしか解けないみたいな極端な感じにしかならなそうなら、思い切って簡単に作るようにしています。

で、今回はというと……一切難易度調整をしていません。
今回の問題は、友人に「限界まで難しくしてみて」と言われて限界まで削ぎ落として作ったものだからです。そんなもん一発目に置くなよって話でもありますが……
結果、見事?誰も解けず、解答を見せても「何じゃそらぁぁぁぁ」だったのですが、ここでも「何じゃそらぁぁぁぁ」になるのでしょうか。

そろそろ概要部分に解答が入らなくなってる頃かな?
それでは解答へ

~真相~
フロッピーには何が書かれていたのだろうか?
それはもはや書いた被害者と犯人にしかわからない
ともかく、書いたものさえ消してしまえば犯人は安心できるはずだった。
つまり、フロッピーの中身は問題ではなかったのだ。
では、犯人は、何故自分だけが怪しくなってしまうと考えたのだろうか……?

コメントで指摘のあった「はんにんはこのなか」という、これこそがダイイングメッセージなのかとも考えそうではあるが、こんな曖昧なメッセージではどうとでも受け取れてしまう。推理小説家がこんな曖昧なダイイングメッセージを残すわけがない。
しかし、持ち去ればいいはずのフロッピーをわざわざ中身を書き換えてまで現場に残している。
つまり、フロッピーを持ち去れなかった。フロッピーなど何十枚とあるのだから、一枚ぐらい無くなってもわからないはずなのに。
そう、犯人は、フロッピーが一枚なくなっただけでもばれてしまう。と思ってしまったわけだ。担当の人ならその考えに至ってしまっても仕方がない……