2020かしわ記念 結果論

前後半ラップが49.6-49.0なんて後傾じゃ逃げ切って当たり前……ではありますが、ここ5年では全体時計は一番良かったりする辺り(他のレースで時計の出方比べてないから馬場が速かっただけの可能性はあります)、実は強かった可能性も考えておくべきでしょう。
そうでなくても船橋は前有利のコースなので、常に前残りの警戒はしておくべきで、先行タイプのワイドファラオは一発狙いなら買える馬でしょう。まあその論に則るとアルクトスも買うことになるのですが。ワイドファラオとアルクトスの行き切った方が残ってたような感じもします。とはいえ船橋なら二頭でやり合ってもどっちも残れてたかもしれません。この二頭はおそらくいずれも時計がかかる地方でも大丈夫な1400~1600が良い先行馬という似たタイプで、その時のレース運び次第になりそうです。今回のように片方だけ残るとかをやられると馬券買う上では非常に困ります。
このペースであれば長期休養明けとはいえルヴァンスレーヴも残れていないのはだらしないです。ただ、きっちり前に行けたという点で、走る気は残ってるとも見ることができ、この一戦で変わってくれば面白いかもしれませんが、ここで買った人は何を期待してたの?と思わずにはいられません。
前行った勢はこの辺にしておきましょう。

後方勢では、内からまくったケイティブレイブには驚きました。
この馬には、馬群で競馬をするのが苦手で、逃げるとか外からまくるといった、揉まれない競馬をした時に力を出し切れる馬といった印象が固まっていたのが理由です。後で思うと少頭数だったのが良かったのかもしれません。
おそらく次は帝王賞に出てくるでしょうが、まあ多頭数になるでしょうし、ここで好走したからといって飛びつくのもまずいと思います。揉まれにくい外枠に入るとか、楽に先手を取れるメンバー構成になるとかになれば話は別ですが。
サンライズノヴァは元々みなさんが持っていた通りの、左回りのマイル近辺得意という印象そのままにちゃんと力は出したのでしょう。スローになった上に、前残り傾向の強い船橋では、後方待機メインの脚質ではどうしようもなかったのだと思います。
モズアスコットは恐らく時計のかかる地方ダートがダメなのでしょう。地方戦だと、わりかし時計が速くなることもある盛岡以外では手が出せない感があります。南部杯に出てきた時のみ見直しが必要で、それ以外だと地方戦では全切りしても面白いかもしれません。時計のかかる地方戦ではさきたま杯4着ぐらいしか戦績がありませんでしたが、不向きの展開でそこそこのレースができたとも見ることができ、そこは一つ進境を見せられたのかもしれません。
ナンヨーオボロヅキは省略します。