可能と不可能

具体的なトリックについて今のところ書ける気がしないのでまたコラム的なものでお茶を濁すことにしましょう。

今回の話題は、トリックは2つのパターンに分けられるといういつかしたようなやつです。で、どう分けるかというと…可能を不可能に見せかけるトリックと、不可能を可能に見せかけるトリック です。
前者は特にメジャーなパターンで、どういったものがそれに当たるか想像しやすいのではないでしょうか。よくある密室殺人のように、不可能犯罪に見せて思考の抜け道があるような感じです。
また、後者は…誰にでも出来そうだけど実は可能性があるのは一人だけ、といったアリバイトリックなどでたまに見かけます。
何故前者がメジャーかというのはここまでではっきりしています。後者の説明がふわっとしたものになっているのが何よりの論拠で、書く側、トリックを考える側にも可能を不可能に見せかける方が簡単なのです。結果、不可能に見せかけるトリックを用いた作品が多くなる。当然と言えば当然のお話ですよね。
なので、新たな発想…とまでいかなくとも、新たな視点をもって逆パターン(可能に見せかけるトリック)でまとめ切るような作品があれば、私は最大限の評価をすると思います。