見出し画像

インターンシップ紹介~マシンビジョンエンジニア~

マイスターエンジニアリングでは、夏季にインターンシップを開催しております。今年は、オンラインでのオープンカンパニーや仕事体験、対面での2日間のインターンシップ、5日間のインターンシップの計4種類の形式で実施しております。今回の記事では、その中でも2日間の仕事体験で実施するマシンビジョンエンジニアのカリキュラムをご紹介します。



インターンシップ

全体

2日間の仕事体験は、1つの職種についてじっくり体験していただく夏季限定のカリキュラムです。2日間のカリキュラムは「フィールドエンジニア」、「組込みソフトエンジニア」、「機械設計エンジニア」、「マシンビジョンエンジニア」の4つがあり、今回は、その中からマシンビジョンエンジニアのカリキュラムをご紹介します。

このカリキュラムでは、現場を経験した社員が講師を務めます。そのため、現場で必要なスキルや知識を身につけることができるだけでなく、実際の経験談も聞くことができます。

マシンビジョンエンジニアのカリキュラムは以下の3つの構成になっています。

①画像処理システム及びプログラムの基礎学習
画像処理の流れや使用するセンサやカメラの仕組み、プログラムの基礎を学びます。実機を使い、体験しながら学習を進めます。
②実際の検査品(ワーク)を使っての検査プログラム作成
次に、様々なワークの検査プログラムを作成します。
③現場経験者による座談会
座談会では、実際に現場を経験した社員に直接質問ができるため、現場での働き方や業務内容についてのイメージを付けることができます。

マシンビジョンエンジニアは、画像センサのアルゴリズムを理解し最適なプログラムの作成はもちろん、環境やハード面からも最適な解を導き出し現場での問題解決をすることができる画像処理のスペシャリストです。画像センサで検出したものは、外観の情報に異常(傷・ゆがみ等)があればNG品として払い出し、印字であれば情報を品番と照合させ、位置情報であればロボットが連動して取りにいく等、様々な使い方がされ、画像センサを使いこなすマシンビジョンエンジニアは工場自動化(ファクトリーオートメーション)の要と言えます。
仕事体験では、実機を用いて現場の技術を体験してもらいながら、働き方ややりがいを知っていただきたいと思っています。

画像処理システム及びプログラムの基礎学習

まずは画像センサとはなにかからスタートし、画像処理のプロセスや、検査プログラムの基礎等画像処理に必要な基礎知識を学んでいきます。座学だけでなく、実機を触りながらプログラムの入力をし、プログラム処理を画面で確認しながら進めて参りますので、退屈しません。ここでの基礎知識が後半に実施する検査プログラムの作成や課題の実施につながっていきます。

基礎学習の様子

実際の検査品(ワーク)を使っての検査プログラム作成

画像検査をする際、例えばお菓子の箱がワークだった際、箱の傷を検出したいのか、箱のゆがみを検出したいのか、賞味期限の印字間違いを見たいのかで、プログラム設定が異なります。自分が検出したいものはどのように設定すれば検査できるのか、様々なパターンを学び、照明やカメラのハード的な設定条件も調整しながらプログラムを組むという、一連のマシンビジョン体験をみなさんにしてもらいます。
画像検査はソフト・ハード両面から複雑な設定を組み合わせるため、答えが一つではありません。知識と現場での経験があるプロのエンジニアでも時に苦労するマシンビジョンエンジニアの業務の難しさとやりがいを、体感してもらえると思いますよ!

コントローラを使った実習

座談会

カリキュラムが終わると、講師の座談会が行われます。この座談会では、主に参加している学生の皆さんからの質問を受け、それに対して講師が答える形で進めていきます。現場での具体的な話や、少しプライベートな話まで、インターンシップに参加したからこそ聞ける話が盛りだくさんです。

おわりに

マシンビジョンエンジニアになるには画像処理の履修がないといけないのか?そんなことありません。
機械系の方であれば
 ・生産設備(コンベアやロボットなど)の機構・制御の理解
 ・検査対象の製品と画像センサ・照明器具の設置構想理解
電気系の方は
 ・制御盤内の配線及び信号の状況把握
 ・画像センサと装置の制御理解
情報系の方は
 ・画像設定(プログラム)構築の理解
  ※簡単なプログラミングあり
に自身の履修を活かせていただけるので、専門の履修がなくても十分に学んでいただけます。
最新の画像検査システムを使いこなせる技術は、現場でのニーズが高く、マシンビジョンエンジニアは様々な現場での様々なモノづくりに関わることができるやりがいのある職種です。マシンビジョンエンジニア専門の研修カリキュラムを実施できる非常に珍しい企業である当社に、ぜひその醍醐味をのぞきに来てください。