マーケティング・サイエンス

という名の授業を大学で受講している。サイエンスというよりはほぼ統計だが、ソフトRを使って分析を行うという内容である。

大学3年に上がってから、学問がいかに統計に支えられているかが分かった。統計は正規分布に代表されるように、特定の観測モデルへの適合度で物事の判断を行う手法だ。R自体の本質は押さえられていないが、授業資料のプログラムをコピペして部分的に変えれば答えが出せる。それは、先人たちの知恵が詰まっているからこそだが、統計学の蓄積が仮に嘘であることが分かったら世の中の多くの論文の権威が落ちてしまうな、とふと思った。

統計が正しいという前提のもとに話が始まるので、正規分布が今の時代において変わっていたりしたら、何もかもが覆る。でも、こうした分布は帰納的に導かれたものであり、やはり絶対的真ではなく相対的真に留まる。統計のパラダイムシフトが発生したら、世の中は混乱するのだろうか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?