怒りの秋 / 人生の仇

 みなさん。秋ですね!怒りの季節です。

 もはや僕は元カノを許すことはどうあってもできなくなってきている。許すことができないからと言ったって、別に何をするわけでもなく、もしスーパーなどでバッタリ出くわそうものなら、僕はその場で泣き出すとか、そういうことしかできないわけだが。

 彼女に振られてから1年以上時間が経ち、もはや失われた時間(振られてからの時間のことだ。お前が一緒にいるわけでもないのにアキタランドでしょうもなく働き、人間不信になり新しい彼女ができるわけでもない、この何もない、若さだけを失っていくこの時間のことだ)に対してはかわりに何をどれだけ持ってきても償うことはできなくなってきている。もし彼女が僕を振ってから3日後に「な〜んちゃって」とか言っていたとしたら、僕はせいぜい安堵して泣き出すとかで済んだだろうが、今言われたとしたら僕はどんな顔をするのか全く想像ができない。たぶん怒り狂うのだろうか?

 彼女は勘違いしている。僕はお前と同じ場所にいるんだ。お前のせいでここに帰ってきたんだ。禍根は一生残る。お前が笑って暮らしていても、僕が必ず近くにいるんだってことを忘れるなよ。お前が逃げ出したってダメだ。お前の家族が残っているだろ。10年後も、20年後も、30年後も、40年後も、50年後も、禍根は残るんだ。1年後の今だけだとは思うなよ。お前のやったことは一生残るんだ。不義理っていうのはそういうものだ。お前がこれから何をしていようとも、お前のふるさとであるここに、俺はずっと、いるんだからな。この事実はどうあっても消えないんだぞ。何をしても消えない。クソボケ女。

 自分でもびっくりするくらい女性と恋愛をうまくやっていくことには悲観的になったと思う。恋愛、クソしんどいなという感じがあり、したいとも思わなくなった。新しい彼女ができればそれなりに救われる気もするが、それで失うものもデカすぎるのでぜんぜん彼女を作る気にならない。恋愛はぜんぶうまくいかない限りぜったい破滅するものだと思うんですが、違いますか?

 正直言って、自分はけっこうな高齢でバカな母親の資産を保護し、また奪うために結局のところアキタランドに帰ってきてしまった(それなりに合目的だったと思う)けど、東京にいた方が稼ぎは良かっただろうし、なんだかんだで恋愛もうまくいったのかなぁと思わなくもない。本当は、親とか保護するべき資産とかがない方が自由に恋愛できるんだとと思う。元カノとも結局は元カノのバカな親との折り合いが悪くて破局したという部分もあるので、余計にそう思う。

 雨が降ってきた。明日もケチなビズがある。そろそろ寝なければいけない。バカヤロー、俺はどうやって生きていけば……。

 どこかへ行きたい。なんのしがらみもなくて、自由になれる場所へ。元カノは絶対に行かせませんが……。

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