元カノとまったく関係のない話(大学時代の人体実験)

元カノへの恨み言を書くのがさいきんの僕の芸風だが、これをずっと続けていては恐らく健康に悪いので、他のことも書く。大学時代の僕の体を張った実験(?)のことを書こう。

僕は銀杏が大好きだ。モチモチッとした食感。なんとも言えない味と匂い。電子レンジで加熱して(新聞紙など大きめの紙をたたんで中に入れて、ポンポン破裂させる。その際加熱にムラが出ないように紙はちゃんと四角く封筒のように畳むのがコツ)、綺麗で透明になってアツアツのところに少し塩をつけて食べるとたまらない。

しかし、銀杏にはそれなりに強い毒性がある。子どもでは7〜8粒、大人でも40粒以上を食べると中毒に陥る可能性があるのだ。(銀杏のその成分は「自然由来だから」というだけで許され、八百屋さんとかそのへんに置いているが、似た毒性を持つ農薬はもっともっともっともっと少ない量が付着しているだけでその野菜は流通させることができなくなる)

覚えておいてほしい。銀杏は大人なら40粒までだ。

大学2年生くらいだったか、ある日僕は銀杏を買って一人暮らしのアパートに帰ってきた。僕だって銀杏好き好きサムライとして銀杏には毒性があることくらい知っている。う〜ん、確か100粒(!)を超えて食べると中毒になる可能性があった""はずだ""(!)。だから限界の100粒(!)を食べちゃおう!(食べても問題のない限界が100粒だとしても100粒食べるのはおかしい)

銀杏をモリモリと食べ、布団に入った。昼寝をするつもりだった……。

おかしい。異様な寒気がして震えが止まらない。熱もあるようには思えない。いつも使っている布団に毛布を加えても寒い。しかし体は毛布によってとても暖まっている……これ以上体を熱することはできない。吐き気もしてきた……。というか喉まで来たのを飲み込んだ。

猛烈に体調がおかしかったので、普通に救急車を呼ぼうかとも思った。何でもなかったら恥ずかしいので痩せ我慢していたが、間違えれば普通に死ぬな、とも思った。

吐いたら銀杏食べたぶんの栄養素がもったいないなと思って吐かないようにしていたが、便を出せば治るかもしれないと思ってトイレに近づいた瞬間、喉からナイアガラみたいな勢いでブシャアアアーーッと吐いた(ちゃんと便器に吐いた)

するとなんということだろう、瞬く間に症状は回復し、非常に気持ちよく昼寝をすることができたのだ。

3日後にまた銀杏を食べようとして、ふと「本当に100粒食べても大丈夫なんだっけ?」とネットで確認してみたところ「大人は40粒まで」と出てくる。あれ、もしかしてこの前の異常な寒気ってもしかして、銀杏中毒じゃね……?という次第だ。

あの異常な寒気が本当に銀杏中毒によるものだったのかは分からない。たぶん100粒食べてケロッとしてる人もいるだろうし、僕が普通にめちゃくちゃ体調が悪かっただけ、という可能性もある。

まだ付き合っていた当時の彼女と毎日のように2時間とかLINEしてたのでこのことを話したら「気をつけてね」とだけ言われ、次の話題に移った。彼女は僕のことを心配してくれていたのだろうか?本当に好きだったんだろうか?分からない。前向きに自殺したくなってきた。今後どんな女性も信頼できる気がしない。ずっと独りで俺は何をするんだ。俺はどうやって死ぬんだ。

僕は自分のことを特別古い考えの持ち主だとは思っていないけど、なぜか結婚だけはめちゃくちゃしたいと思っている。なんでだろう?銀杏、たべたいなぁ。シーズンじゃないけど。

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